三角猫の巣窟

三角猫の巣窟

PR

×

キーワードサーチ

▼キーワード検索

サイド自由欄

コメント新着

三角猫@ Re[1]:戦争反対について考える(04/02) 四角いハムスターさんへ 四角いハムスタ…
四角いハムスター@ Re:戦争反対について考える(04/02) お久しぶりです。 コメントはしておりま…
三角猫 @ Re[1]:善本位制について考える(08/02) 四角いハムスターさんへ 善本位制がうま…
四角いハムスター@ Re:善本位制について考える(08/02) 三角猫さんへ 中国は国家安全ために自国…
三角猫 @ Re[1]:善本位制について考える(08/02) 四角いハムスターさんへ 私は宗教国家の…
2016.01.27
XML
カテゴリ: 小説
エイミー・ベンダーは1969年生まれのカリフォルニア大学の創作科出身のアメリカの作家で、『燃えるスカートの少女』は処女短編集らしい。

「思い出す人」は彼氏が毎日100万年逆進化してヒヒになったり亀になったりする話。

「私の名前を呼んで」は金持ちの女が男にドレスを裂かれたり縛られたりするものの、男はぜんぜんやる気にならない話。

「溝への忘れ物」は戦場から帰ってきた夫が唇をなくしていて、妻は唇が厚い食料品店の店員とやりたくなる話。

「ボウル」は家に届いたボウルが誤配だった話。二人称という以外に見所がない。

「マジパン」は父親の腹に穴が開いて、妊娠した母親は死んだ祖母を産んでみんなで祖母の葬式に出されたマジパンを食べる話。

「どうかおしずかに」は図書館の事務員のやりまんが図書館の男を物色していたら筋肉男にかつがれて騒ぎが起きる話。

「皮なし」はユダヤ人の女が彼氏と別れてラビとちちくりあう話。

「フーガ」は誰かが強盗したり誰かが自殺未遂したりする話。短編なのに場面を分割しすぎて何を書きたいのか不明。

「酔っ払いのミミ」は高校に紛れ込んだ小鬼が酔っ払った人魚の髪をなでたら性感帯だったという話。

「この娘をやっちゃえ」はあばずれ女が他の女を殺したくなる話。

「癒す人」火の女の子と氷の女の子は手を握ってる間はふつうの女の子になるものの仲違いして、火の女の子が危険だと逮捕されて、氷の女の子が町を出ていく話。

「無くした人」は探し物を見つけるのが上手な孤児がいて、いなくなった男の子を探し出した話。

「遺産」は城に住むせむしが親戚の妊娠した少女を高校からかくまったら恋人になるものの、女はせむしのこぶが偽物だと知って城を出て足のない男と暮らして、娘は映画スターになるものの背中にこぶができる話。

「ポーランド語で夢見る」は預言者扱いされている老人が「私のまえに他の神なし。さもなければ私たちはみんな死んでいる。」と言い出したので不安になった町民が公園のギリシャの神像にシートをかぶせると、私がシートをはずす話。三人称の老人の場面と一人称の私の場面が交互に展開して、短編なのに構成がごちゃごちゃしていて読みにくい。

「指輪」は私が泥棒に恋して結婚して一緒に泥棒してルビーの指輪を盗んだら、指輪からルビー色が漏れてきて海が赤くなって、指輪が入っていた砂糖つぼの砂糖を食べる話。

「燃えるスカートの少女」は私が父に一トンの石のバックパックをもらい、父が死んで、新聞で読んだスカートに火がついた少女のことを考える話。石のバックパックらやネズミの寓話やら燃えるスカートの少女やら話がごちゃごちゃしていて読みにくい。最初はバックパックと書かれていたのが最後にはナップサックになっていて、呼称が統一されていないのはよくない。そもそも父親が亡くなった出来事を語るのに石のバックパックという変な小道具を持ち出す必要があるのか。普通に書けるテーマをわざわざシュールに書くような意図的な回り道が無駄な工夫としてうざったく感じる。

●全体の感想
主に女性が主人公の短編で、一人称、二人称、三人称を使い分けて各短編に特徴を持たせているものの、セックスがらみのシュール状況を書いたというだけで他に見所がない。短編なうえにオチがないので物語が印象に残らなくて、で?っていう何の感想もない読後感が大半で、濡れ場は若干あるにはあるものの下品なだけで色気がなくてポルノとしての面白さもない。プロットよりもシュールな雰囲気を楽しむタイプの小説ながらも、ボリス・ヴィアンよりもシュール度は低くてシュルレアリスム小説としても中途半端な感じ。短編のバリエーションは多いので退屈しのぎにはなるだろうけど、短編のオチを重視する日本人読者には受けなさそう。
この本のタイトルだけ見て青春の物語のようなものを予想して買ったら、下品さがウリのシュルレアリスムという対極の小説で大はずれだった。

★★★☆☆

燃えるスカートの少女 [ エイミー・ベンダー ]

燃えるスカートの少女 [ エイミー・ベンダー ]
価格:596円(税込、送料込)






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2016.01.28 04:32:38
コメント(0) | コメントを書く
[小説] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: