さちくま。の部屋

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高麗・巾着田のヒガンバナ



マンジュシャゲ(曼珠沙華)―歌とともに名前が知られましたが、花としては一般には「ヒガンバナ」というほうががより親しまれているようです。

 赤い花なら 曼珠沙花 和蘭屋敷に 雨が降る

と歌われたマンジュシャゲです。北原白秋作詞のこの歌、異国に売られて故郷を思う女性の心を幻想的に歌い上げたものですが、映画の主題歌としても大流行したものです。

秋の彼岸のころ、地下の球根から50センチくらいの花茎を出し、その先に真っ赤な六弁の花を数個咲かせます。秋の彼岸のころ咲くのでヒガンバナの名があります。
マンジュシャゲっというのは梵語(インドの古い言葉)で「赤い花」の意味であり法華経の中のことばといわれています。田のあぜとか堤防、あるいは藪の中、墓地などにみかける花です。
日本では野生種があり、球根は有毒なので庭の花壇には植えませんが、西欧では芝生や庭園に取り入れられています。
この花、特殊な美しさがありますので「思うはあなた一人」という花言葉がつけられているわけです。おもしろい花のひとつです。

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