自分をマッタリと愛しませんか?

自分をマッタリと愛しませんか?

妄想ドラマカインとアベル



第1話は・・何度も書いたとおり・・古代の神とカインとアベル

そして・・追放され・・彷徨うカインの後ろ姿で・・自分の罪と罰を思い知りながら・・

現代・・「ソウル」の場面へと・・

楽天横丁の人々はみんな貧しいながらも相手を思いやって生きている・・そんな町。

アベルはそんな町で6歳違いの姉と生活している。姉は乾物屋で働きながら・・アベルは地元のヤクザの仲間とつるんではいるものの・・時々アルバイトをして姉を助ける優しい青年となっていた。ヤクザとはいっても・・小さい組織・・そしていきがってはいるものの・・横丁の人達にはなぜか頭があがらない・・小心者集団・・

いつも夜になると「目玉屋」という屋台に集まっては「俺達もいつかビッグになろうぜ!」と夢を語りながら飲んでいる。「目玉屋」のオーナーの目玉ちゃんには、「くだらない事考えてないでまっとうに生きてみろ」と・・説教されている。そんな目玉ちゃんをお手伝いしてる静かな青年「ジニ君」ナゾの人物だが・・アルバイトとして・・目玉ちゃんを助けてるし・・酔っ払いが絡んだりすると・・すかさず助けに入る。暴力は一切使わず「目力」だけで・・相手をびびらせ・・追い払う。目玉ちゃんにとっては特別な存在となっている。

そして・・近所でぬいぐるみの屋台を出している「小太屋」の小太郎と母・・やっぱり目玉屋の常連・・・いつもなでなでしてもらっては喜んでる~

mayurinや柳・・なっつちゃんやきうぴinちゃん・・そしてにぃさまとよくおしゃべりをしている。アベルもやってきて・・いつもの騒ぎ・・そして・・それぞれが帰途につく。

そんな平和な毎日だった。

ある日アベルは車で買出しを頼まれ東大門へと向かう。その時、信号待ちをしていると・・後ろから高級乗用車に追突される。その相手が実の兄「カイン」とは知らずに・・・

「カイン」は携帯に気をとられて追突した事をわびるが・・さらに電話が入り急がなければならない。100万ウォンの小切手と名刺を渡し・・「具合が悪くなったり足りなかったら連絡してください」と押し付けるようにして・・走り去る・・・ムカツクアベル・・・

だけど・・思いがけない高額の小切手だったので・・名刺と一緒にポケットへとしまう・・

そして、帰宅後姉に小切手を渡す。驚く姉・・事故の事を聞き・・具合を尋ねるけど・・平気だからと・・突っぱねるアベル・・・そして・・その夜アベルが夢を見る・・・

優しい声と心地よい香り・・そして・・小さい子供の手・・その手には・・何かがある・・がはっきりしない・・優しい歌声が遠のいていく・・目が覚める・・

今の夢はなんだ???  誰なんだ・・?・・・でも・・すぐに日常が始まる・・・

続く

2話

見た夢の事などすっかり忘れて日常を送るアベル・・組織にちょっとした異変が起きた。

小競り合いを続けていた別の組織と・・カラオケ屋さんで・・お酒の納品のことでトラブル・・乱闘となってしまう。その組織の頭が「おやびん」結局警察沙汰になり・・拘束・・

お店の損害賠償をそれぞれが支払うはめに・・そのやり取りの中で「おれが壊したのはこれだけだ」とアベル「お前はこれも壊したぞ!!」とおやびん・・・

なんか細かい事で再びケンカになりそうになるが・・お互い馬鹿馬鹿しくなって笑い出してしまう。そして・・「目玉屋」で・・二つの組織が集まって仲直りをするが・・これがワナだった・・おやびんは小さい組織だがしっかりとしてる基盤が欲しくてアベルに以前から目をつけていた。そうとは知らないアベルたちは楽しく酒を飲みながら・・・お互いの前途を祈る。

一方・・カインは御曹司として企業の理事を務めてる。前の日の接触事故のことを両親にいさめられ・・少し面白くなかった。朝食後会社へ出かけようとしているところにサンヒョクアボジ登場。「アベルの事で何かわかりましたか?」と聞くカインに会釈だけをして両親の待つリビングへと行ってしまう。カインは気になりそっとリビングのドアの前で立ち聞きをする。サンヒョクアボジは「楽天横丁」にもしかしたらアベルがいるかもしれないと両親に伝える。それを聞いて涙する両親・・「楽天横丁?」・・考えるカイン・・

その場を離れ会社へと向かう。

会議を終えて秘書に「楽天横丁はどこか?」と聞くカイン・・だが・・「わかりません」との返事・・どうやら・・「通称名」らしい・・探そうとするカイン

きっと・・汚い町並みなんだろうと・・想像しながら・・・それでももしも・・アベルが見つかるなら自分が先に見つけてあげたいと思ってるカイン・・

あまり入った事のない横道を進んでいくカイン・・

清潔な町並みとはいえないような通りが無数にある・・そこの場所にそぐわない格好のカインは動揺する。しかも・・元の大通りに出る道がわからなくなってしまった・・・

焦るカイン・・周りを見渡しても・・見知らぬ光景そして・・ぶつかった・・・

ぶつかられた相手はアベル・・2度目の出会い・・携帯電話が落ち・・壊れてしまう・・

アベルは覚えていた・・立派なスーツ・・ポンと大金を出したカインを・・でもカインは覚えていなかった。謝るカインに殴りかかろうとしたアベルだが・・動揺しているカインを見て・・声をかける「どうしたんだ?お坊ちゃんが何故こんな町にいる?車に突っ込んできたヤツだろう?」その言葉で・・カインは思い出す。携帯電話を壊してしまった事を謝り新しい携帯電話を買いにアベルに連れられて大通りへと戻れたカインは落着きを取り戻す。そして・・最新機種の携帯電話をアベルに与え契約は自分がするからと・サインをするカイン。2度の偶然と 新しい携帯電話・・アベルは昼ごはんをおごるよとチャンポンを2人で食べる。その時カインは改めて自分の名前を名乗る。がアベルは名乗らない。

