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シドニー・シェルダンさんがお亡くなりになったこと、 日経ニュースで知りました。「S・シェルダン氏死去・米作家、「ゲームの達人」など執筆 【ロサンゼルス30日共同】「ゲームの達人」や「真夜中は別の顔」など世界的ベストセラーで知られる米作家、シドニー・シェルダン氏が30日、肺炎による合併症のため、カリフォルニア州南部の病院で死去した。89歳。AP通信が伝えた。 1917年、シカゴ生まれ。10歳で既に詩を書き始めていた。17歳でハリウッドに移り映画の脚本を書いた後、第2次大戦にパイロットとして従軍した。 戦後は映画脚本家として「独身者と女学生」(1947年)でアカデミー賞の脚本賞を受賞。ブロードウェーでミュージカルの脚本も手掛け「レッド・ヘッド」でトニー賞を受けた。 小説家に転じてからは「ゲームの達人」をはじめとするミステリー作品で、人間の欲望や葛藤を交えた物語をスリリングに展開し、日本を含む世界各地でベストセラーを連発した。 (14:04) 」 ちゃんと読んだ本は、随分前に読んだ「Master of the Game ゲームの達人」だけ。 テンポが良くてとっても楽しかったことを覚えています。 以来、ペーパーバックを手に取ることもほとんどなく、 ・・・多読のためのリライト本でもたもたしているレベルなので。 せっかくの機会なので、読み返してみようかな。 合掌。
2007.01.31
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リーナス・トーバルズ&デビッド・ダイヤモンド「それがぼくには楽しかったから」訳は、風見潤さん。 リナックスOSの生みの親、リーナス・トーバルズさんの自叙伝。 フィンランドでの生い立ち・・スウェーデン出身の少数民族だったトーバルズ家や両親とも共産党員でお金もうけに対して無頓着であったこと等、オタクとしての学生時代のお話から始まり、リナックスのオープンソース・コミュニティが生まれ、成功するまで。そして、後半は、フリーソフトやオープンソース、知的財産権に対するリーナスさんの熱い想いを知ることができます。 そして、この本で最大にイイタカッタことは、リーナスさんにとって プログラミングは「楽しい」・・・Just for Fun ということでは、と思います。「プログラミングをやっている者にとって、それはこの世で一番面白いことだ。」 念願のPCを手に入れて、 BIOSのプログラムから書き始めたこと。 OSのコードを書く以前に、 ソフトウェアなら自分で何でも書けるようになっていたので 商用のプログラムを買う必要がなかったこと・「OSはコンピュータの中で起こるすべての基本原理となる。 だから、OSを作るのは、最高にやり甲斐のあることだ。 OSを作るというのは、世界を作ることだ・・その世界の中で、 コンピュータを動かしているすべてのプログラムが生きている。 ・・・ OSは一番の根本だ。自分で作り出した国の憲法を作るようなものだ。 他のプログラムはただの普通法だ。」 後半の知的財産権に関しては、 「フリー・ソフトウェアの神様」とリーナスさん自身が認めるリチャード・ストールマンさんが、Linuxがフリーソフトである「GPL(一般公有使用許諾書・・・旧来的な著作権に反対するもの)ライセンス」を強要され「GPL/Linux」と名乗るようを求められたことに対して、敢然と拒否する姿は、最初ちょっと意外・・・もっとも、読み進むと、リーナスさんの考えの方がなんでも徹底して「フリー」という考えよりも、現実的だとわかりましたが。 リナックスを手作りで一つ一つ作り上げていく過程の話を読みながら、なんだかとっても元気をもらいました。 PS OSを作る!体験をしてみたければ、 川合秀実さんの「30日でできる! OS自作入門」で、 アセンブラとC言語でOSを作りあげることができます。 分厚い本ですが、せっかくの機会なので、買ってみようかな~と思案中。
2007.01.30
