うす曇り、時々陽の光が雲の切れ間から落ちてくる。
だけど地上に着くころにはほんの少しの雲の隙間でもぐんと広がって帯になる。
風が吹いていると楽しいな。
流れる雲が上を通って行くたびに直射日光が途切れ、すぐまたさっと暑くなる。
だけど今日はうす曇りではっきりした濃淡がない。
でもいいや、東の丘の方低い空をもっこりした雲が遊園の電気自動車みたいに進んでく。
そんななんてことのない一日。
空を眺めて土をいじってなんてことない時間にどっぷり浸ってる。
何の特別なこともない、なんてことのない日
キウイ棚の下で本を読んでるとキラキラ。
まるっこい葉っぱの重なったところが風でふんわり開いて柔らかい光が。
キウイ...実になってきてるんだ。
反対側のブドウの棚へ行ってみる。
あっ!小さかった花が可愛い実に変わって房になってる!
どうしたらいいんだろう。
ブドウの赤ちゃん初めてだし、このままほっといていいのかしら。
午後があんまりゆっくりなのでお花探し。


キュウリの一番花、トマトの双子、兄さんたちが上にいるシシトウの白い花。
みんな大きくなってお口に入っておくれ。
美味しい美味しいお野菜になってビックリさせてちょうだい。
食べないお花も花咲く時間を準備中。

エキナセアは株分けしたら去年より大きな花が咲きそう。
ブルーサルビアもまだまだ硬くって花と言うより虫のようだ。
アワフキムシの巣があった。
泡がすごく柔らかそうにみえるけど石鹸のアワみたいに消えることはない。
虫の赤ちゃん、サルビアの茎からミルクをもらいながらアワでベッド作ってる。
なんていうこともない日なんだけれど、一瞬一瞬がとどまることなく次々巡っていく。
もう二度とさっきのワンシーンが帰ってくることはないんだな。
昨日は薄ピンクだった桑の実がずいぶん熟して赤黒くなっているのが見える。
桑の木の下にもぐりこんで濃い赤紫になった実を取った。
触ると思ったそばからホロっと落ちる。付き合って完熟じゃないのも落ちてくる。
木をゆするとはらはら地面に落ちちゃうからシート敷いて集めればいいって。
だけど指を染めながら、木を下から横から覗きこんで摘むのがすき。
しばらくするともう夕方の気配が神社の森から降りてくる。
最後の土ふるい、やってしまおう。

きれいに均して種を植えてもネコさんたちの足跡がつく。
でもいいんだ。芽が出る子は芽を出せるから。
ネコたちにも良く言い聞かせてる、いじめちゃだめだよって。
ネコかな、タヌ公かなせっかく大きくなったタンジーを折ってしまった。
だから切りつめておいたらまた顔を出したよ。
ギザギザの葉がとってもピン!としていて
「私は大丈夫よ。また黄色い花を咲かせるから」とつぶやいているよう。
大きくなったら、花が咲いたらまた切るよ。逆さにつるすよ....
「いいのよ。だって冬にはどうせ枯れるの。だったらお役に立ちたいわ」
そんな話をしながらいると、あぁ、暗闇がやってきた。
また明日。
きょうのなんていうことがない一日を折りたたんで思い出に入れる。
おやすみなさい、みんな。
................................☆ ☆ ☆
こんななんてことのない日のことでも読んでくれる人がいる。
それってこの時間を一緒に過ごしてるってことなのじゃないかしら。
すごく遠くの人かもしれない、ずっと時間が経ってからのこともあるだろう。
ありがとう。
読んでくれたあなた。
小さなハチのぶんぶんいう音や空気の中に縞模様のように流れてくる香りも
ここに閉じ込めて贈ることができたらなぁ。
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かわいい実が、あそこにもここにも 2017.06.20 コメント(2)
キウイの実がつき野菜もハーブもぼちぼち 2017.06.03 コメント(4)
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