放浪の達人ブログ

結婚式の失態

   【結婚式の失態】

先月の娘の結婚式当日、実はちょっとした失態をしでかした。
我々親族はホテルの十数階にある控え室にいたのだが
室内は優雅にビバルディあたりのクラシックが流れていた。
しかし、式が始まるまではヒマなのである。
デカい控え室内を物色していると有線BGM用の機械を見つけた。
チャンネルをひねってロックやビートルズチャンネルに替え、
ボリュームも上げて自分達だけの空間を楽しんでいた。
高級ホテルだから隣りの控え室との防音も完璧だろう。

コンコン...。ドアがノックされホテルのフロア担当者と名乗る男性が入って来た。
「誠にすみませんがこのBGMは最初から流れておりましたか?」
「いや、僕が替えたんですけど...」
「あの、BGMは隣りの部屋と共通になっておりましてですね...」
隣りの控え室でも同じ音量でロックが流れていたらしいのだ。(笑)
フロア担当者は慌てて有線のチャンネルを戻し出て行った。

そういえば20代の頃、友人達の結婚式でも何度か注意されたなあ。
天井の低い式場で花嫁の親父を胴上げしたら天井にドカンドカンと激突し、
式場の人から叱られたり、キャンドルに火が点かないようにして注意されたり、
みんなでチアガールの格好をしてダンスを披露した時に俺が持っていたボンボンが
花嫁の日本式カツラのかんざしに引っ掛かってカツラが取れそうになったとか。
その時は真剣に怒れる状況でも10年20年も経てば全ては笑い話になるものである。
「そういえば私達の結婚式の時、あんな事があったわね」なんて思い出した時に、
滞りなく行なわれた式よりもトラブルやハプニングがあった方が思い出深くなるのだ。

間もなく結婚する友人を持っている若い読者さんもそういうことを考えて、
新郎新婦の良き思い出に残るように結婚式を盛り上げてやってくれ。
新婦とオレって昔付き合ってたんだぜ、と暴露するとか、
新郎が行ったことのある風俗店の名前を使って祝電を披露するとか、
サプライズゲストで元カレや元カノを呼んでスピーチをブチかますとか。
題して「これを知ってしまっても2人の愛が変わらぬかどうかを確かめる余興」。
そんなのがあれば出席者全員もワクワク・ハラハラで楽しそうじゃねえか。
(注:超スピード離婚という結果になってもワタクシは責任持ちません)


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