キネシオロジーとまんがとわたし

読むだけキネシオロジー講座<第4回>



やってみよう筋肉反射テスト・その3(上手くとるには)


前回までの回で、筋肉反射テストの基本的なとり方をご紹介しました。

筋肉反射、便利!!素敵!!

でも、何人かにやってみると、このようなケースに必ず出会うと思います。

no1.jpg

または!

no2.jpg

い、一体どうすれば~~!!


これはわかりやすい例ですが、
「腕が止まっているのと、下がるの区別がよくわからない・・・」
「下がっているのか、微妙・・・」
ていう、曖昧な感じが
特に最初のうちは感じることが多いかもしれません。


そこで、今回は、より筋肉反射テストを明確に・正確にとるための
方法をご紹介しマッスル!


★予備チェック

テストを受ける側が基本的に筋肉反射をとれる体の状態であるかどうか?を、まず最初に調べる方法です。
筋肉反射テストが明確にとれない要因としては、いろいろとありますが、基本の項目をチェックします。
時に、HOLDとDOWNが全く逆に出る人もいるので、
この予備チェックをしてから、本題のテストに入ると安心です。

※もちろん、テストをする側の要因もあります。これはおいおいと。

■水
■任脈
■筋肉

この3点をチェックします!


■予備チェック・その1
<水>

お水は必ず、筋肉反射テストをとる前に飲んでから行いますが、
水分が足りているかどうかをチェックする方法です。

no26.jpg

このように、受ける側の髪の毛をちょっと引っ張って、
腕を押して、もし下がったら水分不足です。
またお水を飲んで、もう一度チェックしましょう。

最初に良くても、テストを続けていくうちに
水分が足りなくなってくることはよくあるので、
マメにお水を気にすることは大切です。


■予備チェック・その2
<任脈>

体を通っている経絡のうち、主要な経絡のひとつに
任脈というのがあります。

no3.jpg

このように、恥骨の真ん中から、体の正中線をまっすぐ上にのぼって、あごの下を通り、下唇の下まで通っています。

さて、任脈の予備チェックでは、下の絵のように
任脈の上を空中で下から上へなぞります。
そして、筋肉反射テストをすると、腕は強いはずです。

no4.jpg

次に、上から下へ、経絡の流れを逆向きになぞります。
流れが乱れて、腕は落ちてしまいます。

no5.jpg

これが、正しい結果です。
このような結果にならない場合は、正しいテストが出来ないので、後ほど紹介する「修正」を行います。

このテストの最後には、また任脈を下から上へなぞって、
元の正しい流れにもどしてあげましょう♪


■予備チェック・その3
<筋肉>

筋肉が例えば固かったり、寝ているとうまく反応しません。
ここを直接刺激して、確かめる方法です。

毎度テストに使っている筋肉の、コチラを利用します↓

no6.jpg

(三角筋前部)

まず、この筋肉を押し広げるようにゴシゴシします。

no6-b.jpg

そして筋肉反射テストをすると、腕は強くなってます。

次に、今度は逆に押し縮めます。

no6-a.jpg

すると、腕は弱くなります。

これが正常な結果です。
(任脈と同様、最後は強くして終わります)

もしも上手く結果が出ない場合は、
何度かこの押してテスト、縮めてテスト、を繰り返してください。

筋肉がほぐれたり、一時的に強くなって
筋肉反射テストがとれやすくなることがあります。

それでももしだめなら、「修正」を行います。


★修正の方法

という訳で、修正です♪

TFH方式では、別の方法で修正するのですが、
慶太さんいわくは「効果がない・・・」らしく
"臨床で効果が出ている方法"でご紹介します。

それは!コチラ

no7.jpg

PACEと呼ばれる、教育キネシオロジー・ブレインジムで基本とされている、簡単なエクササイズです。

シンプルな体の動きを使って、脳と全身のバランスを調整・統合します。

読み方は、左からフツウに<ペース>なんですが、
エクササイズの順番は右からになります。

ではやってみまちょう
テストをする側のエネルギーバランスの状態も、筋肉反射には大いに影響しますので、ふたりで一緒に行いましょう!

no8.jpg

まずは、水を飲む!!やはり基本

no9.jpg

次に、飲んだ水がより効果的に体内を循環するように、
片手でおへそを押さえ、片手で鎖骨の下のくぼみをゴシゴシ、グリグリします。

しばらくやったら、左右の手を反対にしてまたゴシゴシしましょう。


理由を聞いたほうが、覚えられる人・納得できる人のために!