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「日経コンピュータ」1月25日号の特集は、「2031年 情報システムの旅 ~ ITはどこまで“優しく”なれるか」システム化の歴史として、 1970年代は、無駄もあったが余裕もあった時代 2000年代は、効率的だが余裕がない時代 そして、 2030年代は、「人間的な豊かさ」が再度求められる時代になる(必要がある)とのこと。 未来社会のIT環境の例として、 音や映像を検索する「さーちゃ」 顔を認識する「かーむー」 新聞記事を探す「しーしー」 音楽を探す「むーきー」 声をかけてくれる「ちゃちゃ」等NTTコミュニケーション科学基礎研究所(CS研)の「まっしゅルーム」が紹介されています。「まっしゅルーム」とCS研については・・・「知能統合オープンラボは、「環境知能」の研究プロジェクトを立ち上げるために、2004年11月に創設されました。コミュニケーション科学基礎研究所の中核となる、音声情報処理、音響処理、視覚情報処理、自然言語処理、知識処理、ネットワークなど技術を有機的に結びつけた統合システムの研究開発を行うと同時に、長期的視野に立った技術戦略の立案を行っています。「環境知能」は、環境に潜む知能、あるいは、知能が埋め込まれた環境、のことを指します。環境に潜む知能は、私たちの暮らしに潜む妖精・妖怪であり、この妖精・妖怪を「環境知能」プロジェクトでは「まっしゅるーむ」と呼んできます。また、知能が埋め込まれた環境は、妖精・妖怪すなわちまっしゅるーむの棲む世界のことであり、これを「まっしゅルーム」と呼んでいます。詳しくは、「まっしゅるーむの世界2005」をご覧下さい。」 先週読んだばかりのミンスキーさんのインタビュー記事が載っていました。 現状は「子供が答えられる簡単な質問にさえ、満足に答えられない」と。 昨年12月9日、静岡の「幼児のコモンセンス知識研究会」でミンスキーさんの講演が開かれたそうです。 研究会に登録された会員の方には、映像も公開されています。マーヴィン・ミンスキー「心の社会」へのメモマーヴィン・L.ミンスキー「心の社会」マーヴィン・L.ミンスキー /シーモア・パパート 「パーセプトロン」
2007.01.30
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アンドリュー・ハント&デビッド・トーマス「達人プログラマー」ピアソンエデュケーション訳は、村上雅章さん・・・いつもながらとてもわかりやすい訳で感謝です。「達人」・・とついていますが、「達人」を目指した初心者・中級者をターゲットにした本です。有識者や良き先輩が周りにいるプロジェクトであれば、既に実践済みのことが多いか、と思いますが、そういう人がすぐそばにいなくて、開発環境の準備、コーディング、単体テスト、回帰テスト等について試行錯誤されている方や、また、改めて、開発工程の再点検と高度化等を考えたい方には、ハントさんとトーマスさんのご両名が開発途上で様々に工夫したことが書かれているので大いに参考になります。その心は、 ソフトウェアエンジニアよ、 ただちに「武装せよ!」第3章では、開発にあたって事前に準備すべき「基本的なツール」として、 ・プレインテキスト ・シェル ・パワー・エディット ・ソースコード管理 ・デバッグ ・テキスト操作 ・コード・ジェネレータを紹介されています。 まだ使っていないことに対して、たとえばソースコード管理のところでは、 「恥ずかしいと思ってください! そして、これが伝道師となる機会であると受け止めて欲しいのです」 と厳しい叱責。 でも、当然のことと思います。 ・・・でも、できているところとまだまだのところがあるので、改善が必要。どの章も良いのですが、特に、第3章「基本的なツール」と第8章「達人のプロジェクト」は、コピーして、毎週のプロジェクト技術検討会の中で、読み合わせしたいと思います。既に実施していることの見直しと新しいチャレンジあれば取り入れたいと思います。続編が、「達人プログラマー ソフトウェア開発に不可欠な基礎知識 バージョン管理/ユニットテスト/自動化」なのでしょうが、こちらには、本書を踏まえて3つのプラクティスを紹介されているのでまだ実践されていないプロジェクトであれば良いかもしれません。 第1部 CVSによるバージョン管理 第2部 JUnitによるユニットテスト 第3部 プロジェクトの自動化第3部については、ちょっと見てみたい気がしています。
2007.01.29
