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2008/04/19
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そんな中、とっても心苦しかったのですが、金曜日は定時に仕事をやめ、後ろ髪を引かれる思いで会社を後に。
自宅に帰り着替えをし、奥様と二人で一路広島市内へ。
押尾コータローのコンサート会場は厚生年金ホールの隣のアステールプラザ大ホール。
大ホールといっても満員で1000人くらいでしょうか。
少し席は余ってました。
実は隣の「中ホール」では、甲斐よしひろのコンサートもやってましたが・・・。

それはさておき、押尾コータローのコンサート、よかったです。
とにかく、彼はすごいです。
なにがすごいといって、すべての演奏はアコーステックギター1本。
基本的には、弦が6本張ってある、我が家のギターとなんら変わりません。
が、そこから生み出される音というのは、サイドギターとリードギターと、パーカッションをまとめて3人分、あるいは4人分という感じです。
ギターといえば、左手で弦を押さえ、右手で爪弾く、というのが常識ですが、彼の演奏は常識破りでした。
左手でも弾くし、右手でも弦を弾くし、弦は叩くし、ギターそのものも叩くし、ま、なんというか、どうやって音を出しているのかさえよくわからない手品師のような演奏です。

やっぱ、これがパフォーマンス、というもんだなあ、としきりに感心してしまいました。

たしかに、3人で演奏すれば同じように重厚な演奏はできるでしょう。
でも、もし野球で、外野を一人で守っていたら「すごい」と思うではず、そんな感じです。

それから、次にびっくりしたのは、アコーステックギター1本。歌なし。
「まさか立ち上がるなんてことはないだろう」と思っていたら、後半は立ちっぱなしになりました。
おまけにウェーブまで。
女性の割合が65パーセントくらいだと思いますが、中には腰を振って、ロックコンサート並みの盛り上がりを見せる人もいました。

関西弁の語り口の軽妙で面白いし、かなりお勧めのコンサートです。

演奏を見ていても、ギターを弾くのが好きなんだなあ、という感じが伝わってきて、なんとなく心もあったまる、そんな感じ。

30代だと思っていたら、今年40歳になったそうです。

我が家のギターも弦は6本。
にもかかわらず、そこから生み出されるものの違いはまさしく雲泥の差です。
だからこそプロなんですね。

書道家は筆で表現する。
画家は筆で、彫刻家はノミで、料理家は包丁で、

芸術でも、スポーツでも、エンターテイメントでも、同じ道具なのに、それを手にする人が変わるだけでまったく違うものが生まれてくる。
それは結局、それぞれの中にあるものを、道具を使って「表現」しているということなのでしょう。
道具は蛇口に過ぎません。
中にあるもの以外は出せない。
それが真理です。

押尾コータローのコンサートにて、人間の可能性を感じたのでありました。

家に帰り、高校時代にアルバイトして買ったギターを手にしてみてる。
所詮私は、ジャンジャカジャカの域を出ることができませんでした。
高校時代から進歩なし。









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Last updated  2008/06/12 07:58:38 AM
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