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2007年05月28日
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■気になる本  - 建てて、いい?  - 



 独身女性が住む部屋は、どうして2階以上でしょうか。

 防犯上、安全だから?。でも、私が住む市では、
2階に住む女性が殺されるという事件が過去にありました。

 なんと犯罪者は、梯子を用意し、それを2階のベランダ
にかけて部屋に侵入したのです。(私の記憶ですが)

 それでも、不動産業界にいたときには、独身女性で
20~30歳台の方には、2階以上を勧めていました。

 1階よりも安心できるから。勿論、入居者の女性と
場合によっては親御さんが、希望されますので。

 高齢者や50歳前後の方には、1階がいいという
入居者が多いですね。


 さて、ある著者の本の話です。

 あるアパートの2階202号室に、30台半ばの独身
女性が住んでいます。(なぜ、わかるか?ですか。
著者がその下の号室を書いていますから)

 余談ですが、1階と2階の号室の名称をバラバラに
すればいいのに。そのほうが安全だと思うのです。

 例えば、1階東側から、101、102、103、105
(なぜか、4と9の部屋番号を避ける家主さんや建設業者
がいます。)としたら、2階は、逆に西側から、
201、202、203、205 とするのです。

 どうです、1階の101号の上は、2階の205号と
なりますよね。

 でも、次の方々からクレームがくるかもしれません。
水道工事業者
水道局
電気工事業者
電力会社
ガス工事業者
ガス会社
郵政公社(1階に集合ポストがあれば苦情はないでしょうね。)
不動産管理業者(管理がしにくい?)

 逆にいえば、これらの方々は、1階の部屋番号のパターンが
わかってしまうと上の階の番号までわかってしまう と
いうことです。

 ある大手メーカのアパートは、必ず東側から順番に号室を
つけていきますから(別会社の管理会社との管理上のため?)、
このメーカのアパートだ と一目で遠くからわかると、
部屋番号までわかってしまいます。



 著者の本の話にもどります。始まりの文章です。

 「洗い上がった布団カバーを手に、物干し竿を見上げて
いた。なぜ、女は二階と決まっているのだろう、
下の102号なら、家賃も五千円も安い上に、庭に好きな
だけ洗濯物が干せる」と、合理的な意見から書き出しが
始まります。

 たしかに、アパートやマンションのベランダとしては
大きな物を干すには適さないですね。それとも、
浴室や洗面所に乾燥機を設置して、干すという方法も
あるのですが、大きな洗濯物には難儀しますね。


 久しぶりに小説をよんでみました。しかも、建物に
関する小説です。この本の帯に興味を惹かれました。

「独身女、家を建てる
30代半ばの独身女性はある日、
重大な決意をする。
それは、家を建てること--、
仕事よりも、恋よりも、
結婚よりも、家--それは
正しい女の生き方ですか?」


 いま、「建てて、いい?」(中島たい子 著、
出版 講談社、発行年月 2007年4月)
を読み終えました。

 著者は、1969年東京生まれ。多摩美術大学卒。
放送作家を経て脚本家に。1996年『チキチキバンバン』
で日本テレビシナリオ登竜門大賞受賞。
1997年『宇宙のペン』で城戸賞の準入選。
2004年『漢方小説』で第28回すばる文学賞受賞。
2006年『そろそろくる』発表
 この『漢方小説』は芥川賞にノミネートされました。

 このときにノミネートされた作品は次の通りです。
(2005年1月)
■阿部和重「グランド・フィナーレ」(「群像」12月号)
■石黒達昌「目をとじるまでの短かい間」(「文学界」12月号)

■井村恭一「不在の姉」(「文学界」9月号)
■白岩玄「野ブタ。をプロデュース」(「文芸」冬号)
■田口賢司「メロウ1983」(「新潮」8月号)
■中島たい子「漢方小説」(「すばる」11月号)
■山崎ナオコーラ「人のセックスを笑うな」(「文芸」冬号)

 そして、芥川賞を授賞したのは、
■阿部和重「グランド・フィナーレ」
でした。

 私は、著者の本では、この本を読むのが初めてです。
著者の本の帯には、「今一番注目の女性作家。」と
あります。

 過去の2作品も、同じ30代の女性が登場します。
主人公の共通性は、性別、年齢という点では、
たしかにあるようです。

 ただ、読書感想のブログをみていると、両極端の
意見が多いのも事実です。とくに同性からの賛同や
違和感を覚える人もいるのも事実です。


 さて、著者の本をよんで、なぜか心地よいのです。
どこが・・といわれると、オジンの私とは年代が
離れていること、建物を建てるという建築関係の
内容となっていること、しかもその知識は、プロの
一級建築士事務所の協力を得ていること、そして、
建物を建てるという施主の経緯、葛藤、回りの賛否
等、主に心理内部を表現してくれているからです。

 あらすじはこうです。

 アパート暮らしの主人公は、階段から落ちて怪我を
する。その時、結婚したいことよりも、家がほしいと
強く思う。ひょんなことから分譲マンションの1室を
頂くことになり、それを売却して、親が所有していた
土地に建物を建てることになるが・・・。

 ということです。

 私が面白いと思ったのは、表現がいい 
ということです。

 例えば、家を建てると言った反応に両親からは、
辛辣な返事が返ってきて、思わず、心の中で一級建築士
の名前をだして、思った部分です。

 「福島さん、独身女が家を建てていけないと、
建築基準法に書いてあるんですか?」

 という表現。思わず、吹き出してしまいました。

 また、一級建築士との会話の部分、特に世界の
建築家の話をしている部分がすきです。そして、
最後に、一級建築士がいいます。

 「家族のための家もあるし、独身者のための家も
ある。誰が建てたっていいんです。要は、人が住む
ところ、それが家なんですから」

 こういう一級建築士からのアドバイスを受けながら
家のプランを考えていく。建築業者からすれば、
考えすらできない濃い施主側の心の動きがよく
わかります。

 また、イメージングも行われています。主人公が
どんな間取りがいいか、一級建築士と会話します。
まだ図面もないのに、玄関はこう、玄関を入ったら
浴室があって・・・というように、お互い、
イメージ合わせを行っています。

 このようなイメージング操作は、別の仕事でも
応用できるのでは と思うのです。特に新しい
仕事にチャレンジする場合には、有益ではないかな。

 そして、材木屋さんの話。これも、山を守ると
いうことが少し、わかったような気分にさせて
くれます。

 勿論、小説ですから、恋の臭いもしますが、
読後の後味がサッパリしていて気持ちがいいのです。

 不動産業者はでてきませんが、かえって出さない
ほうが良いかもしれません。ホットミルクに黒糖を
入れるようなものですから。

 小説としても楽しめますし、家を建てる という
ことの試行錯誤がよくわかり、家を建てる方の
一級建築士との付き合い方まで少しわかると
思います。

 でも、しっかりとした主人公ですね。著者の性格が
わかるような気持ちです。多分、著者の分身では
ないかな と思ったくらいですから。


(5月21日)


建てて、いい?
著者:中島たい子
出版社:講談社





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最終更新日  2007年05月28日 10時01分35秒
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