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浅田次郎「プリズンホテル(1)夏」 上州の奥湯本にある温泉リゾートホテルは、 任侠団体専用のホテル。 そこに、 性格破綻チックな極道小説家と情婦、 夫の定年後、熟年離婚しようと離婚届を偲ばせる妻、 一家心中しようとする家族連れ、 ・・がこのホテルで一期一会。 一家心中の家族に対して、 生まれたばかりの子供を残してフィリピンから出稼ぎに来ているアニタはこう言う。 「ダイジョーブ。オバアチャンイルネ。私、オカネ送ル。 子供、育ツワヨ。 ココノボス、イイ人。日本人ト同ジダケ、オカネタクサンクレルノ。 私、シアワセヨ」 「でも、子供と一緒にいられなくって、幸せだなんて、ねえ」 「ノー、ノー、違ウヨ奥サン。一緒ニイタイノハ、親ノツゴウヨ。 私モ一緒ニイタイケド、ソシタラ子供、死ヌネ。 子供ヲコロサナイ方ガ大事。 私ガンバルヨ。ガンバッテ、子供ミンナ育テテミセルヨ。・・」 また、ホテルの従業員がポロリと語る言葉もいい。 「・・なんたって極道は自己管理が大切ですから。 てめえの道はてめえで切り拓くことだって、カーネギーも 言っておりやす。 おしきせの決まりの中で休んだり働いたりゼニを貰うんじゃ、 ロクな人間になりやせん」 ・・・今日の朝日新聞の夕刊に、「過労死100番」の記事が載っていました。直前まで酷使して、亡くなったととたん「仕事がきついなら休めばよかった」のに、と会社側が言い出した話など読むと、休むことも含めての自己管理といいながら、裁量労働制といいつつ、まだまだそれが許されない職場も多いだろうに、と思いました。 でも、管理職がこの実態を管理・是正しないで、何を管理するのだろうか?(と書きつつ、おそらく売上げと収益の確保なんでしょうね・・) 新人の頃のラジオのCMに、「偉い人は、偉い目に遭う人なのよ~」というセリフがあって、笑っていましたが、「偉い人が、偉い目に遭わず、楽してる職場」にロクなところはないのでは、と思っています。
2007.01.29
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関門海さんから、ふぐの日フェアのお知らせのハガキ。2月9日~2月13日の5日間、2月9日は「ふぐの日」のため、てっさ一皿 29円(通常980円)で、このキャンペーン期間中楽しめます、とのこと。前回行ったのは去年の9月16日・・敬老の日キャンペーン。あれから5ヶ月も経っているのですが、写真見たら、なんだかお腹一杯の気分になりました。3372 (株)関門海権利確定月 11月末日・5月末日 とらふぐ料理専門店「玄品ふぐ」でご利用可能な優待券 1株以上 匠味コース1人前優待券×1枚(3,900円相当) 3株以上 匠味コース1人前優待券×2枚(7,800円相当) 5株以上 匠味コース1人前優待券×3枚(11,700円相当) 優待券1枚につき下記商品と引き換え可能 (1) 「玄品ふぐ」匠味コース(※1) (2) 「玄品以蟹茂」ズワイ蟹鍋と炭火焼×2人前(※2)もしくは3,900円相当の割引 (3) 「お取り寄せ玄品ふぐ」てっさ(またはしゃぶ身(※3))セットで3,900円相当の割引 (4) ひれ酒セットの贈呈
2007.01.28
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昨日インヴァストさんよりメールがきました。1月6日に要約を紹介した竹中平蔵「日本経済の展望」・・「インヴァスト新春経済講演会」の講演がそのまま、下記のHPでWeb配信されています。インヴァスト新春経済講演会 竹中平蔵氏セミナー「日本経済の展望」Web配信中。なかなか太っ腹。ご興味ある方は一聴いただければ。
2007.01.28
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映画「どろろ」見てきました。 お昼の回は、ほぼ満席・・・初日とはいえ、人気でした。 内容は・・・、 中井貴一さん扮する醍醐景光という戦国武将が、天下統一の野望をかなえるため、生まれてくる子供の体を、魔物に捧げることを約束して力を得る。そして、子供は、体の48箇所を、48の魔物に取られて生まれてくる。 この子供が、妻夫木聡さん扮する百鬼丸。そして、この百鬼丸が、自身の体の部位を一つ一つ、魔物から取り返すために、戦いの旅に出る、というお話。 出演は、妻夫木聡、柴咲コウ、瑛太、原田美枝子、中井貴一、杉本哲太、麻生久美子、劇団ひとり、土屋アンナ、中村嘉葎雄、原田芳雄。 