なぜこれが良いのかと言うと、
腎の経絡がこのように体を通っています。

no10.jpg

経絡の終点を刺激することで、より水の流れがよくなります。
(ちなみに、飲んだお水が脳に届くまでの時間は1分間)
そして、この経絡はおへその横を通っているので、
へその穴からエネルギーが漏れないように、ふたをするのでした。

no11.jpg

次は、最大のポイント!クロスクロール。

このように、右の手と左足のひざ・左の手と右足、というように、左右を交差させながらゆっくり動きます。

no12.jpg

ポイントは、正中線を意識すること。

no13.jpg

このように、ひざが内側へ入ったり、
肩や上半身をひねって動かすことも見られますが、ブブーです。

no14.jpg

また、後ろへ下げる手も、外側へ開かずに真後ろへ動かします。

no15.jpg

(このイラストは悪い例ね)


この動きは、とにかく
できるだけゆっくりと、ゆっくりと動かすこと。
速く動いても意味がありません。
チビチビ~っと動くことで、普段使われていない脳内のシナプスが動き出します。
意外と、出来ないものだそうな・・・(!)試してみて!

no16.jpg

最後に、統合します

まず両手を組んで、
次に組んだ手の上に来ている側と、同じ側の足を前にして足もクロスします。
そのままでもいいし、組んだ手を胸へ持ってきてもOKです。
立っても座ってもいいですが、実は寝た姿勢が一番効果があります。

そしてリラ~~ックス

自分が良いと思うまでやったら、今度は右手と左手の指と指を
絵のようにくっつけます。
こんもりと、丸い球を包むような気持ちで。

no17.jpg

さらには、右手の中に右脳、左手の中に左脳がはいっているのをイメージして、それをピタッと統合するイメージなんかもより良いです。

no18.jpg

これで、PACE完了!
5分あれば充分できるエクササイズです。

各それぞれ、どのくらいの時間やるといいんですか?
と、必ず質問が出てくるそうなのですが
どれも「自分の良いと思うまで」やればいいのだそう。
苦しくなるまでやったら、それは逆にストレス。
楽しくできる範囲でやることが第一なんだそうです。


実はこの場面だけでなく、
イライラしたとき、煮詰まったとき、
朝一番の体操代わりや
勉強や仕事・運動の前のコンディションを整えるのにも
とっても有効です。

4月に、慶太さんが小学校に行って2年生にこのPACEをやったときも、1年かかっても数回しか飛べなかった縄跳びが、一回のPACEで大きくフォームが変わり、記録大更新して、先生が目を丸くして驚いていたこともありました・・・

もとが、学習障害の改善に開発された教育キネシオロジー・ブレインジムなのです。


さて!

それでもまだ!上手くとれないときは・・・(^^)

no19.jpg

これを試してくださいね♪

目を横8の字に動かすのも、ブレインジムに出てくる
"レイジーエイト"と言われるエクササイズです。


★ブロッキングについて

ここまでは、本番のテストに入る前の話でしたが、
本番のテスト中に、
それまでとれていたのに
急にとれなくなることがあります。

no20.jpg

何を聞いても下がらない!

これは、ブロッキングを疑います。

特に、第5回でやるような「問題を釣り上げ」、
内面の感情などを探していくときに、起こりやすいです。

「変えたくない」
「知りたくない」

心理的抵抗などが要因に考えられます。


これはもしかして、ブロッキングか?
と思ったときに、ブロッキングかどうか確かめる方法。

まず、このように片手の人差し指と薬指を曲げて、
他の指は立てておきます。

no21.jpg

そして、曲げた人差し指と薬指を、
絵のように腕の筋肉の一番上部に付けます。

腕は床と水平に横に出して、
このように腕を押します。

no22.jpg

これで、腕が強いままなら、ブロッキングです。

これが起きたときは、ナーバスな勝負です。

違う筋肉でとる、などの対処法を使うキネシオロジストもいますが・・・
ブロッキングが起こるかどうか、超えられるかどうかは
テストをする側の力量が第一に問われます。

できることは、テストをする側が体勢を整えること!
以下を試すべし~

no24.jpg

ハイ~!そして・・

no25.jpg

イメージですよ☆

以上☆


★"遊び"について

第2・3回ではかかなかったのですが、
筋肉反射をとるときに、"遊び"というのがあります。

車のブレーキである、あそびとおなじです。

no23.jpg

どの位置でカチッとくるかは、個人差があります。

カチッとくる地点までは下がって、
HOLDの場合はそこからは下がらないし、
DOWNの場合は、このカチッがなくて下がり続けるのです。

筋肉反射をとるときは、まずこの「どの位置でカチッとくるか」を調べて、遊びを抜いた位置からテストをすることも、コツのひとつです。


ちなみに、ブロッキングしているときは
この"遊び"の部分がなく、最初から固いので
慣れてくると、感覚で見抜けることもあります。





という感じで、おつかれさまでした

なんか、一気に難しくなりましたねえ~・・・

でも、わたしたち受講者は、この内容は1日か2日でやったような・・・ねえ。


筋肉反射は、誰に聞いても、素質いかんに関わらず
ひたすら練習
なんだそうです。

わたしもまだまだ、練習中。
経験を積み重ねている真っ最中です。

今でこそ空気でも反射をとれる慶太さんも、
最初はとれなかったらしいし~

でもこの筋肉反射がとれると、どんな人でも

めっちゃめちゃ便利です。

一体何がどのように便利なのか、
ここまでできると、何が出来るのか
第5回(最終回)で書きたいと思います!

第5回 原因探しと、問題の明確化



© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: