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ハロウィンになると街にゾンビが出現するけれど、そもそもゾンビとはなんじゃろうと思ったので、徒然なるままにゾンビについて考えにけり。●ゾンビとは何かゾンビとは死体のまま蘇った人間のことである。コンゴで信仰されている神のンザンビ(Nzambi)に由来して、ブードゥー教の司祭がゾンビパウダーを使って死体をゾンビにして農園に売って永久に働かせたという農民の言い伝えがあったそうな。死体が動く概念としては中国のキョンシーに似ている。1968年のジョージ・A・ロメロの映画『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』あたりからブードゥー教のゾンビとは違う解釈で人を襲う怪物として描かれるようになって、ゲームの『バイオハザード』のように何かのウイルスや化学薬品が原因で人を襲う自我のない怪物がゾンビの主流になった。これは死者が蘇る設定だとまず死者を用意するところから物語を始めないといけないうえに、日本のように土葬しなくてすぐに火葬する国だと墓場に死体がないので死者を蘇らせようがないけれど、感染するという設定ならいつでもどこでも物語の起点にできるので、作品を作る側の都合でゾンビの概念が変えられたのだろう。標準的なゾンビは知性がなくて人間に噛みついてくる。噛みつくことで感染させるのが目的のようである。しかし噛みつくよりもひたすら唾を飛ばすほうが感染効率がよいと思うのだけれど、それだとホラー映画として見栄えしないのであーうー言いながら噛みつくのだろう。ゾンビが噛みつくのは共通の特徴だけれど他の特徴は作品によって違っていて、音に反応するとか、光が見えないとか、臭いに反応するのでゾンビの血を服に塗りたくって擬態すれば襲われないとか、夜間に活動が活発になるとか、生前と同じ行動を繰り返しているとか、多少の知能が残っているとか、全力で走るとか、治療薬で治せるとか、いろいろバリエーションがある。これも作品を作る側の都合で物語を面白くするために特徴を変えているようで、走らないゾンビと走るゾンビでは緊張感が違ってくる。ゾンビは音楽でも人気で、ナイジェリアのミュージシャンのFela Kutiは軍隊をゾンビに例えた「Zombie」が代表作になったし、マイケル・ジャクソンの「スリラー」では墓からゾンビが出てきてキビキビ踊るスリラーダンスが流行した。●なぜゾンビは人気なのか・手軽に群像劇が作れるゾンビ系フィクションは物語を始めるのに手ごろなシチュエーションを作りやすい。軍の施設だのテロリストの化学兵器だのが原因でゾンビウイルスが蔓延したということにすれば、いつでもどこでもゾンビパニックを引き起こすことができる。登場人物を追加したり削除したりするのも簡単で、逃げた先で別のグループと合流したり、人物のエピソードを使いつぶして見せ場がなくなったらゾンビ化させて物語から退場させたりして、作者が物語をコントロールしやすい。ゾンビに追われたり退治したりするスリリングなアクションシーンがあって、貴重な食料や薬品をめぐるどろどろした人間関係の葛藤があって、登場人物がばたばた死んでいくので、物語を盛り上げやすい。・世界の終末を演出できるゾンビの重要な特徴は感染するところで、感染を止められないといずれ文明が崩壊してしまうという規模の大きな物語にできる。噛みつく系の怪物でも吸血鬼や狼男は感染しないし退治したらそれで終わりで世界の危機にはならないし、中世ならまだしも現代が舞台だと銃の方が圧倒的に強いので、吸血鬼や狼男はあまり人気がない。・暴力性を開放できる人間を刺したりバットで殴ったりする生々しい暴力をすると年齢制限に引っかかって映画が作りづらくなるけれど、ゾンビ相手だと死体や怪物という扱いなのでグロい暴力表現ができるようになる。暴力をふるう怪物に対抗するにはそれを上回る暴力を振るわないといけないわけで、ゾンビ映画は人間の生存の根本にある暴力性を開放することができる。・普遍的な怖さがある知能がないゾンビが一体だけよろよろ歩いているだけなら怖くないけれど、ゾンビが群れになって押し寄せてくると個人には勝ち目がない。少数派になって多数派に圧殺されたり、避難所の暴君に行動を支配されたりすることは民主主義の先進国に生きる人にとっての潜在的な恐怖を表している。ホラー映画はジェイソンだのチャッキーだのの個性的な殺人鬼を出そうとしていろいろ特徴を盛り込んで下手をするとコメディっぽくなって怖くなくなったり飽きられたりするけれど、ゾンビは個性がないがゆえにパニックホラーとして安定した怖さを出すことができる。・自分ならこうすると考えられる『プレデター』みたいに主人公が軍人で怪物相手に銃をぶっ放すだけなら視聴者は共感できないので単に主人公のアクションを眺めるだけになる。ところがゾンビ映画はたいてい主人公は一般人なので、視聴者は自分ならショッピングセンターであれを探してこう対策するだのといろいろ考えることができてそれが面白さになる。アメリカにはプレッパーという世界の終末に備えて武器や食料を備蓄している人がいて、そういう人たちはゾンビ映画を見て自分たちならうまくやれると考えて生存本能を満足させることができるだろう。・ゲーム向きの要素が多いゲームなら単に銃を撃つだけでアクションゲームにできるけれど、ゾンビならではの面白さの要素がある。荒廃した世界で廃墟を捜索して食料や弾薬を見つけたり、ありあわせの部品を組み合わせて武器や防具を作ったりする偶然性がローグライクな面白さになる。仲間に加える人が戦闘スキルや機械の修理スキルを持っていたりして、食料が限られた中で誰を仲間にして死なせないようにするかも戦略的な面白さになる。バリケードを作ってゾンビの襲撃を防ぐ籠城戦はタワーディフェンス的な面白さになる。突然変異したボス級ゾンビを出現させることもできる。というわけでゲームとゾンビは相性が良い。●日本映画にはゾンビが少ない日本映画といえばホラーが得意なのに、その割にゾンビ映画は少ない。ゲームの『バイオハザード』が世界的ヒットになったのとは対照的である。たぶん俳優がアクションが苦手で、日本には銃がないのでアクションが地味になって、荒廃した町のセットを作るほどの予算がなくて、大勢のエキストラのゾンビに特殊メイクするほどの予算もCG技術もないのが原因で、低予算でアクションがなくても演出でなんとかなる幽霊や呪いがホラー映画の中心になってゾンビ映画はあまり作られないのかもしれない。