ぬちぐすい。

ぬちぐすい。

海辺にて。



「海辺にて。」


海


波は音楽。風は言葉。


砂浜で波の音を聴き・・・

潮風を肌に感じ・・・

楽しそうな声の響く中・・・

太陽を思いっきり浴びていると

遠い昔のことを思い出す。



両親ときた海・・・

友達ときた海・・・

彼ときた海・・・

そして今 隣に子供の笑顔がある。



もうわたしはここまできたんだね・・・

これからどうなっていくかはわからない。


でも・・・ここまできたんだね・・・。





「波は音楽。風は言葉。」


この言葉は 私がいつも行っている海の近くにある
喫茶店の入り口に書いてあった言葉です。


とても素敵な言葉なので海に行くたびに楽しみにしていましたが
今年は もうその言葉が ありませんでした。
なんだか とっても淋しい気持ちになりました。

いつもの穏やかな海。

なにも なにも変わっていない海は
いつも私たちを優しく迎え入れてくれる。


でも 実は 少しずつ少しずつ変わっているのでしょうね。
・・・ただ それに気づいてないだけ。


大切なものほど そのままで・・・
心の中に残っているままの
そのままの姿でいて欲しいと思うもの。

だから もしかしたら気づいていても
心の目が現実を見ないように・・・
小さな変化に目を向けず・・・
気づかないふりをしていたり・・・
気づかないままの自分でいてしまうのかも。


でも ふと気がついてみれば・・・
もう 私はここまできてしまっていた。


いろんことが あったけど・・・
なんとか ここまで辿り着けた。



何度も いろんな選択を重ねながら・・・
そのたびに悩み 自分で道を選びながら・・・・
そのときの選択が正しかったのか 違っていたのか・・・
それは誰にもわからないけれど・・・。


でも もう ここまできたんだよね。
自分で ここまで歩いてきた・・・。
自分一人で 歩いてきたわけではないけれど。


これから先 どんな道を歩いて行くのかはわからない。



でも もう 引き返すことも・・・
後戻りすることもないだろう。


・・・きっと。





だって 私はもう気づくことができたから。










© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: