勝手に最遊記

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Shart Story Nap ―5―



『アイツらっ・・・!!』怒りがピークに達しようとしていた。

迎えに行った八戒までも帰って来ない。
見れば寝ているようだ。

『只じゃおかねぇ・・!』――ガチャリ――
三蔵は昇霊銃の安全装置を外した。

どうせなら至近距離でぶっ放してやろうと、ズカズカ近づいていく。

そして―――・・止まった。


『・・・なんて間抜けな面してやがるんだ、コイツら・・・。』


呆れた。

無防備にも程がある。

呆れ果てて・・・自分から急速に怒りが消えていくのを覚えた。


爽やかな風が、金糸をかき乱していく。それは心地よくて・・・。
木洩れ日の下、幸せそうな顔をして眠っている顔が・・毒気を抜いて。
三蔵の顔に、薄い笑みを浮かべさせた。

『・・・チッ。まぁ、いいか。』


銃を終い、少し見回した。

ムンズと悟浄の足首を持ち、体を引きずって移動させる。
そして開いた場所に寝転がった。

『・・・・たまには・・・な。』紫暗の瞳が閉じられた。


「・・・ん?」桃花が目を覚ました。

体を起こすと、「?・・・・??」

右横には悟空・・・左横に・・三蔵?
ちょっと驚いて、顔を後ろに向けると八戒が木の幹にもたれながら眠っている。
そして・・『悟浄君?』

なぜか悟浄が一人、やや下方に寝転がっている。


「~~~~・・・ま、いっか。」
奇しくも三蔵と同じ言葉を呟き、再び昼寝に戻る。



空は青く 澄み渡り


木洩れ日が 優しく包み


風が 柔らかに流れていく


例えば こんな日常


たまには     いい




              第九話     完


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