その時・・カインの左手の甲に・・バンドエイドが貼ってあるのに・・気づくアベル

「怪我したのか?」と聞くアベルに「ちょっとな」と答えるカイン・・そして・それぞれの生活の場へと・・戻っていく・・2人・・が・・チャンポンを食べている時からサンヒョクアボジがそれをずっと見ていたのを2人は知らなかった・・・・

続く

3話

前日のアベルがちょっと気になるカイン・・自分の周りにはいないタイプの人間だったし・・なんとなく懐かしさみたいなものを感じる。シャワーを浴びて身支度を整えるカイン・・そして・・左手の甲にあるバンドエイドを貼り替えようとするが・・そこには「神」によって付けられた「印」そう・・十字架のアザだった・・・子供の頃からそれが気に入らずレーザー治療などで消すが・・時間と共にまた浮かび上がってくる「印」それを隠すために貼っているのだった。朝食後会社へと向かうが・・もしかしたら昨日のヤツ(アベル)が「楽天横丁」を知っているかもしれない・・と考えたカイン。契約した携帯電話の番号を確かめ電話をかける。電話に出たアベルはお坊ちゃんがそんな横丁に何の用があるんだと聞く。答えられないカイン。そんなにヒマじゃないと一方的に電話を切られてしまう。そこへサンヒョクアボジがカインを訪ねてくる。このアジョシィはカインを気に入ってない。なんとかアベルを探し出しカインを後継者の座からおろしアベルを自分の思いのまま操ろうと企んでるのだった。カインはそれを知っていたので・・あんまり相手にはしたくなかった。昨日一緒にいた相手のことを尋ねられ驚くカイン。尾行でもしてるんですかと・・毒づくがサンヒョクアボジは「たまたま見かけた」と答える。あまり好ましくない相手とは付き合わない方がいいですねと・・言い放って退室する。名前も知らない事に気がつくカイン・・・。だけど・・もう一度あの汚い町並に出向く勇気はすでになくなっていた。サンヒョクアボジは何が聞きたかったんだろうか?そして・・何故わざわざ会社まで出向いてカインに昨日の事を聞いたんだろうか?ギモンは・・日常の仕事にかき消されていく。

アベルは何故カインが自分の住む楽天横丁の事を聞いたのか気になった。どう見てもどこかの企業のお坊ちゃま、こんな横丁に用事があるとは思えない。金持ちの気まぐれに付き合うほどヒマではなかったアベルも・・一応携帯にかかってきた番号を登録する。「カイン」と・・・そして・・その携帯に「おやびん」から電話がかかってきた。呼び出されて話をする2人。最初は好意的に接していたが話の内容を聞いて絶句するアベル。おやびんはここの町を全て傘下に収めるためにアベルを利用しようとしていた。小競り合いなどがありながらもそれぞれの縄張りを守り生活しているのを壊そうとしていると知り・・怒りがこみ上げてきた。だが・・おやびんは目玉屋や小太屋・・なっつショップなど・・気をつけるんだなと脅迫めいた言葉を残す。そして・・いつでも連絡をくれと・・・子分?達はそのことを知らなかった。目玉屋で酒を酌み交わした仲でもあり・・街中で出会ってもお互いが好意的になっているのをアベルは知っていた。そして・・それを利用しようとしているおやびんには・・無性に腹が立った。夜・・目玉屋でお酒を飲む常連客・・そこに「サンヒョクアボジ」がいた。アベルは何も知らずに話しかけてきたサンヒョクアボジに名前を聞かれ素直に答えた「アベルといいます」と・・思わずグラスを落とすサンヒョクアボジ・・気を取り直し「いい町だね」と・・・アベルが答える。「亡くなった母親もこの町が好きでした。姉と2人だけになってしまいましたがこの町を離れるなんて考えられません」と・・

「お姉さんがいるのか?」とサンヒョクアボジ・・・そして・・静かに「また来るよ」と声をかけて楽天横丁を後にする。

続く

4話

サンヒョクアボジはアベルを見つけたにも関わらず・・両親へ知らせなかった。名前だけでは確証も持てず・・アベルの「姉」を探す・・・きっと姉ならば・・事実を知っているはずだと・・そして・・アベルが本物かどうかを確かめる手立てになるかと・・・





だが・・楽天横丁の人々は・・口を閉ざしていた。アベルの姉が誰か・・誰も教えてはくれなかった。それは・・アベルの人生や姉の人生が変わってしまうのを判った上での行動だった。横丁の人間は・・アベルが誘拐された子で・・犯人がその横丁に住んでいた事も知っていた。だからこその沈黙。





カインは・・悩んでいた・・・誰にも明かせない心の罪を・・唯1人知ってる人物ゆきままちゃんへと・・相談する・・弟のようにおもっているゆきままちゃんはカインの苦しみがどんどん深くなっていることに驚いた。弟が誘拐された時の事を忘れられない・・自分だけが助かって・・今の生活が出来ている事への・・後悔・・・





慰めても慰めにはならないと思ったゆきままちゃんは「アベルを探すべきだ」と諭す。



そして・・また・・あの自分の居場所ではない町へと・・カインは出かける。弟アベルをどうしても探し出したいがために・・・



そして・・再び・・アベルに出会った・・カイン・・

それは・・悲惨な再会だった・・おやびんに・・ボコボコにされながらも自分達の家族を守ろうとするアベル・・・カインは声をかける事も出来なかった。

そして・・アベルの姉と出会う・・そうそう・・「柳」しゃん~~ 笑

カインは姉に聞く・・アベルとはどんな男なんだと・・・

姉は答えてしまう・・「隣に住んでいたアジョシィが交通事故で死んでしまい・・残された子を母親が引き取った」と・・・子供の頃の記憶は当てにはならないが・・・もしかしたら「アベル」かも知れないと・・カインは思った。





誘拐された子供が・・いつの間にか・・善意の保護の元・・名前を受け・・育ったらしい・・・

でも・・何故誰も知らないはずの名前が「アベル」なのか・・??

