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2016.01.06
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カテゴリ: エッセイ
すごい使命を背負ってすごい本を書いた聡明なこの人を見ろよと自分の本と思想を賞賛する自伝。ニーチェの発狂後に書かれた最後の著作で、死後に出版されたらしい。
素直に自伝として書かれているわけではなく、理解するには予備知識が必要で、ニーチェの他の本を読んでからでないと何が言いたいのかよくわからない。そのうえ誇大妄想的な文体のせいで余計にわかりにくい。ニーチェが好きな人はこの文体ゆえに余計に面白いかもしれないものの、ニーチェについて客観的な自伝を読みたいという人は他の本を読んだほうがよい。
内容はドイツをディスって、読書は息抜きにすぎないとか、ワーグナーが好きだとか、いかにして自分自身になるかとか、神や徳は嘘だというキリスト教批判とか、女性解放は子を産む力を持たない女が出来の良い女に対して抱く本能的憎悪だとか、自作の解説とか、ニーチェの思想と生き方をこれでもかと主張している。一般人がニーチェの哲学を理解するための本というよりはニーチェ研究者向けの本。こんな威張りくさった人が近くにいたら嫌だけれど、文章を眺めるぶんには誇大妄想患者の観察として面白いかもしれない。
個人的に面白かったのは文体論で、「パトスを孕んだ一つの状態、一つの内的緊張を、記号によって、並びにこの記号のテンポによって伝達すること──これがおよそ文体というものの意味であると言っていい。」「およそどんな文体でも、一つの内的状態を如実に伝達しているのであれば、それは良い文体である。」といっている。そういう点では誇大妄想全開のニーチェの文体はすごく良い文体に見える。

★★★☆☆

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最終更新日  2016.02.11 00:12:51
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