『カメラを止めるな!』はヒットしたけれど、これはホラー映画ではないので、実質的な邦画のゾンビ映画のヒット作はないといえる。日本でゾンビ映画が作られるとしたら漫画原作のアニメ映画になるだろうけれど、アニメだとリアリティがないぶん怖くなくなる。●家庭でできるゾンビ対策・噛みつき防止紙はけっこう丈夫なので、噛まれやすい腕や足に牛乳パックや雑誌を巻き付けてガムテープで固定するとゾンビが噛んだ程度では穴が開かない簡易アーマーになる。アーマーを厚めにすれば刃物を持った略奪者やゾンビ犬の噛みつきにも対応できる。・感染防止噛みつきだけでなくてゾンビの血液が目や口から入ることにも注意が必要である。マスクやゴーグルや軍手をしたり、ビニール袋に穴をあけて使い捨てポンチョ風にしたりすると飛び散った血液から感染するのを防ぐことができる。血液を洗い流すための水も持ち歩きたいところである。・ゾンビ退治刃物や鈍器とかの振り回したときに血が飛び散る武器は感染リスクが増すのでゾンビ退治には向いていない。遠距離攻撃で倒すのがよいけれど、日本には銃がないので遠距離攻撃が難しい。というわけで止めを刺そうとするよりも傘で突いたり前蹴りで押しのけたりして距離をとって逃げるのがよい。ローキックで手前に倒すと足にしがみつかれて噛まれる危険があるので、下手に倒すくらいならよたよた歩かせておくほうがましである。余裕があればゾンビの口に丸めた新聞紙やテニスボールを詰め込んだりすると噛まれなくなる。・不要不急の外出を控えるゾンビといえどエネルギー保存の法則には逆らえないので無限に動き続けることはできないし、死体ならそのうち腐って動けなくなる。1か月くらい籠城してしのげれば街からゾンビはいなくなっていると思うので、避難場所を探してあちこち移動するよりもゾンビに見つからないようにひっそりやりすごすほうがよい。
2022.10.30
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最近はマイナンバーカードと健康保険証を統合するとか運転免許も統合するとかしないとかで、いろいろ話題になっている。というわけで徒然なるままにマイナンバーカードについて考えにけり。●マイナンバーとは何かマイナンバー制度は2016年1月1日からスタートして、日本の全住民に12ケタの個人番号を割り当てて、複数の行政機関が個人情報を管理している。マイナンバーカードを発行しようがしまいが番号自体はすでに割り当てられている。・人間に番号をつけるのはだめなのか?河村たかしは名古屋市長だった2010年に「人間に番号をつけて国が管理するのは、牛に番号をつけるのと同じ」と住基ネットに反対したそうな。あと左翼は人間に番号がつけられて管理されることに反対している人が多い印象である。しかし私は番号の何が悪いのかわからない。そもそも名前自体が個人を同定するための単なる記号で、漢字やアルファベットならよくて数字はだめというのはナンセンスで、それなら二郎や三郎とかの番号で兄弟を区別するのもだめということになる。人名だと苗字と名前の組み合わせが限られるので同姓同名の人が偶然存在してしまって個人を同定できなくなることがあるけれど、数字なら発行ミスしない限り同じ番号の人は存在しない。それゆえにたいていの身分証や銀行口座は名前だけでなくて番号を併記して管理されているし、私は人間に番号をつけて管理するのは合理的だと思う。役所の窓口で123456789番さんとかの番号で呼ばれたら問題だろうけれど、番号を識別するのは機械なので人間にマイナンバーで呼ばれることはまずないだろうし、ちゃんと名前で呼んでほしいとかのロマンチックなことは親しい間柄だけでやればいいだろう。人間を番号で管理することに反対している人が年金番号や確定申告の納税者番号や口座番号に反対しているという話は聞いたことがないし、マイナンバーに反対したいがために理由をこじつけているように見える。●マイナンバーカードのメリットとデメリット・いろいろな手続きをマイナポータルに集約できるマイナンバーと他のサービスを結び付けることで、マイナポータル上でいろいろな手続きができるようになると役所の負担が減って、そのぶん業務の効率が良くなる。特に役所の手続きは平日にやらないといけないので、仕事に追われている会社員にとっては有休をとったりして時間を作るのが大変だし役所での待ち時間も無駄になるので、深夜や土日にオンラインで手続きができればだいぶ楽になる。しかしまだマイナポータルで使えるサービスが少なくて、納税や年金関連の手続きができるのはよいけれど、転入届や転出届みたいなほとんどの人が進学や就職の際に人生で何度か使う手続きがマイナポータルでできないのは不便なので、その辺は早く対応してほしい。生活保護もオンラインで申請できるようになれば、水際作戦で役所の窓口で難癖をつけて申請させないようにする違法行為を防ぐことができるだろう。・詐欺や脱税を防止できる健康保険料を払っていない人が他人の健康保険証を借りて医療費を安くする詐欺があるけれど、マイナンバーカードなら顔写真がついているので他人がなりすますことができなくなる。マイナンバーカードには本名と通称名が記名されるので、在日外国人が名前を使い分けて生活保護を二重で受け取る不正受給も防げる。銀行や証券会社はマイナンバーの提出を求めているので、いずれマイナンバーと全部の銀行口座の紐づけが終わって政府が個人の資産や収入を把握できるようになるだろう。そうすると銀行に資産を隠したまま自己破産しようとしたり、銀行に振り込まれる収入を隠して生活保護を不正受給したり、暴力団組員がこっそり銀行口座を作ったり、所得を低く見せかけて脱税したりすることができなくなる。やましいことをしていないなら資産を把握されて犯罪捜査をしやすくなったところで困るものでもないだろう。・紛失したときが大変一つのものにいろいろな機能を集約すると便利になる半面で、なくしたり盗まれたりしたときに不便になる。マイナンバーカードを再発行するときには本人確認資料として運転免許証やパスポートが必要で、それらがマイナンバーカードに統合されてしまったら本人確認をしにくくなる。それに再発行の期間も1か月くらいかかるそうで、1か月間健康保険証や運転免許証を使えないとなったら大変である。それゆえにマイナンバーカードと健康保険証や運転免許証の一体化に反対する人は紛失したときのリスクを心配しているようである。