「死ぬための教養。」 新潮新書



「天才の医者も学者も凡人もスポーツ選手もみんな死んでいく。」

 「長い闘病生活のはてに死ぬ人も多く、いまの時代に求められるのは、自分が死んでいく覚悟である。」

 「来世などあるはずがない。」

 「いかなる高僧や哲学者でも、自分の死を受け入れるのには力がいる。」

 「いかにして悠々と死んでいくことが出来るか。」

 「いかにして安心し自分の死を受容することが出来るか。」

 「自分自身を救済しうるのは、使いふるした神様や仏様ではなく、自分自身の教養のみである。」

 「こうなると死ぬことが愉しみにさえ思えてくる。」

 「死への考察は、人間の最高の興味の対象であろう。」


 額面どおりに受け止めるべきなのか、文人独特の韜晦があるのか、読者がそれぞれ解釈したらよろしいでしょうが。

それにしても、ネットで呼びかけて誘い合って心中仲間を作って、実行する事件が多い。

 技術の進歩が人間の生活を豊かにするわけでもないようです。

 「ロバがパソコンを手に入れて、ネット接続しても馬になるわけではない」ようです。




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