手術当日ICUへ


そのまま、眠っていると・・・先生が来た。

「赤ちゃん、小さいけれど元気だったよ。やっぱり、今出して正解だった。
このままお腹にいても、赤ちゃんもお母さんもしんどいだけだったね。
後は、小児科のDr.にお任せして。」と、話しをしていた。

しばらくすると、旦那が来た。

「お疲れさん、頑張ったね。」

「うん。写真取れた?ビデオは?見せて。」

ビデオには、いろんなチューブにつながれた子供が写っていた。
想像していたが・・・テレビでも見たことあるが・・・・
こんな小さいの三人かぁー。大丈夫なのかな?
ショックで、言葉が出なかった。


「名前、考えておいてね。ねーねと相談して。」
それだけしか言えなかった。


なんせ、一日でも早く名前をつけとかなくっちゃ・・・
そのまま『○○(苗字)第一子・第二子・第三子』とかで・・・
終わっちゃうんじゃないか?って思ったので。。。

現在の医療も、子供達の生命力も、ことの時は、信じれずにいたなぁー。


「みんなは、どうなの?様子わかる?先生は何て言ってた?」と聞くと・・・

「一人に付き主治医が二人、看護婦が一人いて、書類を持って今の状態や治療に
ついて説明を聞き、サインしてきた。これを3人分。っで、みんな主治医が違うし、名前も顔もわかんない。
とりあえず、人工呼吸器している子もいるし・・・・今は、様子を見ながら治療するしかない感じ。
いますぐ手術しないととか・・・そういうのも様子見ないとわかんない感じ。」


「そうだよね。何聞いても、よくわかんないよね。
じゃ、私には先生がついているし、チビ達にも先生がついているし安心して
帰って。ねーねの事、お願いね。そして、その山ほどある書類も書いてね。」
とお願いして・・・旦那は帰って行った。


術後の夜は、凄く体が熱く、体じゅうが痒くて大変だった。
何か機械のアラームもよく鳴り、看護婦さんが来たり時には主治医が来たり
「苦しくない?痛くない?」と何度も聞かれた。

「ちーっとも苦しくないんだけれども・・・・そんなに状態悪いの?」と、
こっちがびっくりするくらいだった。昨日までと違い、呼吸できるって凄く
ラクだと思っていたから。


両足に取り付けられたハドマーは、めちゃくちゃ気持ちよかった。


喉が凄く乾きナースコール。
まだ、飲んではダメな時間なのか?うがいだけならいいと言うこと。
看護婦さんが、横飲みを持ってきてくれた。
こっそり、飲んじゃェ~と、口に水を含んだら・・・
・・・・・丁寧にもさわやかなミント味が口いっぱいに広がった・・・・・
うがい薬が入っていたのだぁー!!飲めねぇ~し!


出産の興奮と、暑さと痒さで、ほとんど眠れずに一晩を過ごした。
その間も、あまり状態がよく無さそうだったのだけれども、私の自覚症状全く無い。
かなり、体が鈍感になってきているのか?


やっと、水を飲んでもいいと言われ、また横飲みを持ってきてくれた。。
少し飲んで、吐くことも無かったので、お茶もOK!と。
もう、一気に飲み干したいくらいの気持ちだった。
が!!!横飲みに少しだけのお茶。
「一気にたくさん飲んだら、気持ち悪くなることあるから。」って・・・・
とても冷たいお茶を飲んで、大満足。


朝の回診で、普通病室に戻っていいと言われ、ウキウキ♪
ベットで寝たきりなので、せめてテレビでも無くっちゃねぇー。


暖かいタオルで体を拭いて貰う。
ハドマーも終了と言われ、がっかり。。気持ちよかったのに・・・・。
ICUの看護婦さんのはからいで、病棟の看護婦さんが迎えに来るぎりぎりまで、
使わせてもらえる事になった。
いやぁーラクチン。この機械・・・・・欲しいなぁー。。。。

そして・・・病棟に戻った。

後で聞いたのだが、私のお腹には6リットル以上の羊水があったそうだ。
その為、腎臓への負担もかなりものもで、体の中でいろんな物のバランスが
とれなくなってきていて・・・
産後3週間の点滴、安静など・・・大変な毎日で、退院できたのは産後一ヶ月
くらいだった。。。



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