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MAGI☆の日記
第8話 姫存続の危機!?
第8話 姫存続の危機!?
藤森学園の2007年度版の入学案内書がデスクの上に置かれています。
そして、立って窓の外を見ている男性。
「藤森学園か…」
藤森学園
亨
が教室でボーっとしているので、生徒達は皆、見ています。
亨
は前回の義理の妹が押しかけてきたことを思い出しているようです。
そして、さやかが帰ったのか電話で確認しています。
おじさんはきちんと今度は見張ると言い、さやかの気持ちは本気だからたといって許されるわけはないが、許してやってくれとも言います。
分かっていますと応える
亨
。
教室では
亨
が元気ないので、生徒達は皆心配しつつ、憂いを帯びた顔も素敵だとか言っています。
亨
は
裕史郎
とキスしたことを思い出し、唇に触れています。
裕史郎
の馬鹿、あんなことまでする必要はないだろうと思いつつ、隣の席を見ます。
しかし、姿が見当たらないので、どこに行ったのかと考える
亨
。
「
そう…そんなことがあったんだ。それで亨の元気ないんだね
」
とりあえずさやかとかいう子を撃退したが、何時また来るか分からないと言う
裕史郎
と、
亨
は気にするなと言ったが、どうしたらいいのか分からないと言う
実琴
は
秋良
なら良い案が思いつくのではないかと思ったみたいです。
「
2人とも、亨のこと大切に思ってるんだね
」
「
えぇ~っ!?
」
恥ずかしがる
実琴
。
友達って良いよねと言う
秋良
。
「
ち、違う!!河野のテンションが低いと俺の負担が増えるから…
」
「
ま、そうだよね~。俺達いつも明るく幸せを届けるのがお仕事だもんね。実琴もやっと姫の自覚が出てきたってことか
」
自覚なんか持ちたくないと言う
実琴
。
とにかく様子を見守った方がいいと言う
秋良
はまだ言いたくないんだろうし、いつか話したくなった時に聞いてあげたらいいと思うのだそうです。
そうかな?と言う
実琴
。
君達がいてくれるだけで心強いと思うよと言う
秋良
。
何を他人事みたいにと
裕史郎
は
秋良
も友達だろうと言います。
そこに
亨
がやって来ます。
「
何やってんだ?こんなところで
」
偶然で、姫スマイルに疲れて来たら
秋良
達がいたと答える
裕史郎
。
そうだよと頷く
実琴
は追っかけから逃げてて、
秋良
は気分転換にと嘘を言います。
「
そんなことよりお仕事行こうぜ
」
頷きあう3人。
家庭科室
姫の格好になり、
「
今日もばっちり決まっていますわ。行きましょうか?亨子ちゃん
」
と言う
裕史郎
。
「
ええ、裕子ちゃん
」
そういうのは止めろと言う
実琴
。
着替え終わった姫達が出てくると、喜ぶ名田庄。
フリルで良かったとか、微妙な色合いにこだわってみたとか話しているので、毎回毎回勘弁してくれと思っている姫達。
家庭科部員も名田庄を止め、今のうちに逃げるように言います。
ありがとうございますと逃げていく姫達。
「あぁ、待って~、俺の最高傑作!!」
サッカー部の応援に来た姫達。
名田庄先輩の衣装にかける情熱には負けるよなと言う
亨
と、あの人衣装にしか興味ないよなと言う
裕史郎
と、こんなビラビラどうやって思いつくんだろうと言う
実琴
。
姫をやっている時の
亨
はいつものまんまだと感じる
実琴
と姫をやっている時は気が紛れるんだろうと言う
裕史郎
。
生徒会長有定と役員達がやって来るのに気づいた
亨
。
どこに行くんだろうと考える姫達。
すると1台の車がやって来ます。
車から降りてきたのは冒頭の男性。
そして、竜崎理事と言いながら、お出迎えする生徒会役員達。
有定は自己紹介し、校長より案内役を頼まれたと言います。
引退した父から理事職を引き継いだばかりで分からないことが多いので助かると言う竜崎。
ここが以下に素晴らしい学校か父が自慢してくれたが自分の目で確認しておきたかったのだそうです。
