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女性の恋を描いた物語。同性愛や殺人事件が日常の出来事として口語で語られるところに藤野千夜の文学性があるのだろうけれど、読みやすい反面、文学的レトリックの乏しさゆえに読み手をひきつけるようなカタルシスがない。★★★☆☆
2007.06.24
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恋人との不和とか、ちょっとした不幸を抱えた人の短編集。それぞれの短編を読むと、親に捨てられた兄弟の話が全体から浮かび上がるという構造になっているのは面白い。都会の日常の描写に定評がある著者だけれど、クラブで知り合った云々というエピソードのような「都会人の描写」ではなく「都会の日常紹介」にすぎない描写は小説として読む意味はない。どれかひとつの短編を深く掘り下げたほうが魅力があったのではないかと思う。★★★☆☆
2007.06.24
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二人の女性とそれぞれの恋の物語。薄っぺらい恋をしてくっついたり離れたりしている様子を描いているというだけで、特にストーリーが面白いというわけでも描写技術があるわけでもない。女であることを武器にしてほしいものを手に入れてきた主人公に特徴があるものの、ジェンダーを考察するまでにはいたっておらず物足りない。高校生やゲイがでてくるあたりをみても、ステレオタイプのコメディの域を出ていない。★★★☆☆
2007.06.24
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外国で暮らす作者の日記のような体裁を取りつつ、日本を考察しているという小説。小説としてはあまり面白くはなく、むしろ小説家の大庭みな子の面白さがある。作者は先日亡くなれたそうで、現在の作家の中で大庭みな子をしのぐ女流作家がどれくらいいるのだろうと考えると今なお彼女の存在は大きいと思う。★★★☆☆
2007.06.09
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海外で仕事をする日本人の物語で、別居して暮らす夫と妻それぞれの物語になっている。夫は南国のイメージビデオの撮影に行き、妻はアメリカで書道ショーを行う。それぞれの個性的な生き方を描いている。欠点をあげるとすれば、外国の描写が日本人から見た異郷というステレオタイプなものになっていて、外国であるがゆえに起こり得る物語だというよりは単なる舞台装置に過ぎないという印象をうけた。それに物語において円環構造という抽象性が強すぎるような気もする。とくに海外を舞台にしているという点では、池澤夏樹の小説を読んだあとではやや見劣りしてしまう。★★★☆☆
2007.06.09
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