アンカラ





バスの中で、私は昼食代わりに買っておいたクラッカーと水をちょびちょび飲む。



不思議なことに私がカサッ、と食べる音をさせると、こちらを見る人がいる。
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ほぼ時間通りにアンカラに着いた。ところが、ここは市の中心から離れているらしい。私が情報を集めている間に、乗合バスに乗り遅れてしまった。



しょうがない、歩くか、とターミナルの人に道を聞くと、とても歩ける距離ではないという。タクシーに乗った。確かに歩いていたら2時間くらいかかったかもしれない。とりあえず宿を探す。適当なところに入ったら、ちょっと待ってくれと言う。これから食事なのだそうだ。客を待たせて、従業員が食事をとる? 身なりはしっかりした男だ。



はっと、した・・・



この時、初めてラマダンの季節なのだとわかった。



宿はシャワー・トイレ・暖房がついて、サービスも悪くない。1200円程だった。食事を兼ねて外をぶらつく。そういえばイスタンブールではいろんな人種がいたが、アンカラでは東の人っぽいのが多い。日本人は、たまたま出くわさなかったのか見かけない。食事も小さな店だったので、言葉が通じない。指差しで、これとこれっ、て感じで注文する。さらにぶらついてると、小さな食べ物屋の前にいた兄ちゃんが、ジャポネ?と聞いてきた。中に入れという。食事は終わっちゃたんだよ、と身振りでいうと、チャイを出してくれた。なんか話をしたいらしい。しかし言葉は通じず、単語の羅列だけだったが、悪い奴ではなさそうだ。

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朝早く起きてアンカラ市内を歩いた。ローマ浴場跡があるらしい。入場料を払って入ると、中は誰もいない広場みたいなところだ。棺みたいのが露天で置いてある。ふたの角が欠けていたので、フラッシュをたいて中の写真を撮り、後日現像してみると人骨らしきものが映っていた。



アンカラ城まで歩いた。城というより、丘を城壁で囲んだ小さな村という感じだ。眺めはよい。静かで観光客も少なく、私は気に入った。上に登る道は細くて、歩いてるのは城中で住んでいる(?)人たちくらいである。向こうから恐い顔をしたおじさんが、こっちを見ながら歩いてくる。ドギマギしながらもメルハーバ(こんにちは、という意味)と声をかけると、小さな声でメルハーバと返してきた。シャイなだけなのかもしれない。この城の中には飼われている動物も多い。犬、地鶏、猫、みんな放し飼いである。



この城の隣に考古学博物館があって、入ってみることにした。やはり歴史の宝庫、古そうなのがごまんとあって面白かった。ここから東のディヤルバクルに行ってみようかとも思ったが、どうやら危ないらしい。カッパドキアに向かうことにした。カイセリでいいのかな?

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