この心配はもっともで、せめて再発行にかかる時間を短くしてほしいものである。しかし普通の人は大事なものを頻繁になくさないし、最近は離れるとアラームが鳴る紛失防止タグが販売されていて紛失防止もしやすいので、マイナンバーカードを紛失するリスクよりも持っているメリットの方が大きいと思う。・老人はデジタルに対応できないたいていの老人は新しいテクノロジーを拒んで既存のやり方を通そうとするラガードなので、老人に基準を合わせると社会は進歩しなくなる。例えば携帯電話ショップで老人に対応するために人件費がかかっていて非効率だし、オンラインで手続きする人まで料金を高くされるのはナンセンスなのでahamoやpovoとかの自分でオンラインで手続きできる人向けの安いサービスが出てきた。JRもみどりの窓口の横に新幹線の自動券売機を置いて窓口での業務を効率化していて、窓口を使っているのはたいてい券売機の使い方がわからない老人か切符以外の手続きをする人である。それと同様に、役所も当分は老人に対応するためにアナログの窓口業務を続けて、若者は基本的にマイナンバーカードを使ってオンラインで手続きが完結するようにすればよいし、数十年後にはたいていの人がオンラインで手続きするようになって長期的に見たら窓口業務を縮小して役所を効率化できて住民税の負担を減らすことができるだろうし、一部の老人がデジタル化に対応できないからといって老人に基準を合わせる必要はないだろう。・個人情報が漏洩する?マイナンバーカードを作らない人は個人情報の漏洩を懸念しているそうである。しかし確定申告の時期に税務署がアルバイトを雇って確定申告の事務処理をして有名人の年収を知ったり、ドラッグストアで薬を買うときにアルバイトの薬剤師が客の病気を知ったりするように、何かの手続きをしようとすれば個人情報は他人に見られているし、守秘義務で口止めしているにすぎない。個人情報の漏洩を心配するならマイナンバーに限らず何の手続きもできなくなるし、SNSを使って無自覚に個人情報を企業に預けている人がマイナンバーカードの個人情報漏洩を心配するのは自意識過剰じゃなかろうか。・政府に悪用される?マイナンバーカードの健康保険証との一体化(実質的なマイナンバーカードの強制)に反対する人たちは、政府を信用していなくて政府に悪用されるんじゃないかと警戒しているようである。しかしそもそも国家権力を悪用すればマイナンバーがあろうがなかろうが冤罪をでっちあげて誰かを逮捕して社会的に始末することはできるので、マイナンバーカードの有無は関係ないだろう。2007年の年金記録問題が転記ミスや入力ミスが原因で起きたり、役所の職員がたまに同姓同名の別人と間違えて手続きをしたりするように、私は政府や自治体が国民を正しく把握できていなくて間違った手続きをされるほうが危ないと思う。マイナンバーなら同じ数字はないし、ICチップを読み取って個人を特定する方式なら人為的な誤認は起きなくなるし、機械が誤作動する可能性もないわけでもないけれど人間がミスする可能性よりは小さいだろう。アフリカ諸国みたいに戸籍が管理されてなくて国民の正確な人数さえわからなくて脱税や賄賂が横行する国と、国民がきっちり管理できて脱税を取り締まっている国とどっちがよいかといったら後者である。●どうすればマイナンバーカードが普及するのか・利便性を増やす現状はマイナポータルでマイナンバーカードを使ってできる手続きが少なくて、急いでマイナンバーカードを持つほどのメリットがあまりない。私はe-taxで確定申告をするために最初期にマイナンバーカードを取得して税務署に行かずに自宅で確定申告できて便利だと思っているけれど、会社員とかの確定申告をしない人ならマイナンバーカード発行のための手続きが面倒だという感覚のほうが大きいと思う。マイナンバーカードを作るメリットが大きくなればマイナポイントを配らなくても作る人が増えるだろう。図書館ごとに利用カードを作るのは面倒なので、公立図書館とかの公立の施設はマイナンバーカードを登録するだけで使えるようになれば便利だと思う。あと病院ごとに診察券が発行されるけれど診察券の管理が手間なので、マイナンバーカードだけでどこの病院でも受診出来たら便利だと思う。・ポイントカードとしての機能をつける今はマイナポイントは任意のキャッシュレス決済サービスにポイントを付与する方式だけれど、ポイント付与までに数か月かかるので効率がよくない。国民全員がマイナポイント専用口座を持ってマイナンバーカードで直接マイナポイントをスーパーとかの小売店で使えるようにすれば、給付金を即座に国民に支給することができて給付関連のいろいろな政策をやりやすくなるだろうし、マイナポイントに1-2か月くらいの使用期限をつければ特別定額給付金みたいな現金給付とは違って給付が貯金にまわされずに短期間で全額消費に回されるようになって景気刺激策をとりやすくなるし、アメリカのフードスタンプのような使い方をすれば消費税の負担率が大きい低所得者の救済になる。それに紙のクーポンを各家庭に郵送するのと違って口座にポイントを付与するのは事務費もかからない。例えば全国民に期間限定1万マイナポイントを配れば、2カ月後には1兆2千億円分が確実に消費に回ってGDPが増えて需要不足によるデフレギャップを埋めやすくなる。国民民主党の玉木代表は20兆円規模のデフレギャップがあると言っているけれど、期間限定ポイントなら市場の様子を見つつ小出しにポイント給付できるのでインフレ率を調整しやすいだろうし、消費税を増減してインフレ率を調整するよりは小売店への負担も少ない。これなら絶対に消費減税だけはしない自民党政権下でも有効なデフレ対策になりうる。あるいは苫米地英人がデジタルベーシックインカムとして半減期通貨を使えばいいと提案しているけれど、マイナポイントを半減期通貨として使えば実現できるだろう。・特定の行政サービスや手続きにマイナンバーカードを必須にする生活保護や給付金をもらう条件として本人確認と収入の把握の厳格化という点でマイナンバーカードを必須にするとよいと思う。戸籍に関する手続きはマイナンバーカードでの本人確認を必須にすれば、ストーカーや外国人に婚姻届けを偽造されて知らないうちに結婚したことになっていたり、老人が勝手に養子縁組されて遺産や保険金目当てで殺害されたりする被害を防ぎやすくなるだろう。・デザインを豊富にするマイナンバーカードはピンクっぽい色で、あまり格好いいものではない。自分のぶさいくな写真が載っているだけでも気が滅入るので、せめてカードくらい格好よくしてほしいものである。人気の漫画やアイドルとコラボした期間限定のデザインがあれば、それ目当てでマイナンバーカードを作る人は少なからずいると思う。あるいはスマホケースみたいにアクセサリーを充実させてマイナンバーカードを落としにくくするストラップ付ケースとかを売れば、マイナンバーカードをなくすことが不安な人がマイナンバーカードを作るようになるかもしれない。
