「半落ち」上毛新聞社


出版社:講談社
読んだ日 2004年1月1日

感想:一昨年の9月に初版で購入したまま、読めずにいました。
 2度お邪魔したことがあり、現役員の方々もほとんど存じ上げている
上毛新聞。
 上毛新聞は群馬県ナンバーワンのシエアを持つ新聞です。毎日お送りいただいて読んでいます。県内スポーツ面も充実していて、カラーページが豊富です。

 そこの元記者の作品である警察小説であります。

 読書日記を開陳するに当たって告白しますが、私に小説を批評する資格はあまりありません。小説というものを読まなくなって久しいからです。

 建築学科に入って読まなくなり、(でもないか、高橋和巳を読んでたな。)
 新聞社に常勤になってから読まなくなりました。

 ノンフイクションや技術書を読むことが多いのです。現実の世の中を見聞きするのは、書斎の中にいる小説家のつむぎだす世界より数十倍・数百倍面白いのです。

 貴方も地方紙の記者と仲良くなって、記者を通して新聞を数十部月ぎめ契約するやらして、警戒心を解くことに成功したら、とてつもない真実がかいま見えることでしょう。地方紙記者は何でも知っています。

 さてこの小説、コリンデクスターのモース警部フアンの私にとっては、ムーン。

 「小説現代」に14ヶ月にわたって連載されたせいもあるでしょうが、日本映画と同じく、膨らみ脱線部分がない(偉そうに言ってごめんなさい。ここが一番面白い場合が多いのです)

 映画化もされたみたいですからますます売れるでしょうが、次作を読む機会があれば幸運です。

 バルザックの幻滅を読むべき元旦だったか。



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