そこには・・聖書が関係していた・・母親は熱心なクリスチャンだった・・「カインとアベル」・・・引き取ったアジュンマは弟の「アベル」の名前を付けていた。全くの偶然・・・



病院へと運ぼうとするカインに向かってアベルは叫んだ「触るな!俺達家族の問題なんだ!」と・・「家族」・・・その言葉は・・カインの胸に突き刺さった。



本当の家族は俺かもしれないじゃないか・・言葉には出来ないカイン・・・・この先・・どうやって行けばいいのか判らない自分の情けない感情しかなかったから・・・



その騒ぎを・・じっと見ていたサンヒョクアボジ・・ニヤニヤとしながら・・けれど声はかけなかった。そして・・捨て台詞を残して立ち去ったおやびんの後を追っていた。

5話

カインは再びゆきままちゃんへ逢いに行く。アベルかもしれない人に会ったが・・確信は持てないと・・そして・・誘拐された時のアベルに記憶を求めるのは無理だろうと・・どうすればいいのか??アベルは今の家族を大切に思っている・・もし本当なら・・その幸せを壊していいものかと・・・



ゆきままちゃんはきっぱりと「捻じ曲がった人生はちゃんと元にもどしてあげるべきです。その上でアベルが何を大切にするのか選択をするべきであって・・カインが決めて良いことではない」と・・・そう・・ゆきままちゃんはこれ以上カインの心が病んでいくのを恐れていた。だから・・あえて厳しい言葉を言ったのだった。



アベル達は目玉屋に集まっていた。小太郎が必死でアベルの怪我をした手を舐める。悲しそうにクンクンと・・鳴きながら・・そして小太郎の母や目玉ちゃん・・柳・・なっつちゃん・・にぃさまカップルと・・みんながアベルの心配をしていた。アベルの仲間たちは一体なんで・・おやびんがアベルをこんなにしたのかわからなかった。



アベルは言うべきか迷った。おやびんの傘下に入るという事は・・自分達が本当のヤクザの世界に足を踏み入れてしまうことになる。確かにチンピラではあったが・・心の優しい仲間たちを・・泥沼の世界へと引き込んでいいのか・・??

相変わらず・・小太郎は無心にアベルを舐め続けていた。

「ありがとうな・・小太郎」アベルは優しく小太郎を抱きしめた。それを見ていた母は・・「私も~~」と・・言いたいのを堪えていた・・・笑←これは・・削除すべきだろうか??

そして・・「なっつもぉ~~」と・・以下同文・・爆



にぃさまが聞いた・・何故和解したかに思えた相手にやられたのかと・・(ここのにぃさま=アン・ジェウクssi)アベルは答えられなかった。今は何も言えないけど・・もう少し時間をくれとだけ・・仲間たちは・・納得できなかった。自分達でおやびんの元へと行こう!!と叫ぶが・・「やめろ!!」と言ったのはジニ君だった。



アベルが時間をくれと言ってるんだから今はがまんをするべきだと・・そして目玉ちゃんに「さて・・開店だ!!アベルの傷の手当も済んだしいいだろ?ヨボ?」と・・目玉ちゃんは・・「ヨボ」と呼ばれて照れくさそうにしながらも「さて・・開店!!みんな飲んでいきな!!」と声をかける。



おやびんを追っていったサンヒョクアボジはおやびんの居所を確認する。そこはちゃちなヤクザが到底住めないような・・高級マンションだった。いぶかしがるサンヒョクアボジ・・

何故・・あんなヤクザがこんなマンションに住めるのか・・考えられる事は1つだった・・バックには・・もっと権力のある黒幕が付いているはず・・それを探るのが先決だと・・悟ったサンヒョクアボジは・・黙ってその場を立ち去った・・



ゆきままちゃんに諭されたカインは・・どうすればアベル本人であるのか・・確かめる手立てを考えていた。素直にDNA鑑定などは受け付けないだろう・・どうやって・・確かめればいいんだろうか・・?



カインは両親にアベルの話をしてみる事にした。何か手がかりが判るかも知れないと思って・・・だが・・それは裏目に出てしまった。カインがアベルの事なんだけれど・・と話かけた時点で、両親の逆鱗に触れてしまったのだった。



お前がやるべきことは会社を大きくする事・・そして良家の娘と結婚をして親を安心させる事だと・・



カインは両親の自分への関心が本当に希薄な事に気づいてしまった・・そして・・また傷つく・・・続く

6話

カインは両親の勧めで見合いをする事になった。相手は社長令嬢の「あっきー」さん・・そして見合いの席でアベルの話をするカイン・・自分だけが幸せになるわけには行かないんだと告げる。あっきーさんは「解決したら私の事を考えてくれますか?」と・・普通だったらそんな風に答えてくれる人はいないと思ったカイン・・

「そうですね・・彼が幸せになるのを見届けたらきっと貴女を見る事が出来るでしょう」と・・



目玉屋ではジニ君と幸せな日を過ごしていた目玉ちゃん・・もう・・公認の仲となり・・誰もがうらやむ時間を過ごしていた。



アベル達は相変わらず・・周囲に気を配り・・またいつ襲撃されてもいいように備えていた。だけど・・そんな気配はすっかりと・・なくなっていた。



目玉屋にカインが現れた・・1人で・・そしてアベルを探しに来ていた。ジニ君が・・そこにはいた・・。「お前・・どうしてココにいるんだ?」と・・カイン・・そうジニ君はカインの友達だった。そして家はお金持ちの御曹司・・何も知らない目玉ちゃんは驚く。



製薬会社の御曹司のジニ君は・・カインに・・黙っていてくれるように頼んだが・・・目玉ちゃんを欺けなかった・・詰め寄る目玉ちゃん・・「なんであんな御曹司を知ってるの?」と・・答えられないジニ君・・・