早速だが校内の案内を頼もうとした竜崎の目に隠れながら様子を窺っている姫の姿が目に入ります。
有定はちょうど良いところに来てくれたと3人を呼ぶ有定。
逃げようとする
実琴
を捕まえる
亨
と
裕史郎
。
知らない人にこんな姿見せられるかと言う
実琴
を引っ張っていく2人。
男子校に女性がいることに驚く竜崎。
キャハっと笑顔を振りまく
亨
と
裕史郎
。
男の子だと聞いて、急に気持ち悪そうになる竜崎。
実琴
はいまだに嫌がっています。
我が校自慢の姫だと紹介する有定。
室内に入り、竜崎にコーヒーが運ばれます。
本当にこの学園の生徒なのかと驚く竜崎。
正真正銘の男だと言う
実琴
。
姫の格好で信じろという方が難しいのかもと感じている
亨
。
前理事からお聞きになっていなかったか尋ねる有定。
父は何も言っていなかったと答える竜崎。
学園は素晴らしい宝があり、お前も見れば気に入ると言っていたそうです。
確かに貴重な宝だと有定は気に入っていただけると嬉しいと言います。
馬鹿げていると言う竜崎は男の子に女装させ、あまつさえ姫と呼んでイベントに駆り出しているので、名門と名高き藤森学園に馬鹿げた制度があるなんてお怒りです。
無理やりそんな格好させられてすまないと謝る竜崎はすぐに理事会を招集してこんなことを止めさせると言います。
かなり嬉しがる
実琴
の足をハイヒールで踏む
裕史郎
。
別に強制させられてやっているわけではないと言う
裕史郎
。
しかし、こんなことがまかり通っているなんてと竜崎は言います。
姫制度は歴史ある我が校の伝統で、それをよく知りもせず、馬鹿げたことだと否定するのは性急ではありませんかと言う有定。
言葉に詰まる竜崎に、少なくとも僕は姫をやってよかったと言う有定。
色々な経験も出来、こうして生徒会長にもなれたと伝えます。
竜崎に有定は去年姫を務めていたと言う役員。
結論を出されるのはこの学園を、姫のことをもっとよくお知りになってからでも良いのではと言う有定。
屋上にいる姫3人組と
秋良
。
竜崎理事の案内をしていた理由を話しているようです。
しばらくここに通って視察されるので、案内するように有定が言ったようです。
有定は怒っていたよなと言う
実琴
。
自分がやっていた姫を全否定されてはねと言う
裕史郎
はちょっとムッとしたと言います。
亨
もムッとしたようです。
そりゃ
実琴
は姫制度なくなった方が良いんだろうけどと言う
裕史郎
。
実琴
は
亨
の顔を見て、少し詰まるものの、この学園に姫が必要とされていることくらいは分かると言います。
ただそれを自分がするのは恥ずかしいだけだそうです。
「
河野は姫制度なくなったら困る…よな?
」
「
俺のことはいいんだけど、ただ姫がいなくなると…
」
姫が勢ぞろいしてお昼を食べているので生徒達は注目しています。
しかも
秋良
までいるので、何と贅沢なと感じています。
ここの生徒で良かったと言う生徒達。
亨
はこの自分達に向けられているエネルギーが暴走するのではないかと思うと恐いと感じているようです。
裕史郎
達も恐いと感じています。
竜崎を案内する姫達。
映像ルーム、化学室のどちらも設備が充実していて生徒達が喜んでいると説明する
亨
。
転校生である
亨
に転校してきて姫に指名されて驚いただろうと尋ねる竜崎。
自分で納得して引き受けたことだからと答える
亨
。
裕史郎
にも尋ねる竜崎。
無償労働ではないし、やりがいもあると答える
裕史郎
は寧ろ姫を楽しんでいると言います。
実琴
は姫制度がなくなるのは嫌だと言います。
無理をしているのではないかと言う竜崎。
本当に俺達のことを考えているんだなと感じる
亨
。
実琴
に姫になって成績が落ちてきているねと言う竜崎は姫の仕事が負担になっているのではないかと尋ねます。
そんなことはないと言う
実琴
。
その様子を窺っていた生徒会役員は有定に報告しています。
大変そうだねと言う
秋良
。