2022.10.24
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「2割の働かないアリ、無駄な存在ではなかった…ある程度いる方がコロニーやや長く存続」という読売新聞の記事だと、アリに色を付けて確認したら働いていないのでなくて緊急用の待機要員だったそうで、長い年月をかけて絶滅や進化を繰り返して環境に適応してきた生物界に無駄な機能はあまりなくて、たいていは人間が理解していないがゆえに無駄に見えるものである。人間が人間や社会について言及する時も無駄と言われがちだけれど、それも人間が理解していないがゆえに無駄に見えるだけかもしれないので、徒然なるままに無駄について考えにけり。●無駄とは何か無駄の意味はデジタル大辞泉だと「役に立たないこと。それをしただけのかいがないこと。また、そのさま。無益。」と書いてあるけれど、これだといまいちよくわからないので、いろいろな無駄なパターンを考えてみる。・目的を達成できない場合の無駄上の記事で東京大先端科学技術研究センターの西成活裕教授が「目的でとらえ直せば、多くのことは無駄ではなくなる」と言っているように、何を目的とするかによって無駄かどうかの主観的な見方が変わるので、安易に無駄と決めつけないように留意する必要がある。例えば肉体美を目的にしたボディービルダーの筋肉と、特定のスポーツを目的としたアスリートの筋肉は違っていて当然で、目的が違うものを比べてボディービルダーが格闘技では弱いから無駄な筋肉をつけているとみなすのは間違っている。目的が明確なものに対しては無駄かどうかわかりやすい。体毛はしばしば無駄毛扱いされるけれど、髪は頭上からの紫外線を防いでいるし、眉毛は汗や雨が目に入らないようにしているし、腋毛は汗を蒸散させて気化熱で体温を下げているし、髭は雄を識別する記号として機能しているし、指毛は毛穴が細菌に感染するのを防いでいるし、それぞれの毛が何かしらの目的を果たしているので実は無駄ではない。ただし現代はエアコンで体温を調節したり手袋で感染を防いだりして他の手段で目的を達成できるのであまり体毛のメリットがなくて、美容的な目的からみたら美しくないデメリットのほうが目立つので無駄毛とみなされて形を整えたり脱毛したりしている。・効率が悪い場合の無駄工場だと金属の切れ端とかが必然的に出て原料のうち何割かはゴミになってしまうし、歩留まりが悪いのでは原料や電気代の無駄になる。設備投資したりして業務を改善して歩留まりを高くすると無駄が少なくなる。・すでに結果が出ている場合の無駄すでに結果が出ていてそれ以上何かをやっても結果が覆らない場合はやるだけ無駄になる。野球で九回裏の1打席目でホームランを打って逆転したときに、まだ打席が残っているからと試合を続けてもすでに勝敗が決まっていて時間の無駄なので、逆転した時点でゲームセットになる。囲碁棋士は終盤まで打つと何目負けているのか形勢がわかってしまって、大差で負けていて最後まで打っても逆転できそうにない場合は無駄なあがきをせずに投了する。・非科学的で効果がない場合の無駄祈祷とかの宗教行為は目的達成のために役に立たない無駄な行為になりうる。例えば地鎮祭をやるかやらないかは家の出来栄えに直接は関与しない。大工が迷信深くて地鎮祭をやらないなら家は建てないとかいうなら別だけれど、たいていは伝統行事や慣習としてやっているだけで無駄な費用になる。平和を祈って千羽鶴を折るのも何百万羽折ったところで戦争の解決には何の効果もないので労力の無駄である。コロナ禍での時短営業は科学的な根拠がないし、補助金を出してまで時短要請したところで感染者が減るわけでもなくて感染予防対策としては効果がなくて無駄で、無能な働き者がやってる感を出してる自己満足に過ぎなかった。・科学的に理解できないがゆえに無駄に見えるだけ日本はワーカホリック気味で休憩を無駄なさぼりだと考える人が多いけれど、昼に短時間昼寝をするパワーナップで集中力や作業効率が上がるという科学的な研究結果が出ているので、無駄どころかちゃんと休憩するほうが生産性が上がる。虫垂は昭和の頃は虫垂炎を起こすだけの役に立たない器官とみなされていたけれど、今は虫垂は炎症性腸疾患の制御をしていて免疫学的な機能があると判明している。通説として無駄とされているものは科学的な根拠がない主観的な思い込みが強くて、科学的に調べたら何かしらの機能や効果があったりする。●無駄を捨てる危険性何かの目的に特化して最適化すれば短期的には成果は出やすいけれど、そのぶん他の物を無駄として切り捨ててしまったら変化に対応できなくて結局は社会を維持したり発展させたりすることはできなくなる。戦争に特化した国家体制を作ったスパルタは結局は滅んで、同じく戦争では強かったモンゴルも周辺国家を征服して巨大な帝国を作ったものの統治しきれなくて結局は領土を失っている。共産主義国家は統治に特化して監視と粛清をしまくって不満分子の内乱は抑えたけれど、思想の自由や職業選択の自由がない環境では産業が発展しなくて結局ソ連は解体して中国は資本主義に移行した。人間は長くても百年くらいしか生きないので短期で物事の是非を判断したがるけれど、短期でうまくいったことも長期の歴史を振り返ってみたらたいてい失敗している。金儲けに特化した新自由主義は短期的には富裕層を増やして新自由主義者はそれを成功と呼んでいるけれど、それでは長期的な社会は持続しないだろう。株主至上主義でプロ経営者が自分の任期中の四半期決算の利益を最大化しようとして集中と選択と称して無駄とみなした事業を切り売りした大企業は結局は落ちぶれているし、派遣や非正規雇用に頼って人件費を抑えて一時的な利益を確保した中小零細企業はノウハウの引継ぎができず後継者もいなくて結局は廃業しているし、事業の継続という観点から見れば余剰な人員を抱えて技術や経験を共有しておくのは無駄ではなかった。新自由主義の維新の会を支持した大阪では金儲けのためにカジノ誘致に邁進する一方で公立病院を無駄なものとして削減した結果、新型コロナという予期しない出来事に対応できなくて医療がひっ迫して人口比率で日本一の死者数を出している。