りぃ-子’s SCRAP BOOK

りぃ-子’s SCRAP BOOK

2024.09.17
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あッ、これコメディ映画じゃないんじゃない?
って、観始めてすぐわかり、
よそうか観ようか迷ったけど、
最後まで観ることにしてみた。

なんでだろ?いつもコメディのつもりがものすごくシリアスな映画選んじゃうのは・・・



映画の紹介文は
雪崩発生、父親への不信も発生!バカンス中の一家に亀裂が走るシニカルコメディ

となってるけど、シニカルは合ってるけどもコメディ部分ある?

毎年恒例の6日間スキー旅行に行った一家、
見晴らしの良いレストランのバルコニーで昼食をとっていると、
おそらくプロが雪崩を事前に防ぐための人工雪崩が自然の雪崩を引き起こして、
バルコニーに向かってものすごく大きな早い雪崩が押し寄せてくる!!

さっすが、アルプス・・・規模がデカイ。
日本のスキー場の山々は比較すると随分となだらかに見える。

雪崩が迫り、必死に子供たちを探し捉えかばおうとする妻に対し、
危険を感じた瞬間サッとスマホと手袋を掴んで身軽に一人逃げた夫。

あああ・・・こりゃあ、まずい、まずいよー(乂д・`)

家族は全員無事だったものの、割り切れない気持ちが次第に膨れ上がっていく妻。
それは見解の違いだと、決して妻と子を見放し逃げた事を認めない夫。

本当に申し訳なかった、自分自身も情けないと早々に許しを乞えばよかったのにね。
でもきっと、とっさにとった行動を自分でも認めたくなかったんだろうけど。

映画の最初に、彼は仕事人間だと説明する下りがあり、
普段から家のこと、子どもの事は妻に任せっぱなしで、
外で働き収入さえ得れば自分の役割は充分果たしているつもりで生きているんだろうという事は、伝わってきたんだけど、
そういう普段からのかかわり方がこういう瞬間モロに出る、
そういうものなのだろう。

この映画には、瞬間瞬間の判断や、自分なりの決定をするのは、
あくまでも自分であって、
その責任を背負い生きる事こそが人生なのか・・・
みたいな事を考え続けさせるような、非常に重たい空気が立ち込めている。

そして、人は皆どこか「正しかったのかどうか不明」な出来事を引きずり続けているし、
それを誰かにつつかれたり、責められたりすると、
そう簡単には割り切れずに・・・悶々と考え続けたり、口論したりしてしまう
ことを描く、辛い場面が次々と覆いかかってくる。

さて、最後の決断は良かったのか、悪かったのか?
そして彼らは無事帰りつくことができたのかどうか。

しかしそれは彼らが下した決断なのだから、
彼らはとぼとぼと、その道を歩き続けるしか他無いのだ。

こわっ。


でも、スマホがある現代だし、誰かが何とかしたのかもしれないけどね。





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最終更新日  2024.09.17 21:47:00
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