リサとガスパール大好き!!

リサとガスパール大好き!!

2004.07.19
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カテゴリ: カテゴリ未分類
席替えが発表になってすぐに、ヤスオが僕のところへやってきた。

「なあ、お前から頼んで、俺と席、変えてもらってくれよ。
頼むよ~」
僕はそんなヤツの真剣さに負けて、
「わかった」
そう返事をしてしまった。
そして、すぐに先生にその話をした。先生は少しあきれ顔でこう
言った。
「あのねえ、かおりちゃんの気持ちはどうなるの? 女の子の
方がずっと勇気がいるのよ。好きだってしめすのは…君は
かおりちゃんが好きなんでしょ?」

ガーン…ば、ばれてる…先生には何でもお見通しだ。
僕はただ小声で、「でもヤスオが…」そう言うしかなかった。
「先生が変更しないって決めたって言っときなさい!」
全てはそれで解決した。
そしてその翌日から、僕は夢のような毎日を送ることになった。
かおりちゃんは妙に積極的だった。
交換日記をしたり、誕生会に男子で一人だけ呼んでくれたり、
得意のピアノを弾いて聞かせてくれたりした。

学校でも、何かにつけて僕に話しかけてくるし、ベタベタして
くるようになった。
それは(私があなたを好きだって知ってるんでしょ?)的な
せまり方だった。

でも、僕はそんな彼女の気持ちに答えようとはしなかった。
そればかりか、ベタベタされると嬉しいクセに嫌な顔をした。
クラスの目が気になったからだった。
特にあいつの、ヤスオの顔を見るのがいやだった。
いつだってヤツは泣き出しそうな、半笑いの表情をしていたから。

そんなある日、ヤスオが行動に出た。
かおりちゃんを呼びだし、ハッキリと言葉に出して「好きだ!」
と伝えたのだ。僕はこのことをかおりちゃんの親友のマリちゃん
から伝え聞いたんだけど、ものすごい衝撃を受けてしまった。

僕にはとてもできない。
(やっぱ、ヤスオはすげえ、それだけかおりちゃんが、
好きなんだなあ~)
素直にそう思った。
そしてなぜだか、ヤツが告白したという児童公園に一人で
行ってみたりした。
(ここで…)
そう思うだけで、なんともいたたまれない気持ちになった。

それは悲しみとも悔しさとも苦しさとも違う、なんだかとても
複雑な感情だった…





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Last updated  2004.07.19 12:04:08
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