庵理恵の私的書物

庵理恵の私的書物



 それは 突然にやってきて、彼女の上を通り過ぎていった


 あたたかい 匂いのする その風は 


 あっというまに 消えてしまった・・


 彼女の 指を すりぬけ 体温を下げた


 彼女は 一瞬 笑いかけたけども すり抜けることを予感していた


 いつも そう 彼女の勘は はずれない・・


 理想と現実の中で 揺れる


 彼女の 想いは 届かない・・


 空を 見上げる 


 なんら 変わっていない 空


 どこからか 風は 吹いてくる


 彼女に 向かって 吹いてくる


 今日も 明日も 明後日も・・ 


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