金儲けだけを物事の判断基準にする人にとっては倫理観も無駄として映るので、頭がいい人が私利私欲のために犯罪をするようになって、官僚でさえ給付金詐欺に加担していた。そもそも警察や刑務所とかの公共事業は利益が出ないのが当たり前なので、新自由主義で企業を経営するみたいに利益だけを目的にして国家や自治体を運営して、利益がでない公共事業を無駄とみなして削減するのは安全保障としては危ない。新自由主義の本場のアメリカでは格差が拡大して貧困層が増えて病院に行けない人が痛み止めにドラッグを使うのでドラッグが蔓延してドラッグを買うために強盗するし、そのうえ刑務所の経費が削減されて刑務所が満員なので逮捕された人がすぐに保釈されて再犯するのでいくら犯罪者を逮捕しようがずっと治安が悪いままだし、コロナ禍で国民が団結するどころかBLM運動が起きて人種間対立が激化した。アメリカは世界一の経済大国かつ軍事大国で核兵器を持っているので外国との戦争では負けないだろうけれど、格差や人種間対立や麻薬や銃犯罪や陰謀論などで内部から崩れていくだろう。新自由主義にかぶれて金儲けにならない真善美を無駄として捨ててしまったときが数百年という長期で見た時の文明の終わりの始まりになる。●利益を生まない研究は無駄なのか最近は国立天文台水沢VLBI観測所は資金難でポスドクが雇えなくて一時期0人になったので、クラウドファンディングでポスドクを雇うための資金を集めているそうな。日本で研究費が削られる一方で予算が潤沢な外国に頭脳流出していて、天文学を研究する島袋隼士氏は中国の大学に研究拠点を移して、東京理科大学元学長の藤嶋昭氏は研究チームごと上海の大学に移籍したそうな。ノーベル生理学・医学賞を受賞したスパンテ・ペーボ氏が客員教授をしている沖縄科学技術大学院は200億円くらいの予算があって日本では成果を出してうまくいっているほうだけれど、それでも資金不足だと言って政府に予算増額を求めている。Forbesでコロンビア大学教授の伊藤隆敏が研究力を世界レベルに高めるには若手研究者が世界的な業績を出したら終身雇用契約をオファーすればいいと提案しているけれど、そのくらいの報酬はあってしかるべきだろう。何かの分野の研究者になったところで稼げないうえに雇用も不安定となったら大学で勉強する学生が少なくなるし、学生が少なくなったら教授や講師の仕事もなくなるし、徐々に研究者がいなくなる。どんな学問であれ自国で研究できなくなって知識の継承が途絶えたら外国の最先端の研究を理解して活用することもできなくなるので、利益が出るか出ないかに関わらず研究を継続することが重要である。そもそもこの宇宙の万物は人間の役に立つために存在しているわけではないのだから、知を愛するフィロソフィアの精神で世界の真理を研究することが直ちに人類の役に立つわけではなく利益がでないのは当然である。それは無駄なのでなく、世界の真理がそういうものだというだけである。一度発見した真理は文明が続く限り継承されて蓄積されて他の研究の役に立つこともあるという点では長期で見れば研究者が人並みに生活できる程度の給料を保障して最新の設備を用意しても決してコスパが悪いものではないだろう。学問の優先順位があること自体はよいし、利益がでない分野の優先順位が低くなるのもよい。しかし大学から利益が出ない学問をなくせとか役に立たない文学部を廃止しろとかの極端なことを言う人たちはフィロソフィーを理解していない教養のない短慮で傲慢な拝金主義の馬鹿で、歴史上の数多の学者たちが利益を度外視して発見した真理を利用して現代人が文明を築いて金儲けしていることを自覚していないのだろう。●バラマキは無駄なのかしばしば左翼系マスコミは与党の財政出動をバラマキだと批判するけれど、バラマキとは何なのか定義しない。定義がないのでは議論にならないし、政府が何か駄目なことをしている印象を視聴者に植え付けようとする中身がないレッテル貼りにすぎない。何がバラマキで何がバラマキでないかの定義ができなければ、政府の支出は生活保護もインフラ整備もすべて無駄なバラマキにみなされうる。なぜ政府が財政支出することが無駄扱いされるかというと、批判する人の根底には我々から税金を集めてそれを支出していると思い込んでいる財源の誤解がある。人間はわかりやすいものが正しいと思い込む処理流暢性のバイアスがあって、税を集めて財源にして支出に回すという説明はわかりやすいけれど、自国通貨を発行できる日本の予算の説明としては間違っていて、実際はまず通貨発行して予算を捻出して、後から税金を集めて格差やインフレ率を調整している。去年の税収の範囲内で予算を組むのは単なる目安のひとつに過ぎなくて、予算が税収を超えたからといって銀行や日銀が国債を買えなくなって財政破綻するわけではない。アメリカはコロナ対策としてトランプ政権とバイデン政権で合計800兆円相当の給付金や公共事業の予算を組んで、短期間に一挙に巨額の支出をしたので需要過多と供給不足でインフレになっているように、経済規模に相応の財政出動をしたらインフレすると実証されて、日本でインフレ目標を達成できないのは財政出動が足りないせいだという裏付けになった。それにアメリカも自国通貨建て国債なので巨額の財政赤字だからといって政府や中央銀行の信任がなくなって財政破綻するわけではないし、去年の税収から予算を支出しているわけではないし、財政出動した分の税金を国民から搾り取って国債を償還するわけでなくて借り換えるだけだし、巨額の財政出動をしてもコアコアCPIは6.3%程度でハイパーインフレになってない。アメリカを見れば日本でも経済規模に相応の財政出動して高圧経済にすれば2%のインフレ目標を達成してデフレを脱却できるとわかるけれど、人間には確証バイアスがあるので財政破綻論者の政治家や経済学者は自説と矛盾する都合の悪い現実を見ようとしなくて財政出動したら財政破綻するという間違った思考パターンから抜け出せないでいて、自説を固持してなんとか日本を財政破綻に導こうとやっきになっている。経済評論家が間違ったことを言ったところで本人の評判が悪くなる程度で悪人というほどでもないけれど、経団連や経済同友会が消費税増税を主張して政府に増税の圧力をかけて自ら日本経済の衰退を主導しているのではもはや悪の組織である。そもそも金融政策や財政政策に右翼や左翼や与党や野党は関係なくて、与党でも野党でも日本が経済成長して国民が豊かで幸福になるのに反対する人は普通はいないだろうし、正しい政策をとれば投資が行われて仕事と収入が増えて経済成長する。