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2016.03.02
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カテゴリ: 小説
子沢山で幸せになるつもりだった夫婦が五人目にゴブリンみたいな怪力な子供のベンを産んで、施設で死ぬのを見殺しにできずに家にひきとってから家族が崩壊する話。

●あらすじ
会社のパーティーで知り合ったデイヴィット・ロヴァットとハリエットが結婚して、給料が少ないながら親に援助してもらって憧れの広い家で子供をたくさん産むつもりでいたら、長男ルーク、長女ヘレン、次女ジェイン、次男ポールまでは幸福だったものの、五人目の三男ベンは妊娠五ヶ月のころからハリエットの腹の中で暴れまわるやつで、産まれたらゴブリンのようにブサイクで唸り声を上げて乳を吸い尽くして、十八ヶ月で犬を絞め殺し、二歳六ヵ月で言葉を発して、デイヴィットがベンを扱いかねて奇形児収容施設に預けたのでハリエットが施設に行って力が強すぎて拘束衣を着せられているベンを見殺しにはできなくて家につれて帰って鎮静剤漬けにして教育すると、ベンは失業中の臨時庭師のジョンになつくようになり、五歳になったベンは生の鶏肉を貪り食い、六歳で学校で女の子の腕を捻って折り、ジョンが職業訓練所に入るためにいなくなるとベンは怒る気力をなくす。ベンは中学校に行くとジョンに似た年上の不良中学生デレクと友人になり、ベンは不良のリーダーになって学校で羨望の的になっていて、自宅は不良の溜まり場になり、ロヴァット夫婦は自宅を売ることにする。

●感想
三人称で、デイヴィットとハリエットの出会いから時系列順に書くオーソドックスな形式。章立ても一行空きもなく、230ページほどの内容が最初から最後まで延々と同じペースで文章が続いて物語に抑揚がなくてだれる。描写をせずに説明で物語を勧めてしまうので場面に臨場感がなく、そのうえ章立てがないまま数ヶ月や数年時間が飛んだりするので、どこからどこまでがひとつながりのエピソードなのかわかりにくいのも面白さを損ねている。60ページをすぎてベンが登場してからはようやく物語に特徴がでてくるものの、抑揚のないのっぺりした文章のせいか演出不足でベンの存在がホラーになっているわけでもなく、かといって問題児を育てる母親の苦悩や愛情を掘り下げるというわけでもなく、問題児をどう受け入れるかという社会派小説というわけでもなく、読者がどこをどう楽しめばよいのか焦点がいまいちわからない。子育てしている読者が自分の家庭より酷い家庭があるもんだと溜飲を下げるために読むような子育て小説みたいなもんだろうか。エンタメとしてはつまらない。
主要登場人物の一覧が付いているのはよい。訳者や編集者は長編小説に対して登場人物一覧をつけるくらいの最低限の労力は裂いてほしい。

★★★☆☆

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最終更新日  2016.03.03 00:30:48
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