なかなか頑張って作ろうとしている気はしたのですが、 魔物との戦いのシーン、往年の仮面ライダーを彷彿?!とさせるちゃちな作りでした。 またその戦闘シーンが多くて長く、残念ながら中だるみ・・・映画館の周りの人も落ち着きがない人が何名かいました。30分短ければ、もっと締まっただろうな。 でも、主役の妻夫木聡さんと柴咲コウさん、脇を渋く固めていた中村嘉葎雄さんと原田芳雄さんの演技はなかなか良かったです。 たまたまハントさん&トーマスさんの「達人プログラマー」を読んでいたこともあり、 48の魔物から48の体を取り返す百鬼丸のミッションを見ながら、 システム開発のバグ取りも、このソフトウェアには48個のバグがある、いまはちょうど24個を取り終えたところだ・・・ということがわかれば、エンジニアも励みになるのに、と妙なことを思いました。
2007.01.28
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20日付のニュースなのですが、イー・トレード 貸株サービスに参入 「タンス株」獲得を拡大「ネット専業証券最大手のSBIイー・トレード証券は、個人投資家が保有株式を預けただけで一定の金利が得られる貸株サービスの提供に乗り出す。現在、システム処理の対応準備を進めており、態勢が整い次第、3月にも提供を始める。個人向けの貸株サービスは、同じネット専業証券のマネックス証券や松井証券(一定条件で特定銘柄に金利が発生する限定型)が事業化している。同サービスへの参入で競合との品ぞろえの差を改善する一方、家庭に埋もれている時価約30兆円、約180億株(2006年3月末、証券保管振替機構調べ)の「タンス株」を取り込む。」「マネックスが提供している貸株サービスの現在の金利水準は年利0・5%で、たとえば顧客が時価評価で100万円分の株式を1カ月(30日間)同サービスに預けると、410円の金利収入が得られる。 イー・トレードのサービスは内容の詳細を検討中だが、貸株金利の水準はマネックスへの対抗上、同等以上の金利設定とする方向だ。」 100万円分で、1か月分410円・・1年だと4920円。 長期投資・・というか、塩漬けのままなので、手数料に充当になります。 できれば、松井証券さんの「預株」(預けてある銘柄に逆日歩が発生した場合、株券が自動的に貸し出され、預株料が受け取れる)も導入してほしいですね。こちらだと、「毎日優待三昧」リカさんのページにぴあ、キャンドゥ、壱番屋、サンリオの4銘柄、60万相当を預株にしたら、半年で1万8千円ぐらいにになったとのこと。 待つより、松井証券さんに移した方が早そうですね~。
2007.01.27
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浅田次郎「昭和侠盗伝―天切り松 闇がたり」第四巻 この「天切り松」シリーズ、3巻までに比べると、今回はちょっとトーンダウンです。 松蔵が一人前になると同時に、皆さんもお年を召された様子。 ちょっと「ヤキがまわっちまった」のかもしれません。 でも、ここまで読んだらファンなら読んでしまいます。 昭和初期、226事件前夜の時代を背景にした物語。 今頃手に取っているので、「蒼穹の昴」等にも通じる世界のため親しみを感じます。「第一話 昭和侠盗伝」 「善悪は数の多寡で決まるわけじゃあやせんぜ。 大勢の人間がそうと望むなら、戦争だって善行ですかい。 世の中の空気なんてものは、政治家が企んでテレビや新聞が異議なしと言やァ、 茶を沸かすより簡単にこしらえられるものさ。 悪い世間をはっきり悪いと言ってこそ善人だ。」「第四話 王妃のワルツ」 日本と満州間の政略結婚であった 清朝最後の皇帝・溥儀の弟、愛新覚羅溥傑と嵯峨家の浩(ひろ)を描いたもの。 以前、竹野内豊が溥傑役を常盤貴子が浩役を演じたテレビドラマ「流転の王妃・最後の皇弟」がありましたね~。
2007.01.27
