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作家が取材した官僚の妻と不倫する話。作家、探偵というあまり現実味のない登場人物が出てくるせいか、恋愛の生々しさがない。自分が知人の妻と不倫してると知りつつ探偵に素行を調べさせるなど、冒頭は大胆なプロットで始まるものの、月並みな探偵話になり、最後が女性の死とカトリックの解釈云々で終わるのも興ざめする。描写技法にも見所が無い。★★★☆☆
2009.05.19
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「ムーン・パレス」という中華料理屋の近くに住むコロンビア大学の学生が恋をしたり変なアルバイトをする青春小説。登場人物自体は個性的なものの、一人称にありがちな自分語りの単調さとプロットの先の見えなさが相まって飽きてくる。既に終わったことを語るナルシスト的自己満足がうざいし、無駄な描写が多く、書けば書くほど山場での盛り上がりが平凡な文章に埋もれてつまらなくなる悪循環。また、自分の父親が判明したと先に情報を出しておいてからエピソードを語り始めるのはチョンボ。読者の興味をそぐ上に、早足で父親のエピソードを語るのも消化不良気味。構成も文体も洗練されていなくて、ミステリーにも純文学にもなれなかった中途半端な作品という印象。★★★☆☆
2009.05.11
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ナポレオンのロシア遠征の物語。はじめは退屈なものの、戦争が進むにつれて登場人物たちが愛とはなんぞやと考え、各々が自分なりの愛国心を持つ魅力的な人物へと昇華するのがよい。恋愛、死、戦争、宗教、社交等の普遍的テーマを一つの物語で書き尽くしていて、まさに名作古典といえる。複数の人物を登場させて、三人称でそれぞれの目線で物語を描くことで、長い物語にもかかわらず変化があって読者を飽きさせない。描写自体は凝った言い回しをするわけでもなく簡略だけれど、言葉や行動に登場人物の性格をよく表している。★★★★★
2009.05.11
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