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中学生の友情を描いた青春小説かと思いきや、大人になってからの恋愛がからんでくるとどんどん内容が薄くなって面白くなくなっていく。前作よりは文章量も多くて文体もこなれてきた感じだけれど、前作の登場人物(というか登場犬)を引き続き登場させたり、実はヒロインが寝たきりの病気だったり、死んだ父親が寝たきりのヒロインを起こすことで問題を解決させたりする点についてはこの作者はこれ以上小説家として進歩するつもりはないのかなと思ってしまう。★★★☆☆
2007.05.26
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池澤夏樹の最初の短編集。表題作の「マリコ/マリキータ」は海外に行った日本人と現地にいる日本人女性の恋愛話。海外旅行と恋愛をテーマにした小説は多数あるけれど、単に日本の仕事重視の価値観と外国人の奔放さを二項対比させるのではなく、日本人から現地人へと変わりつつあるマリコ/マリキータという生き方を魅力的に書いている。短編ごとにスタイルを変えながらも、陳腐な小手先の技術に終わらずに主題に独自性を感じさせるのは著者の豊富な知識と経験のなせる技である。★★★★★
2007.05.26
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ポエジーなタイトルからして純文学系かと思ったけれど、大衆小説だった。仕事をやめた男とバリバリ仕事をする妻と妻の友人と三角関係の話かと思いきや、チカラがどうのこうのというオカルトな話になっていく。濡れ場もホラーもそれなりに臨場感があるように書いているので文章は下手ではないけれど、奇跡的に病気が回復したとかいうエピソードとか日本一の霊能者とかが登場するのはホラーとしては典型的な物語展開であまり面白みがないし、主人公の宗教的な考察がくどい。いろいろな面白さを詰め込もうとしているのはわかるけれど、むしろテーマを絞って深く掘り下げていくことなしには小説としての面白さの臨界点を突破できないだろう。★★★☆☆
2007.05.08
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