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ピート・マクブリーン「ソフトウェア職人気質」 人を育て、システム開発を成功へと導くための重要キー Professional computing series ピアソンエデュケーション 訳は、村上雅章さん。 「ソフトウェア工学」vs「ソフトウェア職人気質」ソフトウェア開発において、「ソフトウェア工学」を適用することが提唱されて久しいが、あなたのプロジェクトがそれに相応しいか、をまず疑え、という。「ソフトウェア工学」が目標とするのは、「十分によいソフトウェア」であり「リソース、スケジュール、機能、欠陥といったものに対する工学上のトレードオフを表現したもの」つまり、・安全性が重視されるなら、スケジュールとリソースが要求どおり認められる必要があるし、・廉価版の商用ソフトなら、一部欠陥が残ったものでも致命的でなければリリースも可となるでも、前者のように十分なスケジュールを与えられたりコストの上限が極めて大きかったり、また後者のように欠陥を残したまま出荷が認められることが許容されていることはおかしくないか? これに対して、「職人気質」は、「高品質で堅牢なアプリケーションを妥当なコストかつ比較的短い期間でユーザに調達するという問題に対する解決策」である、という。「ソフトウェア工学」に相応しいプロジェクトは、 100人年(1200人月)を越えるもの ex.2年以上にわたって50人以上の開発者が必要となるものである。 そもそも「ソフトウェア工学」は、大規模プロジェクトをいかに円滑に推進するか、いかに成立させるか、を目的としている。 優秀な開発者が数名、数十名いたとしても、それだけでは数千人月~数万人月のプロジェクトを成立させることさえ覚束ない。 そこで、要員一人一人を代替可能とし、製造業の製品製造過程になぞらえた「ソフトウェア工場」的な視点にたち、ウォーターフォールモデルによる工程の細分化、各工程に対応した役割分担とする。 ここでは、プログラマの上に、システムエンジニアがあり、そのさらに上にシステムアナリストが位置づけられる。また、この企業においては上流工程のエンジニアや管理者にならない限り、報酬が与えられない。 ・・・ここでは、保守エンジニアに、優秀なエンジニアがアサインされることはなく、ソフトウェアは手が加わるごとに改悪していく。 つまり、ソフトウェアの開発が、工場の生産物であるのなら、製造業のアナロジーに基づく「ソフトウェア工学」も正しいのだろうが、 ソフトウェア開発におけるエンジニアの位置づけは、工場のラインにいる作業者ではなく、工場のラインを設計・開発する技術者なのだ。 であれば、ソフトウェア開発の本質は「技芸」なのではないか。そして、「技芸」の世界では、「ソフトウェア工学」より「ソフトウェア職人気質」の方が相応しいのだ。 システム開発からプログラミングがなくなる・・という未来予測の話は、20年以上前から聞いていますが、統合CASEツールやアプリケーション・フレームワーク等で実現した部分はごく一部・・ 「ソフトウェア工学」が前提とするウォーターフォールモデルのソフトウェア・ライフサイクルの中で、プログラミングが占める割合は、2割かせいぜい3割にすぎません。 そのため、失敗プロジェクトの原因が、プログラミングやコーディングの誤りであることはほとんどありません。 ソフトウェア開発が、作業手順にのっとった作業ベースと思っていると、「要求仕様と設計仕様の間」にある大きなギャップが埋めることができず失敗してしまう。 このギャップを埋めるのは、ツールやプロセスではなく、「熟練した開発者」だけが効果的に対応することができる。 「ソフトウェア職人気質」は、「ソフトウェア工学」が見落とした人間に目を向ける。 この熟練した開発者の育成には、徒弟制度で最低5年間かかる。 初心者であるアプレンティスとして修行を積むこと、そして、 アプレンティスを卒業して一人前の職人として認められるジャーニーマンになること。 でも、その価値は十分にある、と。 途中、マクブリーンさんも「ソフトウェア職人気質」は「ソフトウェア工学」と対立するものではなく、補完するものだ、と言われています。 プロジェクト成功の鍵は、人・技術・プロセスと言われますが、 人の面については、初期の導入教育をしっかりやった後は、OJTがベースだと思いながら、その具体的な内容は、配属されたプロジェクトによりかなりバラツキがあるのでは、と思います。 いまのプロジェクト内教育の問題点は、人が多すぎることにある、と指摘されています。 熟練者であるジャーニーマンは、新人のアプレンティスを育成する役割を担うが、多くて2名までにせよ、という。実際のところ、よくできる熟練エンジニアの下には、5名程度、多ければ10名を越える初心者がぶらさがっているのではないか、と思います。 人を極端に減らして、たとえば10分の1にして、報酬を10倍与えよ、と思い切ったことも言われていました。 ・・・こういう世界もベンチャー企業の中にはあるだろうと思いつつ、いまのままではつとまらない自分を振り返るのでした。 人を教えることは自分自身への学びにもなり、初心者だけでなく熟練者にも良い刺激になると思います。これを契機に、OJTの内容の高度化・・を考えてみたい。