他の国が経済成長している中で日本だけが経済成長できないのは、日本人が他の国より怠惰で働かないとか教育水準が低くて高度な仕事ができないとかが原因ではなくて、過去30年の日本の経済政策がことごとく間違っていて、他の国が不景気のときの景気刺激策として当たり前にやっている財政出動での雇用創出や減税をやらないだけでなく、真逆の消費税増税や移民受け入れ拡大して低賃金競争をしたのが原因である。ではなぜ政治家が正しい経済政策ができないのかというと、政治家や経済学者や国民が経済の道理を理解できない馬鹿か、貧困にあえぐ国民の苦しみに無関心なサイコパスか、もしくは日本を発展させたくない売国奴だからだろう。自民党は利権で身内だけ儲けようとする腐敗した馬鹿なサイコパスで、旧民主党は馬鹿な売国奴だったので、自民党のほうがましということで自民党の長期政権が続いて間違った財政破綻論とPB規律に基づいた緊縮財政を未だに続けている。「責任ある積極財政を推進する議員連盟」の城内実とかの自民党の若手議員や参議院財政金融委員会の西田昌司や国民民主党の玉木代表は細かい認識の違いはあるだろうけれどデフレの今は財政出動が必要だという点では一致していて財政出動や消費税減税を提言しているけれど、彼らが国会の少数派である限りいくら正しい経済政策を主張しても採用されないし、与党も野党もマスコミも国民も馬鹿が多数派なのでは民主主義の仕組みではどうにもならない。マスコミはたいていのノーベル賞受賞者を賞賛しているけれど、ノーベル経済学賞を受賞したバーナンキに対してはアベノミクスを評価したことについてケチをつけていて、頭がいい人の意見を素直に聞けずに馬鹿が賢くなれる数少ないチャンスをみすみす捨てている。財政破綻論や消費税増税の間違いを間違いとして認めることができず、PB黒字化目標に縛られて経済成長のために必要な財政出動や減税ができなければ、失われた30年は無為に失われただけで何の教訓にもならない無駄な時間になるし、ブラック企業で低賃金で働いて過労と貧困に苦しんで将来を悲観して孤独に自殺していった数多の就職氷河期世代の死は無駄になる。岸田文雄がのんきに総理ごっこや国葬ごっこをして遊んでいる間にも他の国は経済成長しているし、日本では無為無策の無駄な時間が過ぎているうちに徐々に頭脳流出して科学技術力が落ちてインフラが老朽化して出生数が減って技術承継ができなくなって土地や企業が外資に買われていて、馬鹿な国民にふさわしい見事な衰退ぶりである。●芸術は無駄なのか芸術は生活必需品ではない無駄なものとしてみなされがちである。コロナ過では劇場やライブハウスには時短営業に対する補償がされなかったし、祭りやコンサートなどのイベントも中止されて、自殺した俳優もいた。ではそれらの芸術は無駄なのだろうか。祭りで半裸で神輿を担いで体をぶつけあうのは疫学的に見れば集団免疫を作る効果があるし、心理学的に見れば共同作業をして集団の結束を高めたりストレスを発散したりする効果があるし、芸術的な行為には自己表現以外の効果もあるので、単なる商業的な人集めのイベントではない。芸術は一人で創作してそれで終わりでなくて、鑑賞もセットにしないと作品として成立しない。X Japanの音楽だってライブ会場でみんなでXジャンプをして会場を揺らすから楽しいのだろうし、一人でヘッドホンで音楽を聴いてXジャンプしても楽しくないだろう。一人で何かをするのは趣味だけれど、同じ趣味の皆で何かをすれば文化となって、クリエイター同士の交流やファン同士の交流が生まれて、そうした雑多なところから刺激を受けて新しい創作が生まれる。最新の機材があるスタジオやおしゃれなアトリエだけ用意すれば良い芸術ができるものでもない。豊かな海と綺麗な海は違っていて、綺麗な透き通った海にはプランクトンがいないので魚もいなくて貧相な生態系をしている。水清ければ魚棲まずというやつである。私は芸術は社会のプランクトンのようなものだと思っている。芸術作品として発表される芸術だけでなく、商品のパッケージとかスーパーのBGMとかスマホの壁紙とか日々のファッションとか家具のデザインとかのあちこちに芸術の真善美の小さな欠片が遍在して感性を豊かにして、その社会に多様な価値観を許容して多様な人間が多様な産業で活躍できる土台を作っている。漫画家や出版社は著作権侵害の二次創作がコミケで売買されるのを黙認することで新規のクリエイターやファンを増やしているように、芸術というほどでもない素人の拙い創作も豊かな文化を支えている。無駄をなくして綺麗にしようとすると生態系が乏しくなって貧しくなるのだけれど、芸術を無駄だの不健全だのと批判して清廉潔白を目指す人はそれを理解していない。偶像崇拝や音楽を禁止して服装の自由もなく食事もハラールに限定されて酒を飲まないイスラム原理主義者が豊かな社会を築けているか、エロい二次創作を許容してコスプレが自由にできて何でも食べる日本人が豊かな社会を築けているか、比べて見ればどっちが豊かなのか一目瞭然である。最近はSTEM教育にArtを加えてSTEAM教育と呼ぶようになったように、芸術は無駄どころか社会の発展に不可欠なものだという認識が広まってほしいものである。●生きることは無駄なのか科学的に無知であることは根拠のない主観的な差別につながる。衆議院議員の杉田水脈がLGBTは生産性がないと言って批判されたけれど、これは生物学に無知であるゆえの発言である。同性愛者の結婚は生産性がなくて無駄なのかというと違う。自然界だと犬や猫とかの多頭で生まれて群れで生活する社会性のある動物はたいてい子供がいない兄弟姉妹が子育てを手伝っているけれど、発情期がある動物が一斉に出産すると子供の世話をしきれなくて死なせることになるので、子供を持たない個体がいるほうが群れ全体の育児効率がよくなって生存率があがる。家父長制時代の日本だって戸主以外の兄弟姉妹が同居して家計や育児を助けたので大家族を維持できた。同性愛は後天的な性癖でなくて生来的に数%は同性愛の個体が生まれるし、それも環境に適応するうえで必要な仕組みだったからこそ進化の過程で淘汰されずに現代まで残って、世界中のあらゆる人種で同性愛が存在するわけである。古代ギリシアでは同性愛が認められていたし、日本でも侍に衆道があって大奥や遊郭にレズがいて葛飾北斎が「魂胆遣曲道具」としてレズビアン用の張形のイラストを残しているように、同性愛が存在するのが普通の自然な人間な社会で、同性愛を社会の仕組みから排除しようとするほうが不自然で非合理的で非生産的だし人権侵害である。