勝手に最遊記

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ACCIDENT 2―3



「ね、ね。潤ちゃん、いつまで居られるの?」「い・・いつまでって・・・。」咄嗟に答えられない。
私、どうやって帰ってるんだろう?ってゆーか、どーやって来てるの??私?

「どうせ、一晩で帰るんだろう。」例によって後部座席に座らせられた三蔵が、不機嫌そうに言い捨てる。
「えーっ!そうなの?たった一晩??」「あ・・はは?そう、なの・・(かな?)。」
そう言えば前回もそうだった。って事は、眠ったら帰るって事なのかな?・・三蔵が言うんだから・・。
「潤、もう少し居ろよ~。」ぁあんv悟空ったら!帰りたくなくなっちゃうv

「良かったら俺と一晩中・・・遊んでみる?」ぎゃー!悟浄っ!!悩殺に口説かないでぇ!!
「イヤですねぇ悟浄。助手席を血塗れにしたくなかったら、大人しくしていて下さいねv」
はぅあっ!い、いつの間に?左隣は銃口で悟浄を狙ってるし!右隣はメリケンサックをはめてるし!!

「ゴメンナサーイ・・・・。」背中を見せたまま(後ろを振り向けない)ホールドアップする悟浄。
哀れ悟浄・・・。私は嬉しいんだけどなぁ口説かれちゃったりするのvでも、そう思うのって罪よねv
だって私には智嗣君と言うモノが・・・・「んあっ!!」イキナリ大声を上げた潤に、皆がひっくり返った。

「わ・・・忘れてた・・・。」口をパクパクさせている潤に、「な、何?どうしたんだよ、潤?」
潤を覗き込む悟空。「ビックリした・・・ホント、どうしたの潤ちゃん?」桃花も怪訝そうに伺う。

「写真・・・明日、写真を・・・誕生日の記念に・・・。」「誕生日?潤ちゃんの?」
ハッと我に返ると、三蔵以外コチラを見ている。(八戒はミラー越しで)

「潤って、19歳だったよな?ってコトはハタチ!」悟空・・・目をキラキラさせないでさせないでv
「大人の火遊びが似合う年になるってワケだv」いや、悟浄。そーゆーワケもないと思うんだけど。
「おめでとう、潤ちゃん!」桃花ちゃん・・ニッコリしながら、悟浄の首絞めるのは・・ちょっと恐いデス。
「今夜は前祝いですね。おめでとう御座います、潤さん。」そんなに丁寧に言われると・・あはは。

三蔵は(案の定)何も言わない。目を瞑ったまま、眠っているかのようにダンマリを決め込んでいる。
ま、三蔵が愛想良くしてるって言うのも恐いけどね。(色々な意味で)

「俺の誕生日も、もうすぐ何だケド。」「あ、そうなんだ。」とか言っちゃって。知ってるよ~んv
「悟浄君は9日だっけ?」「ナニナニ、桃花チャンv何かイイ事してくれんの?」悟浄・・懲りないわね。

「そーだねー。八戒ちゃんに許可取れたら、ねv」「・・僕の許可、ですか?取ってみます?悟浄。」
「イエ・・・結構でゴザイマス。」そりゃそーでしょうとも。並の恐喝より恐いってば!

「なぁ・・・、今夜は野宿の予定じゃなかったっけ?」悟空が思い出したように言う。
「あー!そうだよ!次の町まで遠いから、今日は野宿の予定だった・・。」桃花が残念そうにため息付く。
「でも食料やお酒なんかは余裕がありますから。僕が腕によりをかけて、ご馳走を作りますよ。」
宥めるように言いながら、
「何と言っても、潤さんの二十歳のお祝いなんですから。」優しくミラー越しに潤を見つめた。

ぅあーっ!!なにげに優しい台詞がっ!見習えっ!!(・・・誰に言ってンの。私。)

・・・相変わらずのメンバーに囲まれ、(萌え萌えしながら)ジープが疾走する。
太陽がいつしか夕日に変わる頃・・・・小高い場所の木の根本に、ジープを停車させた。

「さ、ジープ。お疲れさまでした。」八戒の声と共に、ジープが変化を解く。
「キュウッ。」ジープが、八戒の肩に留まる。「ジープッ!可愛いぃ~v」早速、ジープにすり寄る潤。
八戒が苦笑しながら、「ジープは逃げませんよ。それより早く支度をしましょう。」
言いながらテキパキと食料の準備を始める。

「悟空ちゃんは、お水を汲んで来て。あたしは八戒ちゃんを手伝うから。悟浄君は・・「薪拾い、な?」
ウンウン頷く桃花に、「私も~!お手伝いするー。」潤がハーイと手を挙げた。
「潤ちゃんも?今日の主役なのに・・・。」座ってればイイよ?そう言いかける桃花に首を振る。

・・・だって、何にもしないってのは気が引けるし・・・それに・・。チラリと三蔵を見る。
三蔵と言えば、木の根本にドッカリと腰を下ろし動く気配がない。ってゆーか、新聞出してるし!
『機嫌の悪い三蔵と(二人っきりで)居たくないって!!』

「んじゃま、俺と薪拾いにでも行く?」「行く~っ!」悟浄の後を嬉しそうに付いていく潤。

「悟浄君・・・大丈夫かな。」疑わしそうに二人を見送る桃花。
「大丈夫ですよ。悟浄だって、皆を敵に回したくないでしょうし。」八戒がニッコリ微笑みながら、
「何かあったら・・・・命をもって償わせます、よv」その言葉に桃花が頷き、三蔵が秘かに汗をかいた。


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