そこににぃさまときうぴinちゃんが来る。「どうしたの?」と・・気まずい雰囲気なのを察してにぃさまが「仲良く飲みましょう」とカインに声をかける。



納得できない目玉ちゃんは・・泣き崩れる・・ジニ君が必死で説明しようとするが・・・目玉ちゃんにしてみれば「御曹司」と自分がいかに不釣合いかは知っていた。が・・・ジニ君は目玉ちゃんを抱きしめる・・そして・・自分の身分を偽っていたのを謝る。そして・・結婚してくれと・・心からそう思うと・・告げる。呆然とする目玉ちゃん・・・でも、自分がそんな製薬会社の嫁にはなれないと・・断る。目玉屋でいいんだと・・ココがいいんだと必死で訴えるジニ君・・許しをもらえることは出来るんだろうかと・・周りも思いつつ・・それでも居合わせた仲間の祝福を受ける二人・・・



カインは・・そんな2人を羨ましそうに見ていた。



アベルは・・夢を見ていた・・以前見た夢・・優しい声・・そこに小さい子供の手が・・何か見える・・その小さい子供の手の甲に・・なんだろう・・??優しい声の持ち主は誰なんだろう・・?その子供は・・誰なんだ・・??  また・・声は遠のき目が覚める・・



姉が聞く「夢を見てたの?うなされてたけど?」と・・アベルは「なんでもない」と食事を始めるが・・気になってくる・・声の持ち主は自分を呼んでいた・・「アベル・・かわいい私の息子」と・・子供の手は・・何かが付いていた・・だけど・・わからない・・



吹っ切るようにアベルは出かけていった。目玉屋へと・・



一騒動あったが・・カインもアベルの仲間たち飲んでいた。かなり酔いが廻ってる。そこへアベルが来た。カインは酔いに任せて「お前は俺の弟かもしれない」と・・喋ってしまう。戸惑うアベル・・だが・・所詮は酔っ払い・・相手にはされない・・



コイツの家はどこだ??と・・みんなに聞くアベル・・ジニ君が知ってるんで・・送っていくよと・・カインを連れて目玉屋を離れる・・心配そうに見送る目玉ちゃん・・ちゃんと戻ってくるんで・・心配はいらないからね~^^



カインを家の前まで・・送り「目玉屋のことをばらしたら絶交だぞ!」と釘を刺し・・ジニ君は目玉屋へと戻っていく。



一方・・サンヒョクアボジはバックの事を調べていた。どうやら・・かなりの大物が付いているらしい。だが・・それは隠れ蓑であり・・その奥の大物を探し当てたかった・・・



どうも・・殺し屋が・・関係しているらしいとまでは判ったが・・そのアジトはおろか・・それが誰だかがわからなかった・・



仕方なく・・おやびんに近づく作戦をとるサンヒョクアボジ・・

おだてて・・酔わせて・・どうやら「お粒ちゃん夫婦」が・・関係してるらしいと・・感づく・・そして・・2人のマンションを訪ねていくが・・丁度帰宅してきた2人に話を聞こうとするも・・子分達にボコボコにされるサンヒョクアボジ・・・

ウソンssiとお粒ちゃんは・・サンヒョクアボジが自分達の周りにきている事をボスに伝える。・・そう・・それは・・ 続
7話

ウソンssiとお粒ちゃんから報告を受けたのは・・ナゾの男・・とだけ書いておこう。姿も後姿だけ・・←まだ・・決まってないため・・爆

「そのまま放っておけ」と吐いて捨てるように告げる。



サンヒョクアボジは・・ワケが判らなくなってきた・・(柳もね・・)アベルを探していて・・とんでもない方向に自分が進んでしまったんではないかと・・

どう見ても・・お粒ちゃんカップルはただの「チンピラ」ではないのだけは判った・・

そして・・やっぱり・・「おやびんを利用するしかない」と・・決めるのだった・・



カインは夢を見ていた。小さい頃の夢・・そこにはアベルがいた。そのそばでは母親が優しそうに微笑んでいた。「2人に向かって」・・

お客が来て・・母親は子供部屋を後にした。カインはアベルが可愛くて仕方なかった。そして・・自分の指をアベルに握らせる・・そして・・笑う・・・2人・・



変な物音がした・・振り向くカイン・・見た事もない男が・・子供部屋へと入ってきた。驚いたカインは本棚の隙間へと・・とっさに隠れる・・・



その男はアベルを抱き上げると紙切れを1枚残し・・部屋から出て行った・・何が起こったのかわからないカインは大声で泣き叫ぶ・・その声に驚いて屋敷の人間が子供部屋に走ってくる・・そして・・いないアベル・・1枚の脅迫状・・・



自分の叫び声で目覚めるカイン・・どうやっても戻らない時間・・その虚しさだけが・・カインを包む。

母親が部屋へと入ってくる。見合い相手はどうだったのかと・・曖昧な答えをして・・支度を始めるカインへ「期待は裏切らないで頂戴ね」と・・母親の言葉・・・

また・・傷つく・・カイン・・・



ジニ君も両親の説得に必死だった・・・どうしても「目玉屋」の目玉ちゃんと結婚したいと・・仕事もするが・・結婚相手は目玉ちゃんしかいないんだと・・

様子を見ようと・・父親・・「お前が本気なら命も賭けられるはずだ・・まずは会社の仕事をこなしてみろ」と・・その上で・・考えるとだけ・・

ジニ君は・・目玉屋へと向かった。目玉ちゃんに今までみたいには暫くは来れないけど会社の仕事をして・・親に認めてもらえるように頑張ると・・



目玉ちゃんは寂しそうに・・それでも・・きっと認めてもらえるはずだからと・・自分に言い聞かせるようにジニ君を抱きしめる。



アベルは・・毎日が不安でならなかった。おやびんからの襲撃はないものの・・何故か・・自分の周りが変わってきている・・何かあるんだ・・と・・・

あの夢も・・気になってきた・・「私のアベル・・かわいい息子」・・そんなセリフは母親からは聞いたことがなかった。



いつも生活に追われ・・生活に苦しみながら・・家族3人で必死に生きてきた。母親が亡くなった時も横丁の仲間が送り出してくれた・・あんな優雅なセリフとはまるで縁がなかった・・・



