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2006/06/20
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カテゴリ: カテゴリ未分類
どうも気になることがある。
瓶のことである。
ジャムの入っていた瓶。
岩ノリの入っていた瓶。
プリンの入っていた瓶。
いろいろ瓶があるのだが、どれもそのままの形でリサイクルされるものは少ないようだ。
一応分別の対象になっているので、溶かしなおしてもう一度瓶になっているのかもしれないが、どう考えても無駄である。
洗えば使えるはずなのだ。

瓶に限ったことではないが、規格を統一するということは再利用の近道だ。
リサイクルといえば、溶かして再生、とか、なにかしら別にエネルギーを掛けて素材を再利用するケースが多いが、規格化されたものであれば、そのままの形で再利用が可能になるケースも増えてくる。

「容器」については、ガラスに限らず、根本的な見直しが必要だ。
大切なのは中身の方で、中身がなくなれば入らなくなるのが「容器」である。
お菓子の包装袋も広い意味では「容器」に違いない。

昔、たこ焼きを買うと、古新聞で包んでくれる店があった。
たこ焼きに限らず、新聞紙をいうのは「包装紙」として再利用されてきた。
新聞紙というものから、「包装紙」に再生するためのコストはほとんどゼロに近い。

リサイクルというと文句なしにいいものだと思い込んでしまうが、リサイクルにも自然への「負荷」はかかる。
古新聞を溶かして、再度紙にするよりも、たこ焼きを包んでしまうほうがより地球に優しい。
再生紙は確かに原料こそリサイクルだが、生産するための電力などはすべて同じように必要だ。
ひょっとすると、選別だとかの手間がかかる分、かえってコストが発生している場合も多かったりする。
仮にリサイクル率が100%になれば、自然への負荷が全くかからないかというと大間違いである。
再生するためには、やはりそこにエネルギーが必要になるので、電力も消費すれば排水も流されることになる。

環境問題の3R(スリーアール)といえば
・リデュース  廃棄物の発生の抑制
・リユース   再利用
・リサイクル  再資源化

である。
各官庁もそれぞれPRはしているのだろうが、どう考えても本気とは思えない。
結局、ゴミの問題は「地方」の問題だからだろうか?

本気であれば、それなりの法整備や税金のかけかたに知恵が必要だ。
ゴミ問題はどうも地方自治体まかせで、国の真剣味が足らないように思う。

ゴミ問題は、消費者の問題以上にメーカーの問題が大きい。
消費者は否応なく「ゴミ」を含めて買わざるを得ない。
いっそのこと、「ゴミ」予備軍たる「包装・容器」には税金をかけてしまえばいいと思う。
そうすれば過剰な包装も減り、消費者の意識も変わってくるはずだ。
こういうことは地方自治体ではできない。

大きな方向性を示し、その方向性に向かって国民を導くのは政治の役目である。
先見性、実行力、使命感。
政治家に必要なのはこれだ。
日本がこんなことになってしまったのは、政治家の「先見性」がなかったからである。

国民なんて結局目先のことしか見えてない。
いや、見えている人は確かにいるのだが、常に少数派だ。
環境問題についての対応を見てみると分かる。
確かに環境問題に多少の関心はあっても、とりあえず暑いからクーラーをつける。
とりあえずしんどいからコンビニに車で行く。

それが私も含めて、一般人というものだ。
一般大衆が本気で気付くときには、たいていの場合「手遅れ」になっている。

ノアの方舟と一緒である。

割り箸が100円なら使わない。
レジ袋が50円ならもらわない。
30センチ以上の長さの粗大ゴミに課金されるとなれば、一所懸命のこぎりで切る。

それが一般大衆というものだ。
結局、目先の損得が人間を動かすのである。
悲しいことではあるが・・・・。





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Last updated  2006/06/22 01:00:20 PM
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