熱に悪い人ではないが、思い込んだらそれが正しいと思ってしまう人だと考える
亨
。
姫制度が存続するように有定が考えてはいるのだろうけど、不安な4人です。
大体、
実琴
の成績が下がったのは姫の活動のせいではなく、彼女に長電話していたからだろうと
裕史郎
はデレデレしちゃって勉強も手に付かず上の空、それじゃあ成績も下がるもんだろうと指差して言います。
これで姫制度なくなったら
実琴
のせいだとまで言います。
その心配は無用と生徒会役員達がやって来ます。
実琴
の勉強を見てくれるのだそうです。
秋良
に教えてもらおうかなと言う
実琴
ですが、
秋良
の手を煩わせるのはとんでもないと役員達は有定にも言われていると、教える気満々です。
嫌がる
実琴
は連れて行かれてしまいました。
自業自得だと感じる3人なのでした。
家庭科室
姫衣装に納得のいっていない名田庄は竜崎が来ているにもかかわらず、フリルを直したりしています。
名田庄は衣装担当だと教える有定。
腕のいい服飾デザイナーで全国大会で優勝したと言います。
元々才能があるのですが、姫の衣装担当になってますます才能が発揮されているとも伝えます。
有定に気づく
裕史郎
。
今日は一緒に有定も回るのだそうです。
バスケ部の応援に来た姫達。
姫の応援でやる気を出す部員。
化学部に来た姫達。
廊下を歩いている時も姫に挨拶する生徒達。
姫の存在を当たり前のように受け入れているんだなと驚く竜崎。
有定は姫は望まれて存在していると言います。
姫達の笑顔は皆にやる気を与えています。
野球部とサッカー部の喧嘩に気づく
亨
。
まずいと姫達は窓から飛び出し、喧嘩を止めに入ります。
喧嘩はいけませんよと笑顔で。
グラウンド使用のことでもめていたようですが、すぐに治まります。
生徒会が作った予定表を確認するように言ったおかげで。
不満があるのだったら生徒会に申し立てしてみてはとも言います。
喧嘩して怪我デモしたら試合に出られなくなってしまうとも。
最初からそうすればよかったと言う部員達。
姫は潤滑油でオアシスだと説明する有定は姫自身も誇りを持って全うしようとしていると言います。
この学校が好きか尋ねる竜崎。
好きだと答える
亨
と
裕史郎
。
竜崎は車に乗って学園を去っていきました。
夜の寮
実琴
が生きているか確認しに来た
裕史郎
と
亨
。
実琴
は詰め込んだ公式が頭から洩れそうと苦しんでいます。
よっぽど凄いスパルタだったんだなと感じる
亨
と、これに懲りて彼女にばかり現を抜かしていないで少しは勉強するように言う
裕史郎
。
竜崎理事がどうなったのか尋ねる
実琴
。
近々理事会があると言っていたと言う
亨
。
理事会
引退した父を継いだ竜崎の紹介から始まる理事会。
視察の感想を聞かれる竜崎は驚いたと答えます。
姫に会ったのだと気づく理事達。
今年の姫は粒ぞろいだとかまで話しています。
報告書には新しい衣装の写真まであるのだそう。
写真よりも実物に会いたいとか言っている別の理事達はあの子達がいるおかげで藤森学園は安泰とかまで言っています。
わけの分からない竜崎。
不思議と姫になった者には優秀な人材が多く、その周りに集まる生徒達も。
必然我が校の名声も高まり、理事にも姫経験者は多いのだそうです。
驚く竜崎。
理事長も姫経験者なのだそうです。
姫3人はまた生徒会室に呼ばれています。
有定は君達のおかげで姫予算が更に増額したと喜んでいます。
竜崎理事がこの学校に姫が必要なことを実感したらしいです。
それで理事会に掛け合ったそうです。
最初からそれが狙いで俺達に竜崎理事を押し付けたのかと疑い始める姫達。
理事会からは姫達の活躍をますます期待しているとのお言葉が。
これで大きなイベントが出来ると喜んでいる有定。
有定に敵わないと感じる姫達。
有定の笑顔で終わります。
第8話完
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