そして・・子供の手・・何かが見えそうで見えない・・所詮夢だと・・払拭しようとするが・・頭から離れない・・・

イラつくアベル・・そして・・目玉屋へと・・飲みに出かけた・・・・  

あい・・まだ・・途中ですが・・目玉ちゃんが待ってるようなので・・笑

明日はこの途中から・・・きっと・・  おそらく・・爆
7話途中から・・

アベルは目玉屋へと・・向かった。いつもと違って・・ジニ君がいない・・そして・・目玉ちゃんが少し元気がない・・アベルが聞いても「なんでもない」と・・目玉ちゃん・・

そして・・知ってる仲間もとりあえずの静観・・アベルはいきなり歌いだす。流行の歌ではないけれど・・それでその場が和んできた。



目玉ちゃんは「信じてるから」と・・呟いた・・・



8話

あっきーさんからカインへ電話がかかってきた。「時間があれば食事でも・・」と・・カインはその電話を快く受ける。ゆきままさんは「婚約者」がいる。いつまでも迷惑はかけられない・・それに・・アベルの話をしても・・一向に気にしなかったあっきーさんが・・少し気に入ったカイン・・でも・・左手には・・相変わらずの・・印を隠している・・



約束のレストランへと行くと・・思いのほか・・かなりラフな格好のあっきーさんがいた。「今日は誘ってくれてありがとう」とカイン。形式的な挨拶はやめましょうとあっきーさん。軽く食事をしてこれから面白いところへ連れて行ってあげると・・あっきーさん。カインはもう・・ただ・・付いて歩くだけ・・それでも・・あっきーさんは下町には・・詳しかった・・色々遊べる場所・・友達・・意外な一面を持っている女性だった・・なんで・・社長令嬢が・・??と・・思うカインを察したのか・・「韓国ほど貧富の差が激しいところはないかもね・・でも・・みんな人間ですよ?」と・・確かにそうだ・・



あっきーさんは・・誰かに・・似てる・・行動から・・言ってる事も・・誰だろう・・??

薄情だけど・・すぐには・・思い出せなかったカイン・・



「ジニ・・知ってるでしょ?」と・・あっきーさん・・そうだ・・彼の行動も・・そうだった・・御曹司が集まる場所では・・笑顔など・・見たことなかった・・でも・・目玉屋の彼は、自然に溶け込んでいた・・彼に似てるんだ・・と・・



「ジニはね・・私のお兄さん・・本当のね・・目玉さんにゾッコンなのも知ってるわ・・そしてパパがお兄ちゃんを試してるのもね~」と・・悪戯っぽく笑う・・可愛い・・

そして・・「きっと結婚出来るわ。お兄ちゃんさえしっかりと支えていけば」と・・そうなのか・・自分の友達関係の希薄さを・・言われたようで・・少し・・辛かったカイン・・



結局自分の事ばかりで回りも何も見えてなかったんだと・・今更気が付くカイン・・自分が見なかったから・・相手も見てくれなかった・・??  まさか・・?  そんな事があるのか・・??   すんまそ・・8話途中で・・いつか・・続く・・爆

昨日の続き  8話途中から・・

お粒ちゃんとウソンssiはボスのところへと来ていた。「おやびん」「サンヒョクアボジ」をこのまま放っておいていいのかと・・相変わらず「ボス」は後ろ姿のみ・・爆←まだ未定・・



「おやびん」は・・ミスを犯してしまった。ボスはアベルが欲しかったのだった。彼ならきっとこの社会で成功できるだろうと・・だから手なずけろと指示したにも関わらず自分の欲を優先してしまった。ボスは言う。



「もう・・あいつに用はない」それを聞いたお粒ちゃんとウソンssiは「わかりました」と部屋から出て行った。



おやびんはサンヒョクアボジと逢っていた。どうもサンヒョクアボジの話を聞くとアベルは御曹司らしい。これはいい金ずるになりそうだと・・ほくそえむ。そしてサンヒョクアボジもまたアベルが自分の手駒になればと・・ほくそえむ。



サンヒョクアボジはカインの自宅へと向かって行った。両親にアベルの存在を告げるために・・そして早くカインを後継者から追い出そうと・・少し焦っていた・・何となくだけど・・嫌な予感みたいなものが自分に近づいてる気がした。



リビングで両親とサンヒョクアボジが話をしていた。母親はアベルが見つかった事で涙を流して喜んでいた。父親は本当にアベルなのか確認したいと言った。そして三人は楽天横丁へと向かう事にした。



アベルは目玉屋の手伝いをしていた。ジニが戻ってくるまでは目玉ちゃんを守ってやらないと・・仕込みや買出し・・そんなアベルを見ていた横丁の常連客も手伝いをしていた。ここではみんなが助け合って生きていく町・・アベルは幸せな気分になっていた。



「なぁ・・小太郎・・ココの横丁で生きて幸せだよな?」アベルは小太郎に話かける。小太郎は思い切り尻尾を振っていた。



そして・・そんな絵になる横顔を・・みんなで見とれていたのであった・・小太郎を羨ましく思う・・横丁のアベルファン・・笑



そこへ・・・この横丁にはそぐわない格好の夫婦と部下らしき男が近づいてきていた。そう・・ジニ君の親だった・・・  ←アベルの親だと思った・・??笑  そうでも良かったんだけどね~~などと・・独り言を付け加えて  続く・・・



