さちくま。の部屋

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「熱中症」を防ごう

建設現場での「熱中症」を防ごう


気温の高い夏期には熱中症が集中して発生します。
ここでは建設現場での「熱中症」について書きたいと思いますが、参考になることがあればと思います。

特に建設業は屋外作業が多いので、他の産業より多く発生しています。
熱中症予防には関係者が熱中症についての充分な知識を持っていることが重要なポイントになります。

①熱中症とは

◇「熱射病(日射病)」の症状は
熱中症の中では致命率が高く、緊急の治療を要する。
突然意識障害に陥ることが多い。
発病前にめまい、悪心、頭痛、耳鳴り、イライラなどがみられ、嘔吐や下痢を伴う場合もある。
体温調節機構の失調、体温又は脳温の上昇を伴う中枢神経障害が原因と考えられる。

◇「熱けいれん」の症状は
四肢や腹部の筋肉の痛みを伴い、発作的にけいれんを起こす。
作業終了時に入浴や睡眠中に起こる場合もある。
大量の発汗による塩分喪失に対し、塩分を補給しなかったことにより起こる。

◇「熱虚脱」の症状は
全身倦怠、脱力感、めまいが見られる。
意識混濁し、倒れることもある。
高温暴露が継続し、心拍増加が一定限度を超えた場合に起こる。

◇「熱疲はい」の症状は
初期は激しい口渇、尿量の減少が見られる。
めまい、四肢の感覚異常、歩行困難がみられ、失神することもある。
大量の発汗で血液が濃縮することによる心臓の負担増大や血液分布の異常により起こる。


②熱中症を防ぐには

◇作業環境の面から
・日除けや風通しをよくするための設備を設ける。
・スポーツドリンクを置くなどの 水分、塩分の補給 が容易にできるようにする。
・身体を適度に冷やすことができる氷、冷たいおしぼり、シャワー設備などと備える。
・作業中の温湿度の変化がわかるように、温度計、湿度計を設置する。
・日陰や冷房室など涼しい休憩場所を確保する。

◇作業の面から
・作業中、十分な休息や休憩時間を確保する。
・作業服は吸湿性、通気性のよいものを着用する。
・直射日光を避ける為、作業服を脱いだり、腕まくりなどせず完全着用する。

◇健康の面から
・健康診断結果などにより適切な健康管理と適正配置を行う。
・作業開始前はもちろん、作業中も巡視などにより作業者の健康状態を確認する。
・安全施工サイクル活動等で熱中症の予防について話し合う。

③救急処置

熱中症の発生にそなえ、緊急連絡網を作成し、関係者に周知する。
また工事現場の近くの病院や診療所の所在地・電話番号を確認しておく。
熱中症は早期の措置が大事。
少しでも異常が見られたら次の手当てを行って下さい。
それでも回復しない場合や症状が重い場合などは、医師の手当を受けさせて下さい。

◇手当の方法
・日陰などの涼しいところで安静にする。
・水やスポーツドリンクなどをとる。
・体温が高いときは、裸体に近い状態にし、冷水をかけながら扇風機の風にあてる。氷でマッサージするなど体温の低下をはかる。

          (建設業労働災害防止協会パンフレットより転載)

           夫の会社の新聞より転載しました。




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