LGBTだけでなくて発達障害と呼ばれて障害扱いされている人たちも、過去に人類の生存のために役に立った局面があったので遺伝子が淘汰されずに残っている。イーロン・マスクがアスペルガー症候群だと公表したり、ビリー・アイリッシュがトゥレット症候群だと公表したりしているように、障害や病気があるからといって活躍できないわけではない。アスペルガー症候群の人は普通のプログラマーが気づかないような細かいプログラミングのミスを見つけるのが得意だったりするように、障害をハンディキャップとしてとらえて普通でない人として排除するのでなく、障害を個性としてとらえて適材適所で長所を活用するニューロダイバーシティーが文明の発展のために必要である。知能や身体能力が劣る人を排除する思想を優勢思想というけれど、その基準も権力者やサイコパスが勝手に決めている。相模原障害者施設殺傷事件の植松聖は障碍者はいなくなったほうがいいという動機で大量殺人をした。植松聖は自己愛性人格障害と診断されたようだけれど、自己愛性人格障害の排他性が他人に向かえば役に立たない人は生きても無駄だからいないほうがいいという差別ヘイトクライムにつながるし、逆に自分に向かえば生きても無駄だと考えて精神を病んだり自殺したりすることにつながる。しかしそもそも人間は何か単一の目的のためだけに生きているわけではない。恋愛や金儲けとかの何かの目的が達成できないなら生きても無駄だという極端に単純化した視野が狭い思考では、世界も自分も無駄な人だらけに見えてしまう。特に資本主義の現代では無職や高齢者とかの稼がない人は無駄な存在だと見なされがちである。しばしば高齢者は定年退職した後に生きがいがなくなって体の自由もきかなくなってもう生きていても無駄だと無気力やうつになりがちだけれど、自由に時間が使える高齢者こそ新しく学べることが多いはずである。特に老いることはどういうことか、死ぬとはどういうことかを学んで次の世代に伝えているという点では意義のある余生である。世界が人間の役に立つために存在しているわけではないのだから、人間も世界の役に立つにこしたことはないけれど、役に立たなくてもただ存在しているというだけでもよいではないか。それに苦悩があるという事は改善の余地があるということで、自分が苦難を乗り越えればそれが他人の手助けにもなる。難病で苦しんでいる人は何もできないから無駄な人生なわけではなくて、医者の経験を増やして医療の進歩に貢献して他の難病の人を助けることに繋がっているという点で苦しい人生にも意義がある。現代人は飢饉や自然災害や病気や戦争とかの過去の人類の苦しみを乗り越えたからこそあまり苦しみを感じずに済む豊かな文明を築けている。毎日食べ物を食べてもどうせ死ぬから食事が無駄かというとそうでなくて、おいしくて栄養がある食事をすることが幸福につながるし、必死に恋愛して子供を作ってもその子供もいずれ死ぬから恋愛が無駄かというとそうでなくて、好きな相手と一緒に生きることが幸福につながる。たとえ数千年後に人類が滅亡するからといって今を生きることが無駄なわけではないし、現在と少し先の未来に幸福になることを目指すのが建設的に生きるという事である。猿からちょっと進化した程度の人類がウホウホ言って石器を振り回していた状態から世界の真理の一端を理解できるようになったというだけでも全宇宙で現代の地球でしか起きていない奇跡的な出来事だし、理性を発達させて平和で豊かで持続可能な文明を築くことが人類の次の目標になるだろ。Z世代の若者はSNSから大きな影響を受けて自分と他人を比較して成功しない人生に価値がないから生きても無駄だと考えて自殺しているけれど、そういう人たちは将来自分が成長する可能性を捨てているし、一度だけの人生を無駄扱いするのはもったいない。ひきこもりが偉大な作家になる可能性もないわけではないし、定年退職した人が偉大な画家になる可能性もないわけではないし、自分の意志で行動できるのは生きている間だけなのだから寿命で死ぬまでは何かしら挑戦してみたら良いと思う。成果が出なくても儲からなくても挑戦が楽しかったら無駄な時間ではないだろうし、他山の石でさえ教訓になるのだから自分の失敗から学ぶことはもっと多い。
2022.10.15
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最近はスイーツパラダイスでゲームの「原神」とコラボして、コラボグッズ目当ての客が大量に食べ物を残していったそうな。脱成長と環境問題について考えるという記事でも考えたけれど、食べ物とフィクションのコラボはシナジーが乏しくて無駄だと思う。というわけで他に建設的なコラボがあるんじゃないかと思って徒然なるままにコラボについて考えにけり。●コラボとは何かコラボとはコラボレーションの略で、協力することを意味する。人気の漫画がゲームにキャラクターを貸し出して期間限定ガチャで商売したり、ファッションブランドが他のブランドと協力して限定コラボモデルを作ってプレミア感を出したり、コラボカフェは人気のフィクションをテーマにした食べ物をファン向けに提供するのをビジネスにしたりして、普通とは違う感じを売りにしている。同業種同士がコラボするだけでなく、異業種とコラボすることで普段とは違った発想が生まれたりする。●シナジーがありそうなコラボ・伝統工芸品×漫画九谷焼がアルプスの少女ハイジとコラボした柄の皿を作っているように、西陣織や南部鉄器とかも人気の漫画がコラボして一点物の商品を作れば、ファンなら高くても買うだろうし、職人の支援になるし、美術品として長期間価値を持つ。・温泉×カラオケ夜中に散歩するとたまに風呂場で歌っているような声が聞こえることがあるけれど、それなら風呂にカラオケをつければ風呂で歌いたい人に需要があるかもしれない。温泉旅館だと景色がいい海側の露天風呂付きの部屋が人気だけれど、景色が悪い方の部屋は防音カラオケ個室温泉風呂付きの部屋にしたら稼働率が上がるかもしれないし、喉が渇く人が増えてルームサービスの需要も増えると思う。・像×観光案内シカゴにはStatue Stories Chicagoというサービスがあって、スマホでQRコードを撮ると像から電話がかかってきて話を聞かせてくれるそうな。こういうやり方は観光案内にも使えると思う。