2007.01.26
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昨日に続いてモモンガ・ネタ?!「日経システムズ」表紙をめくった見開きのページにモモンガが木から木へ飛び移っている絵がかわいい広告を見つけました。NECさんの「CLUSTERPRO X(クラスタープロ エックス)」の広告でした。・・・残念なことに、上のHPを探しても、モモンガは見つかりませんでした。「CLUSTERPRO X」は、NECさんの「高可用性ソフトウェアのブランドならびに製品シリーズ」の総称。一般にいう、「クラスタリングソフト」です。 通常、DBサーバの高可用性確保のために使うことが多いです(APサーバは、複数台並べてその手前にロードバランサーで振り分けるので)。IBMさんのHACMP(High Availability Cluster Multi-Processing for AIX)や、ベリタスさんのものを結構使っていました。蛇足ですが、e-wordsの定義をご紹介。「クラスタリング 【clustering】 複数のコンピュータを相互に接続し、ユーザや他のコンピュータに対して全体で1台のコンピュータであるかのように振舞わせる技術。複数のコンピュータを1台のコンピュータを扱うように管理することができる。1台が停止してもシステム全体が止まることはなく、処理を続行したまま修理や交換が行える。この間、外部からはシステムの性能が落ちたようにしか見えない。また、接続するコンピュータの台数を増やすだけで性能の向上をはかることができる。」 モモンガとムササビの違いがよくわからないのですが、モモンガは体長15センチぐらいなのに対し、ムササビは1メートルほどあるそうです。
2007.01.26
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昨日、キーマンズネットさんから、「モモンガプロジェクト」のお知らせ・・というのが来ていました。「モモンガプロジェクト」って何???このブログで、「モモンガ」を名乗っているので、目が留まる。「モモンガプロジェクト(Momonga Project)とはmomonga-linux.org においてLinuxディストリビューションの開発を行っている非営利団体のこと。」で、「Momonga Linux」を管理・リリースされています。「Momonga Linux」の特徴は、技術面での先進的な取り組みにあるとのこと。「具体的には、2006年8月にリリースされたMomonga Linux3では、IPAフォント(情報処理推進機構の公募で採択されたフォントで、従来の無償フォントに比べると品質が高い)、Sun Java1.5(最新バージョンのJDK)、Eclipse3.X(日本語に対応した統合開発環境)、Ruby on Rails(最新バージョンのWebアプリケーション・フレームワーク)、Plagger(RSS/Atomフィードを集約してくれるアプリケーションで、例えば集めた最新情報をGoogleのGmailに転送して読むことができる)、Xen3.0(現在最も注目されている仮想マシン実行環境)、Xgl/AIGLX(次世代3Dデスクトップ環境で、ウィンドウマネージャCompizと組み合わせて使うとデスクトップ画面をキューブのように回転させたり、ウィンドウを透過させたりするなどの様々な画面効果を実現できる)といった最新技術が、他のLinuxディストリビューションに先駆けて採用ぢデスクトップ環境により様々な画面効果を実現」 ウィンドウを「めくり上げる」ような画面効果があったり、 ウィンドウを透過表示にさせることもできたり・・・で、 GUI面も面白そうでした。今度、デモでも触ってみようと思います。
2007.01.25
