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スーパーでは、長い入院生活で私の方が文字盤の使い方を忘れている事を自覚させる事件がありました。飲み物が欲しいと言うので、ジュース等が置いてあるコーナーに行き、1種類ずつ取り出して「これか?」と聞いてもどれも首を横に振ります。そこで、文字盤を使って、最初は"あ行"から"な行"の間に有ることを確認し、次に、"か行"、最後に"こ"が最初の文字であることを確認しました。所が、コーヒーでもなければココアでもない。同じ様にして2番目の字も"こ"である事を確認しましたが、"ここ"でも分かりません。3番目の字を聞いたら、"の"であることが分かりましたが、"ここの"でも欲しい物が分かりませんでした。最後にジュースのコーナーには無いと言うことになり、ハタと気がついて、ペットボトルのあるコーナーに移動しました。
その時、一緒に買い物に来ていた息子の嫁さんが、「午後の紅茶」と叫びました。この時の家内の顔を見せてやりたかったです。冷気が降りてくるジュースのコーナーに30分以上いても、言いたいことが通じなかったのが、やっと通じたのですから、どんな気持ちだったのでしょうか。以前は、"は行"など該当する文字の行では、濁音か破裂音かそうでないかを確認するのが当たり前でしたが、すっかり忘れていました。"物忘れ"の次元を超えているのかも知れません。イエスかノーかの合図は、家内が首を縦に振るか横に振るかで判断しているのですが、首を動かしても、そのどちらであるか判断するのが難しくなって来ており、そちらの判断の方に気を取られすぎたのかなと自己弁解もしています。
いずれにしても、約2時間の買い物も無事済み、家内のリハビリにも気晴らしにもなり、「デイサービスの利用も問題ないぞ」というアピールにもなったと思っています。少しでも以前の状態に戻したいです。