ブロンズ像を単に街の飾りとして置いておくだけだとアピールが足りないので、ブロンズ像のAIが観光客と交流できるようにして、例えば仙台で伊達政宗の像で観光案内アプリを使うと正宗が「遠方よりよう参られた。某が仙台城跡を案内するゆえGPSをONにせよ。いざ参ろうか! その先を右に曲がられよ」とか渋い声で道案内してくれれば一人で旅行して話し相手がいない観光客も退屈しないかもしれないし、次はあの偉人の像の話を聞いてみようと像を探しにあちこちに出かける動機になるかもしれない。・太陽光発電×日傘太陽光発電は発電量が日当たりに左右される問題があるけれど、晴れている日には女性はたいてい日傘を使うので、日傘で太陽光発電したら発電効率がよいと思う。技術的に可能かどうかはひとまず脇に置いて、日傘をさしたらスマホを充電したりハンディファンを回したりできるようになれば便利じゃなかろうか。・お菓子×楽器お菓子にはフエラムネとかの音が出るものがある。ヨックモックのシガールに穴をあけた笛のお菓子とか、せんべいのカスタネットとか、芋けんぴの木琴とか、バグパイプ型のゴム容器アイスとか、食べ終わったら容器をタンバリンとして使えるクッキー缶とか、楽器として遊べるようなお菓子があると知育によいと思う。・楽器×フィットネスエアロビクスやズンバとかのダンスとフィットネスを組み合わせたのは女性に人気だけれど、ダンスだけでなく楽器の演奏もフィットネスと組み合わせたら面白いと思う。1キロのマラカスとか腹筋太鼓用の足を固定できる太鼓とかのフィットネス用の楽器を作って、演奏するだけで体重が減る音楽とかがあれば楽しいかもしれない。子供用の靴にキュッキュッと音が鳴るのがあるけれど、靴にモーションセンサーをつけて歩幅によっていろいろな音がでるようにすれば散歩しながら曲を演奏したりして散歩が楽しくなるかもしれないし、DDRみたいな華麗なステップで散歩する音ゲー名人とかも出てくるかもしれない。・道路×音道路に溝を作って車が一定の速度で走るとタイヤとの摩擦で音楽がなるメロディーロードというのがあるけれど、この仕組みを使って虎の鳴き声や動物が警戒するときの鳴き声とかの野生動物が嫌がる音を道路から出すようにすれば、野生動物が道路を横切って車と衝突するのを避けたり熊が人里に近づかないようにしたりできるようになるかもしれない。・壁掛け時計×監視カメラ今は皆がスマホで時間を確認するようになって、壁掛け時計はほとんど役目を終えている。しかし壁掛け時計はどの店にあっても違和感がないという点では監視カメラとは相性が良いと思うし、無意識に時計を見ようとする人の顔も確認できる。・ゲーム×資格最近はリアルな運転シミュレーターゲームがいろいろあるけれど、これを資格取得にも使えばよいと思う。自動車の免許を取るのに何十万もかけて合宿するのは前時代的で、シミュレーターで運転している様子を教官がオンラインでモニターして指導するとかしたら教習費用を安くできると思う。・グミ×調味料グミはお菓子の甘いやつかちょっと酸っぱい程度のやつくらいしか売っていないけれど、調味料として使えるソース味やカレー味やにんにくラー油味やわさび味やマヨネーズ味のグミとかのいろいろな味や、粒状や板状や棒状のいろいろな形があったらトッピングしたときに食感が変わって面白いと思うし、咀嚼回数を増やしてダイエットできるかもしれないし、固形になることで持ち運びしやすくなってキャンプでの調理の味付けに便利かもしれないし、サプリみたいに栄養素を添加して栄養を補いやすくなるかもしれない。・ロッカー×温度管理コインロッカーは物を入れて鍵をかけるだけの機能しかない。温度管理機能付きロッカーがあれば、観光地の朝市で買った海産物や人気のケーキ屋で買ったケーキとかのお土産をいったん保冷ロッカーで冷やしておいて手ぶらで別の観光地に行くことができるようになるかもしれない。・介護×犬軽度の認知症の人は外出したがるけれど、たまに外出中に道がわからなくなったりするし、介護施設は入所者全員の散歩に付き合えるほどの人手がない。そこで散歩コースを誘導してちゃんと施設まで戻ってくる介護犬を訓練したら、高齢者のウェルビーイングにつながるんじゃなかろうか。・金庫×墓金庫は頑丈で重くて動かしにくくて盗めないところに価値があるけれど、家に置くには邪魔である。だったら普段から動かさない墓に金庫の機能をつけたら骨壺だけでなく他の大事なものを盗みにくくなるかもしれない。・浄水場×養殖浄水場の沈砂池や下水処理場の沈殿池とかで貝類を養殖して、養殖魚や家畜のえさに使えたら貝が水をきれいにするうえに飼料も増えて便利かもしれない。・除草×運動長いスパイク付の長靴を作って、足踏みするだけでスパイクで土を掘り起こして雑草の根っこを掘り起こせるようにすれば庭の草むしりがはかどるかもしれないし、屈んで草むしりして腰痛になるのを防げるかもしれない。・ガチャ×メニュー日替わりランチは食べたいものにこだわりがない人が注文するので、具をガチャで決めるようにしたら普通に食券を買うよりも楽しいかもしれないし、お得なレアメニューを引けた人は嬉しいかもしれない。・登山×VR『エルデンリング』というオープンワールドのゲームには「この先にアイテムがあるぞ」とかの他のプレイヤーが任意の場所に残したメッセージを読む機能がある。特定の座標にメッセージを残して、その座標でアプリをかざしたら「熊注意」とかの他の人のメッセージや山頂への矢印がVRで表示されるようにすれば道に迷いにくくなって登山が楽しくなるかもしれない。・感謝状×宝くじ溺れている人を助けたりして警察から感謝状をもらった人の中から1年に1回抽選で1000万円くらいが当たるようにしたら善行をする人が増えるかもしれないし、そのくらい報われても良いと思う。・湯たんぽ×ぬいぐるみ湯たんぽのカバーになるぬいぐるみがあればだっこして温まれるし、柔らかいものを撫でると愛情ホルモンのオキシトシンが分泌されるので、冬のリラックス用に良いと思う。・手話×ラップ普通のラップは音で韻を踏むけれど、手話ラップだと指の形で韻を踏んでろうあ者でもかっこよく自己主張できるかもしれない。・格闘技×VR手足にモーションセンサーをつけてVRの敵と戦うゲームを作れば、グラップラー刃牙がカマキリや恐竜と戦うような素手で怪物と戦う新しい感覚を楽しめるだろうし、シューティングゲームと違って体を動かすのでストレス発散になると思う。
2022.10.07
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