忍びの地図

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医療過誤-Malpractice


 桜丸は、1歳半の時に医療過誤に遭った。医療ミスで、健全な桜丸は、脳性麻痺になった。夏休み直前の忙しい時期だった。
もとはといえば、最初に体調を崩し、熱を出したのは桜姫だった。当時は桜姫も少し喘息気味だった為に、7月3日に、東京行きの前という事もあり、大事をとって、近くの小児科医院に行って吸入してお薬を貰った。

 7月13日、夕方のお昼寝辛めを覚ました桜姫は、37、7度と普段低温の桜姫にしては結構高い熱があった。夕食の時も食欲はあったものの、声が少し枯れていて、咳が出るようになっていた。朝方AM4時半、38、8度になっていたので、熱冷ましの座薬を投与。朝になって、桜丸もこの日はBCGの予防接種があったので一緒に連れていく。熱は二人揃って36、8度だった。その日の夜中、桜姫は40度近い熱を出していたが、よく寝ているので、座薬をいれずに様子を見ていた。
 一応、その日も心配だったので、小児科に連れていき、
 1)テオドールドライシロップ20%
 2)ムコダイン細粒、ムコサールドライシロップ、セフゾン細粒小児用
 3)アンヒバ200(座薬)
を処方してもらう。

 この時、桜丸も少し喘息の気が出ていたので、病院から貰った薬3種を飲ませていた。桜丸は、桜姫とは違う病院にいっていた。桜姫は結構病気に強く、熱が出てもすぐに引いてしまうという事があったが、桜丸は喘息も桜姫より若干ひどかった事もあり、普通の風邪等では近くの小児科に行くが、喘息の時は、となり街にある国立病院の小児科に行く事にしていた。国立病院だと、看護婦もカルテが読める。実際、そこの小児科は喘息に関しても慣れているし、看護婦の質が良いと名が通っていた。何せ、ここら辺の看護婦は、正直、あまり賢いとはいい難い看護学校卒の人が多かったからだ。実際、子どもの扱いも乱暴で、愛嬌もなく、子どもも怖がっていた。でも、何せ家から近いのだ。仕方あるまい。

 桜姫は、当然幼稚園をお休みした。熱は少しずつ下がっているようにも感じるが、とにかく喉が非常に痛いらしく、咳をする毎に泣く。桜丸の咳も、徐々にひどくなり始めた。2人共お昼寝をして、桜丸が目を覚ました時、甘えてきたのでだっこしてやると、身体が熱い。熱を計ると、38、4度!これまた低体温の桜丸にとっては高熱である。でも機嫌は良かった。
 熱はどんどん上がっていき、夕方6時半には39、2度に迄なるが、食欲もあり、機嫌も良い。薬も飲んだ。桜丸は、国立病院から貰っていた喘息の薬3種。その中にテオドールが含まれる。
 9時過ぎ、あせもが出来ているので、少しシャワーで汗をながした。桜姫37、9度、桜丸38、7度。さすがにいくら何でも心配になり、国立病院に電話をして、どうするべきか看護婦に尋ねてみた。前回座薬を投与してからまだ6時間経っていないので、なるべく我慢してくれと言われた。
 夜10時半、桜丸の体温は40度を超えた。心配で、また国立病院に電話を入れた。やはり、マダ時間が経っていないのでまっておくように言われた。後、たった1時間そこらなのに、まだ待って、様子を見るようにと言われた。
 桜丸は苦しんで、ぐずるが、仕方がない、脇の下やリンパ腺のあるところに熱令シートを貼ったり、冷却剤をつけて冷やした。

 夜11時20分、サル鳶実弟が帰ってきて、桜丸に呼び掛けてみるが、反応がない。目を見開いたまま、黒目が上に上がったまま、唇が紫色に変色していっている。
時間の事はもはやどうでもよく、即座に熱冷ましの座薬を入れ、119。
看護婦の言う事なんて聞くんじゃなかった!!一番子どもの様子がわかっているのは、何者でもなく、目の前で子どもの様子を見ている母親以外にはないのだ。あの時、もっと薬についての知識を持っていれば!躊躇しなければ!アメリカでは、きつそうであれば4時間経っていれば次を入れても良かったのに、それでもきつそうであれば別の成分の解熱剤を入れる事すらあるのに・・・何故、見もしない子どもについて指示を与えている看護婦の言う事を信用したのだろう!!私は自分が愚かで、難くて仕方がなかった。



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