あれは天国なのだろうか?




主人の父が亡くなってもう三年がたった。

転々と病院生活、75歳でこの世を去ってしまった。

やさしいお祖父ちゃんで人の悪口とか聞いたことなかった。

私は病院にはほとんど毎日のように行っていた。

やせ細る手足など見ていると胸が詰まる思いだった。

主人の兄弟は近くに住んでいたが、お見舞いなんて月に一回来ればいい方

娘がいるけどこれまた冷たい!!  車の免許がないし仕事休んでまで

行けないと言う.

当時私はすごく腹が立った!市内にいるんだからバスでもタクシーでも
来る気があれば来れるはず・・・
私と主人の母と病院に行った時病室の隣の人が内
の娘は、よくしてくれるからと、自慢していた。
母が可哀想になった・・・

私には母が我慢して笑顔を振りまいている姿は痛々しかった。

私で出来ることは精一杯しよう!そう思った。

自然と毎日病院に行っていると不思議な気持ちになった。
待っている父が恋人のように思えた。
周りの人も私を嫁とは思わず、娘さんが来た。と思っていたみたいだ

そのうち父は私を娘が来たと言っていた。もうボケたのかと思ったが
可哀想にも思った

お姉さん(娘)に電話した。後で後悔するから病院に来てくれないか?

その答え・・・お金くれる!誰の親じゃ自分の親だろう!

そんなにお金に困っているふうには見えない!いっもいい物着ているし
車だってよく買い換える。

なのにお金くれる!私はあきれた・・・仕事休むと給料少なくなるのは
あたりまえ・・・お見舞いで、交通費かかるのあたりまえ・・・
みんな自分が可愛いのわかるけど・・・・そんなこと言ってると
後で後悔するよ・・・それはわかつているとまで言われた!

私はそれ以来何も言う気もしなくなった。たとえ血のつながりがなくとも
私にとっては主人のたった一人の父だし・・人に強要するより自分がしたほうがいいし・・・父に恩返しのつもりですればいいことだし・・・
何週間後、父はこの世にお別れした。

父が亡くなり数ヶ月たった。夢に出てきた。じいちゃん今何しよるん?
するとにこにこ・・・なんと外人の女性数人と楽しそうにテーブルで
食事??ななななんてこった!

ここは天国?・・・じいちゃん英語しゃべれんやろ~~~たまげた~

 でも天国で楽しそうにしていたのでよかった。(*^_^*)



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