9話

ジニ君の親が目玉屋に近づいていた。アベルは・・なんとなくその光景に見覚えがあるような変な感じがしたが・・すぐに・・目玉ちゃんのそばへと走っていった。



「ここに目玉さんという方はいるかね?」父親が声をかけた。目玉ちゃんが何か言おうとするが・・アベルは制した。



「目玉屋に何の用ですか?ここの横丁とは縁がない方だと思いますが?」アベルがそう言った。



「誤解しないで欲しいが・・私達はジニの親なんだ。是非目玉さんとお話がしたくてね」父親はあくまでも紳士だった。



目玉ちゃんが前へ出て自分がそうだと告げる。嬉しそうな顔の夫婦・・・横丁の仲間は心配していたが・・3人で静かに話をしていた。なっつちゃんがお茶を用意し・・小太郎母ちゃんがお菓子の用意をし・・それぞれの前へと置いた。



その時少し聞こえた会話からは、どうやら結婚の話らしかった。緊張の時間が過ぎていく・・

小太郎は無心に小太郎母の座布団をビリビリして遊んでいた。



そして・・立ち上がる3人・・目玉ちゃんの目には涙が溢れていた。そんな目玉ちゃんを抱きしめる両親・・アベル達はホッとした・・・どうやらいい話だったらしい・・



帰る時、父親がアベルにこう告げた「ジニはここでいい友達を持ったようだ。ありがとう」と・・



目玉ちゃんはずっと泣いていた。そしてみんなに「ありがとう」と言った。

「結婚して・・この横丁にいてもいいって!!でも時々は堅苦しい生活の場にも出向いて来なさい。きっと人生の勉強になるだろうからって」



この日楽天横丁の目玉屋は大賑わいだった。目玉ちゃんの結婚が決まったお祝い!!mayurinは目玉ちゃんと抱き合って大騒ぎだし・・にぃさまときうぴinちゃんは歌を歌って盛り上げる!!なっつちゃんや小太郎母ちゃんや柳もアベルと一緒に飲んでいた。小太郎は座布団を破いて怒られ・・ちょっと大人しく寝ていた。いろんな友達がお祝いに駆けつけジニ君もスーツ姿のまま目玉屋を手伝っていた。



おやびんは・・その様子を遠くから見ていた。そのおやびんのそばにはお粒ちゃん達がいる事に気が付いてなかった。そして・・静かにおやびんへと近づいて行った。



いきなり両脇を持ち上げられ・・・驚くおやびん・・「お・・お前達は・・!!」だけどお粒ちゃん達は何も言わず、そのまま車へと押し込められたおやびん・・冷や汗が吹き出る。



「殺し屋」・・この言葉が頭の中を駆け巡った。俺は殺されるのか?・・・車が発進した・・相変わらず無言のままだった。そして、暗い街中を車は走り去っていった。



サンヒョクアボジは楽天横丁に行く日程を調整していた。あまり人目につかない時間帯を選んでセッティングしていた。ふと・・おやびんが気になり電話をかけるが出ない。気になったがアベルの事が先だった。そう・・自分の未来を握っているのはアベルなんだと・・



目玉屋での宴会から帰り寝ているアベル。またあの時の夢を見ていた。だんだんと鮮明になってくる夢・・・「アベル・・私の可愛い息子」「もちろん貴方も大好きよ。愛してるわ私の○○○」声の方へと顔を動かすと・・ぼんやりとだけれど貴婦人が座って微笑んでいるのが見えた。高級そうな服・・子供のはしゃぐ声、笑い声、そして・・その子供の手にある何かの模様・・

滲んではいるが・・それは「十字架」だった・・・そして・・その子供の指を掴んで離さない赤ん坊の手・・そして・・いきなり乱暴に抱き上げられる感覚を感じ飛び起きるアベル・・



まだ夜明け前だった・・アベルは水を飲み夢を考えていた。何度も繰り返し見る夢・子供・・・そして・・自分を呼んでいるのは母親とはまるで違う別世界の貴婦人だった。あれは自分を呼んでいたのか??・・・ナゾは深まりつつ・・・続くです~~ 笑

10話

夢が気になるアベルだったが・・現実はそれをすぐに忘れさせてくれた。



おやびんが行方不明になったと・・組織の子分たちがアベルの元へと相談に来ていた。まるで電話も繋がらず、自宅にも帰宅した様子がないと・・・みんなで手分けして出来る限りの場所を探す。警察にも行って見たが事件や事故などはなかったという。



戸惑う子分たち・・自分達では何も出来ないと・・うろたえる・・アベルは仕方なくおやびんの代役を引き受ける事にしたが「薬」「暴力」などは絶対に駄目だと子分達に伝える。それが守れるならば組織を合流しようと・・子分達は約束する。そして・・新たな組織として始まった。



その頃・・おやびんはエジプトにいた。パスポートもお金も取り上げられスフィンクスの修復ボランティアメンバーとして毎日石を運んでいた。お粒ちゃん達に言われていた。ここで10年働きなさい。食事もあるし寝るところもある。お金は必要ではないと・・それで辛抱できたのなら迎えに来て韓国へ返してあげます・・報酬ももちろん払いますが・・・もし逃げ出したりしたら・・その時は・・わかってますよね・・?と・・・



思い出す度に・・背筋が凍る・・あの男の視線・・・ウソンssiを「殺し屋」だと思ってるおやびんは素直に迎えが来るまでせっせと働いていた。  がっ・・実はお粒ちゃん達は「殺し屋」ではなかった・・「消し屋」ジャマになった人間を外国へと追放しボランティア活動などをさせている。命は奪わない・・いいヤツなんです~~



楽天横丁に平和な日が戻ってきた。目玉屋には夜になるとジニ君がちゃんといる。昼間は会社に行ってるので相変わらず常連客も手伝っていた。



アベルは人数が多くなりすぎた組織をなんとかまっとうな仕事が出来るようにしようと考えていた。いつまでもチンピラを気取っているわけにはいかない・・だけど・・そのためにはお金が必要だった。アベルは姉に聞く・・「市場で今一番必要なものはなんだろう?」と・・・



姉(柳しゃんよ・・笑)は考えてみた。そういえば・・市場ではお年寄りが多くなってきていた。若者は大きな町へと出て行ってしまい・・残された人間が市場を守っていた。



「人手が必要だわ!ちょっとしたことでいいの。お年寄りだけでは市場はどんどんさびれてしまうけど・・若い人達が手伝ってくれたら・・もっといい市場になると思う」

アベルは考え・・子分達を集めて相談してみた。ボランティアでは困るが自分達も何か市場に出して一緒に市場を盛り上げてみないか??と・・子分達の反応は今ひとつだった・・確かにまっとうに生きてきたワケでもなく学歴もない・・そんな集団が果たしてまっとうな仕事をするなんていうことが出来るんだろうか・・・?



