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2014.01.19
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カテゴリ: 小説
19世紀末にカナダで金鉱が見つかって、飼い犬のバックが橇犬として売られて過酷な労働をするうちに野性に目覚めていく話。
三人称。犬が主人公ながら、バックが知性や気品や忍耐といった魅力を十分に備えているので、犬好きでなくても犬版貴種流離譚という感じで面白く読める。犬の心理描写については、犬が何を考えているのかは知りようがないのだから、リアリティ云々を突っ込んでもしょうがない。
苦難の末にバックがジョン・ソートンという良い主人にめぐり合って金鉱を見つけて、ヘボ作家ならそこで幸せに暮らしましたとさでハッピーエンドで終わらせるところだけれど、そこからさらにジョン・ソートンがイーハット族のインディアンに殺されて、バックが復讐して、人間を殺したバックが生存競争の頂点に立ち、オオカミのリーダーになるというクライマックスに持っていくあたりが良い。全体的に暴力と殺し合いばかりの話だけれど、最後にバックが亡きジョン・ソートンを追悼することで、ただの乱暴で残忍なだけな野性ではなく、愛情と気品ある物語として終わっている。
物語の面白さだけでなく描写もよい。一つ一つの場面が長すぎず、状況の説明とバックの心理描写が過不足なく書かれていて、さくさくと話が進んで物語の緊迫感を維持したまま最後まで面白く読めた。

*大石真訳の新潮文庫版を読んだのだけれど、これだとThorntonは「ソートン」となっているけど、他の訳だと「ソーントン」になっているらしい。

★★★★★






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最終更新日  2014.01.19 18:38:37
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