「七十四の春」



 最良の晩年とは、「死ぬまで仕事をし、しかもその仕事が年々向上してゆく場合らしい」

 二番目は、「同様仕事に打ち込んでいるが、是非なく老齢に勝てず、
段々成績が下降線をたどる例で」ある。

 三番目は、「私有財産、年金、恩給、または家族の扶助等により、食う心配
もないかわり、仕事らしい仕事もせず、無為に照る日を送る老人」

 最後が、「収入なくゼニ取り仕事もできない体を抱えた老残者」

 皆様はいかなる老年を送られる所存でおられますかな。


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