アベルは子分1人づつ得意な事を聞いてみた。学歴はさすがにないけれど・・みんな豊富な職歴の持ち主だった・・大工仕事を得意とするヤツ・・家が漁師だったんで魚をさばくのなら誰にも負けないヤツ・・食堂での住込み経験があり残り物であっという間に賄い料理が出来るヤツ・・口先だけなら誰にも負けないという・・そんなヤツもいたが、何となく上手く行きそうな予感がしたアベルだった。



自分達が何が出来るか・・じっくりと考えてみよう・・きっといつか道は開ける・・そう信じていたアベルだった。



カインの両親はサンヒョクアボジにアベルの情報を聞いてはいた。誘拐された後・・犯人が事故で死んでしまい隣に住んでいるアジュンマが引き取って育てていたと・・学歴もなければお金もない・・そんな生活をしていたアベルを心から嘆き、そして家に連れて帰って来たら留学もさせ、会社の仕事もさせて良い所の娘と結婚して欲しいと・・期待に胸を震わせていた。



我が子を久しぶりに胸に抱きしめる事が出来るんだと・・・そんな気持ちを携えてアベルの住む楽天横丁へと向かう支度をしていた。



無事育ててもらったお礼のお金と品物を持ち・・サンヒョクアボジが運転する車で出発していった。



カインはゆきままちゃんと逢っていた。両親がアベルを迎えに行ったと聞き・・そのアベルはやっぱり自分が思った通りのアベルだったという話をしに・・



ゆきままちゃんは婚約者の「ドンゴン君」と一緒だった。彼もまたカインにとっては良き相談相手でもあった。親の保険会社を後継し・・よく海外出張などに行くのであんまり会えないけれど・・力になってくれる「お兄さん」的な存在・・・



今回はゆきままちゃんが口を先に開いた。見つかったのならこれからどうやって受け入れていけばいいのか・・そういう話を親としないと何も解決しないと・・ドンゴン君も言う。弟なんだから遠慮したりせず正々堂々と逢って話をした方がいい・・逃げる必要も自分を責める必要も全くないんだから・・



そうだ・・まず自分がやらなければならない事をやってみよう。それで、1つづつ切り抜けて行ければなんとかなるはずだと・・カインはお礼を言って自分の家へと帰って行った。アベルがきっと戻ると信じて・・・  続く・・・・のか・・?? 笑

11話

サンヒョクアボジと一緒に登場した両親・・アベルの家の前・・柳が帰宅すると・・声をかけられる・・戸惑いながらも家へと招き入れる柳・・そう・・アベルが誰かを知らないのは柳だけだった・・それほど楽天横丁の結束は固かった。



まず・・サンヒョクアボジが話始めた。アベルが弟になった経過を聞くために・・柳は素直に答えた。隣に住んでいたアジョシィ(おじさん)が事故で死んじゃって誰もアベルの面倒を見なかったので・・自分の母親が育てたと・・



カインの両親は泣き崩れる・・その時に警察に届けてくれさえいたら・・我が子がこんな横丁で長いこと生活なんてしなくて済んだのにと・・



柳は戸惑った・・善意の行為が・・なんでこんな見知らぬ人達に文句を言われなければならないのかと・・



その時アベルが帰ってきた・・「ヌナ(ねぇさん)いい方法が見つかったよ!」と・・



そして・・全員がフリーズ・・そうね・・「氷鬼」の要領で・・「ティン(チン)」してもらわないと・・誰も動けない状態・・by「ファンタスティックカップル」参照・・笑



まぁ・・冗談はさておいて・・・



アベルはサンヒョクアボジは会ったことがあるが・・そこにいる夫婦は・・見知らぬ人だった・・いや・・違う・・女性の顔には見覚えがあった・・夢で見た女性と・・よく似ていた。着ている服は違うが・・雰囲気が似ていた。



柳がつぶやいた・・「なんなの・・??この人達は??」アベルはまさかと思いつつも・・姉に聞いた。誰なのかと・・知らないと答える姉・・そして怯えてる・・



「誰なんだ?」アベルは聞くが・・声は震えていた・・ココの横丁とは無縁の格好・・でもジニの親から得た雰囲気とは・・異なっていた・・・



サンヒョクアボジが答えた。「貴方の本当の両親ですよ」と・・いきさつを説明されて泣く姉・・・アベルを呼ぶ両親・・アベルは・・夢の意味がやっと理解できた・・

そうなんだ・・そうなのか・・あれは記憶の断片だったんだ・・・自分を「アベル」と呼んでいた貴婦人が・・今目の前にいた・・本当の母親だと名乗り・・

アベルは混乱していた。自分は何者なんだと・・目の前で泣いてる「ヌナ」そして・・「両親」という人・・・



両親が家に戻るようにと話を始めた。元々・・こんな横丁に住んでる人間ではないんだと・・アベルはジニの親から感じた感動を「両親」と名乗る二人には感じられなかった・・そして・・それが仮に本当の両親であったとしてもアベルには受け入れることが到底無理だと感じた。



サンヒョクアボジがアベルに言う。「君はこんな生活をする為に産まれた人ではない」と・・でも・・誰も見向きもされなければ孤児院で・・きっと・・もっと惨めな生活が待っていたかもしれない・・確かに生活は大変だったが・・ココには何にも勝る友達がたくさんいた。



アベルは口を開いた「もう1人・・子供がいますよね・・??」と・・夢で見た事を確認したかった。母親は答えた。「貴方のお兄さんがいるのよ!!覚えてるの?本当に・・??」



