~微風に舞う花びらのように~

~微風に舞う花びらのように~

幸福の地



眠る場所も

還る場所も

失ってしまった



逃げて 

逃げて

すべてを捨ててまで

お前を愛していたかった






築き上げてきたもの

幸福という日常




後悔などしていない

壊して得たものがお前ならば




行く先は地獄か

地平線の果てまでも

逃げようとした




お前の白く美しかった足は

泥に塗れ 血に穢れ

痛まぬはずなどないのに

微笑みを絶やさず 私を見つめ





すまない

その言葉を繰り返しても

お前を愛しぬいたことに比べれば

無意味なことだったのかもしれない






逃げて どこまでも

二人が自由を手に入れ

幸せを築ける場所まで





そう 言っていたのにな






愛は虚しく散り

地に紅い薔薇が咲き乱れ

お前はそこに横たわる





何故 微笑むのか

何故 憎まぬのか

愛していたのに

狂おしいほど





幾度 その頬に触れても

あの温もりはなく

もう逃げられない

もう辿り着けない

幸福の地など

この世には無い





愛していた






もう還れない

お前の微笑みにも

お前の温もりにも






愛していた



愛していた



愛していた






私は お前を



心から 愛していた




それが 真実だと




真実だと







すまないと

繰り返しても無駄なこと

その微笑みはお前の許しか

それとも哀れみか



愛は虚しく散り

地に紅い薔薇が咲き乱れ

お前はそこに横たわる























逃げることなどもう敵わぬ



ならば 










お前を殺し


私も私を殺そう








愛している






何度言っても 飽き足らなかった




お前の頬を撫でて


くちづけをして






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