左手のアザのことは・・もう・・聞く気がしなかった・・アベル・・・観念したかのように「俺にどうして欲しいんですか?」と尋ねた・・最後の抵抗のように・・・



姉が止めるのも聞かずにアベルは両親と名乗る人達と・・去って行った・・すぐに戻るからと・・そっと耳元で囁いて・・・



楽天横丁の仲間が集まってきた・・そこにはおやびんの子分達もいた・・自分達がまっとうな生活をしようと・・あの時に賛成していれば・・アベルは残ったかも知れないと・・後悔の言葉を吐きながら・・



目玉屋のジニ君と目玉ちゃんは・・違っていた・・アベルは戻ってくると・・絶対戻ると確信していた。



アベルは数十年ぶりに我が家へと・・向かっていた・・そこにはカインが待っていた。神により「印」を授けられた兄・・



記憶があまりないアベルの味方になるのか・・敵になるのかは・・誰にも判らなかった・・

そして・・思いがけずに素直に従ったアベルに対してサンヒョクアボジはほくそえんでいた・・いいぞ・・コイツもやはり「金」で動く男なんだと・・勝手に誤解をしたまま・・

12話

アベルを乗せた車は大きな家に着いた。見覚えがあるワケでもないアベルには違和感しか感じられなかった。



両親と一緒に家へと入る。サンヒョクアボジは「今日はここで失礼します」と遠慮した。



玄関にはカインが待っていた。アベルは知っている顔を見て少しほっとした。挨拶をするカイン。「僕が君の兄だ」アベルは驚いた。楽天横丁に現れたのは・・理由があったのかと・・まぁ・・当たり前の話だなと・・自分に少し呆れるアベルは苦笑した・・



両親から誘拐されるまでの写真などを見せられ、誘拐された後どれほどの思いで探したかという話を聞かされたがどれも他人事にしか感じられなかった。



息が詰まりそうなアベルは家族と名乗っている人達に伝えた。自分が本当にここの家の息子であったとしてもそれは誘拐されるまでだと・・・楽天横丁が今は自分の家であり家族はみんなそこにいる・・と・・



両親は驚く。あんな汚い横丁から邸宅に戻れるのを喜んでくれると思っていたから、まさか拒否をされるなどとは夢にも思っていなかった。



カインが聞いた。ここにいるのは家族とは認めないのか?と・・血が繋がってる本当の家族を認めない気なのか?楽天横丁のみんながいいヤツだというのは知ってる。だけどそれだけが全てなのか?それじゃぁずっと探してきた両親や誘拐された時の罪悪感だけを引きずっていた僕は・・どうしたらいいんだ?と・・



母親がカインを制した。アベルは混乱しているんだから責め立てるような事はよしなさいと。黙るカイン・・



アベルが聞いた「俺がこの家の息子だという確証はなんですか?証拠を見せてください」と言った。確かにアベル自身には何の目印になるものはなかった。両親は戸惑った。だが子供がもう1人いる事を言い当てたじゃないかと、聞いた。アベルは「何となくそう思っただけです。証拠はないんですよね?じゃぁ・・息子かどうかははっきりと決まったワケじゃない」



アベルはカインの左手を見た。やはりそこにはカットバンがまだ貼ってある。内心ほっとしたアベル。もしそこにあの夢で見た「十字架」のアザがあったらアベル自身も認めなくてはならなかったのだから・・・



両親からDNA鑑定の申し出がある。仕方なく受入れるアベル・・結果が出るまでは時間がかかる・・その間に考えようとしていた。



楽天横丁まではカインが車で送っていった。車内で・・カインがアベルに話しかける。悪かったな・・と。家族を否定されたらお前もきっとああやって怒るだろう? 確かに家族を否定してはいけなかったんだ・・頭ではわかっていたけれど心に余裕がないアベルは返事が出来なかった。話題をかわそうと・・・



アベルは聞いた。「まだ同じところを怪我してるのか?」と・・カインは笑った。これは怪我じゃないんだ・・隠したい「印」があるんだ・・子供の頃からこれがすごく気になって色んな治療をしたんだ・・消したくて・・・レーザーで焼いて一時は消えてもまた浮かび上がってくるやっかいな「印」さ...そういって・・カットバンをめくろうとしていた。そしてアベルの方を見ると・・・





アベルはカインの車の中で疲れて眠ってしまっていた・・カインは独り言を言ってたみたいだなと・・苦笑した



楽天横丁では目玉屋にみんなが集まっていた・・アベルの姉はずっと泣いていた。

それを慰める友達・・アベルが戻ってこないんじゃないかと・・内心では思っていても誰も言葉にはしなかった。



そこへ歩いてくるアベル・・見つけて喜んで飛びついていく小太郎・・足にまとわりつかれ思い切り転ぶアベル・・その顔をベロベロと舐めまわす小太郎・・



姉(柳しゃんよっ!!)はアベルに向かって走っていった。そして抱きつく。(←美味しいわぁ・・幸せだわぁ・・・・※独り言です・・)アベルも姉を抱きしめた。泣いてる姉になんで泣く必要があるんだ?ここが家なんだから・・どこにも行かないから・・と・・優しい声で~~(もうね・・ワードのキーをカチャカチャしながら・・1人でニヤニヤ・・今後自分が幸せ気分だとこうやって要らない独り言が増えるかも・・爆)



みんなが安堵した。子分達も集まってきておやびんのいない今、アベルまでいなくなったら大変な事になるとアベルの提案した市場での仕事を始めようと口々に言い出した。



アベルは自分があの家の息子なんだろうと分かってはいた。だけど、楽天横丁をこのままにして去るわけには行かない・・姉もいる。ずっと一緒だったのに一人にさせるワケにはいかなかった。



笑顔になった姉が呼ぶ。「アベル早くおいで!肉が焼けたよ~」「おう!」アベルは返事をして姉のそばへ行きそしてもう一度ぎゅっと抱きしめた。(※あい・・柳壊れてます・・笑)

そして・・壊れたまま・・続くです・・あはは~~





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