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浅田次郎「初湯千両―天切り松 闇がたり」第三巻 収められている6編、どの話もいいのですが、 とりわけ「大楠公の太刀」が、素晴らしい!!! 黄不動の栄治の幼馴染の女性が不治の病になる。 彼女のために、天皇が軍刀にしていた刀を盗み出す。 宮内庁の責任者も兼ねていた森鴎外まで登場して「宝物展」を開くという 名目で、宮城から刀を持ち出す段取りをしてもらう・・ けれども、さすがの栄治もしり込みする。そこで、 親分の目細の安吉はこう言う。 「日本中の目利きをみごと欺(だま)くらかしたって、小龍てえその芸者だけは欺しちゃならねえ。 やい黄不動。てめえも天下の職人なら、横着な仕事はするな。 男だったら筋の通らん嘘はつくんじゃねえ。 たとえ空っ穴だろうが酔いどれのろくでなしだろうが、通さずばならねえ筋さえ通して生きれァ、 男は男なんだぜ」 と。 登場する森鴎外も、重い病気を押して、最後のご奉公中。 目細の安吉から、「・・くれぐれもご無理をなさいませんよう」と声をかけられ、 鴎外曰く、 「無理をするな、か・・・その忠告を生涯何度耳にしたことか。 真に受けてまったく無理をせぬは輩(やから)が多いのには困りものだな」 一本取られました!
2007.01.25
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1月8日号の「日経コンピュータ」に、東証の次世代システムについての特集記事がありましたが、 NTTデータの鈴木さんが東証に入られて、 あいまいだったプロセス・役割分担にメスを入れようとされているとのこと。 これまでユーザである東証とベンダーの富士通との間、あいまいというより、「全工程丸投げ」だった様子ですが、要件定義と検収は、ユーザ側主管タスクと位置づける、と。 いま東証さん、次世代システムに取り組まれているので、このプロジェクトを通して実践される、ということなのだと思います。 先日、一昨年のシステムトラブルに関する情報システム学会の提言 情報システム学会「東証における誤発注問題に関する提言」・・専門家の倫理としての「説明責任」を紹介しましたが、過去の反省は反省としてきちっと分析・再発防止に取り組むべきですが、現場のエンジニアとしては前向きな仕事を取り組む中での改善になる必要があると思います。 ところで、昨年後半からエンジニアの需給、逼迫しています。 ある記事だと、東証とBTMUの統合と郵政の案件だけで、SE・PGのエンジニアの約4分の1を確保・占有?されている模様。 PS 東証さん、2006-2008年で、620億円のシステム投資をする。これは過去3年間の4倍以上の投資になる、とのこと。逆にいうと、それまで年間50億も投資してこなかった?!・・・戦略投資をしてこなかった結果が一昨年までのトラブルになったとも受け取れてしまいます。
2007.01.24
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マーヴィン・ミンスキー「心の社会」安西祐一郎訳 「心とは何か」 「知能とは何か」 「記憶とは何か」 ・・・・と問うに当たって、「科学では、最もつまらなく思えるものを研究することによって、 最も多くのことが得られる。」として、具体的な事象である、「積み木遊びをする子供」の思考過程を取り上げることからはじめる。 本書の要約としては、訳者の安西さんのあとがきの一節にズバリあります。「『心の社会』とは、心が、個々には心を持たない『エージェント』からなる『社会』 である、という考え方のことである。 いいかえると、心のはたらきが、多くのエージェント同士がお互いを活性化したり、 抑制したり、検閲したりするような『インタラクション』によって生まれてくる、 という考え方のことである。」 ミンスキーさん曰く、「心のエージェントたちは、一つひとつをとってみれば、心とか思考をまったく必要と しないような簡単なことしかできない。 それなのに、こうしたエージェントたちがある特別な方法でいろいろな社会を構成すると、 本当の知能にまで到達することができるのである。」 このことを、270に及ぶ節をコラージュのように紡いで説明する。 「部分と全体」の議論の中で、部分を積み上げても全体にはならない、 「全体は部分の和を超える」として、「全体論的」「ゲシュタルト」という言い方で説明を終わらせようとするスタンスに対して、 そういった「まがいものの説明用語を使い続けるなら、答えは遠のくだけである。 ・・・名前をつけるだけで意味がわかったように思ってしまうのなら、名づけるのはむしろ害になるのである。」と手厳しい。 人工知能のための基礎理論の確立を模索する中で、 科学的なアプローチ方法について学ぶことを知ることができる。 考えることを考えることの難しさ・・として、 「自分で意識のはらたきを調べる思考実験をしようとすると、 記憶のメカニズム自体混乱をきたしてしまう。 というのは、その実験自体が実験によって調べようとしている記憶そのものを変えてしまうからである。」 ピアジェの発達心理学(幼児が知能を獲得する過程)やパパートの原理(心の成長において、単に新しいことを身につけるステップだけでなく、すでに知っていることを使うための新しい管理方法を身につけるステップの2段階があること)、投資原理(ある技能を早く学習するほど、その技能を使うための方法をたくさんみにつけられる)など、学習過程についての理論が、次から次へと出てきます。 最後の結論は、急いで読んだこともたぶんにあるのですが、 バカボンのパパが「これでいいのだ!」と言っているように思えました^_^; 問いの立て方とそのアプローチ方法、さらにそのためのネタにこそに、 この本の価値があるのだと思います。楽天さん、写真がないよ!
2007.01.23
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9月に紹介していた神田昌典さんの「お金と正義」出版記念講演会 目黒の雅叙園に行ってきました。 400名余の参加者。 年齢層は、小説『お金と正義』の読者層を反映してか、 ビジネス本の読者層に比べてちょっと若かったです。 昨日ぐらいから明日ぐらいまで日中もセミナーがあったようで、 泊まりで参加されている方もいらっしゃいました(人気ですね~)。 開口一番、 神田さん自身としては、今回の小説『お金と正義』は、 これまでの著作の中で、最高傑作と思っている、と。 9月に読んだ時、軽快で、しかも、これまで神田さんが依拠されているS字カーブ、シンクロニシティ、春夏秋冬等の理論も織り込んでチャレンジされているな~と思っていました。 ・・が、周りにいるこれまで神田さんの本を読んでいる友人や同僚からの評判はさっぱりでした。 このギャップは疑問だったので、このあたりが伺えると思っていましたが、冒頭で、なぜ小説の形式をとったのか、をしっかり説明されていました。 当初、「未来予測法入門」というタイトルでビジネス本として書く予定だったコンテンツを、小説形式にして発表した。 理由は、これまでの「90日間で儲かる・・」のようなノウハウの形で提示すると、誤解を招く可能性が高い・・・特に、今回のテーマは。 小説の効用として、 ・読者のレベルによって、さまざまなレベルの学びを与えることができる ・物語が無意識のうちに記憶されるので、一度忘れても、必要な時に 物語からの教訓をハッと思い出すことができる ・ビジネス書では事実・データに基づくものしか表現できないが、 たとえ仮説であっても時代を先取りして表現したいことが「生きる知恵」 として表現することができる と。 以下、「小説家でない私が、小説が書けた理由。」として、 神田さんご自身の「制作ノート」をそのまま提供いただきながら、それを支える理論とその構造等を、2時間たっぷりご紹介いただきました。 シンクロニシティ・・の一つになるのかもしれませんが、 夢や自分の周りの景色などから、「気づき」を得る、 ということもちょっと意識してみようか、と思いました。 いただいた冊子は、「『お金と正義』 誰でも小説が書ける! ぶっとび小説制作メソッド」「『お金と正義』 制作ノート」 質問タイムで、面白かった回答を1つ紹介。 「ジーニアス・コード」「フォトリーディング」「マインドマップ」 の一つだけ使えるとしたら、何を選びますか? という問いに対して 「マインドマップ」と答えられていました。 理由は、「マインドマップ」は、脳の中の化学反応を目の前に表現させることができる、 子供に身につけさせることで、柔軟な思考を発現させることができる、と。
2007.01.23
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昨日から、マーヴィン・ミンスキーさんの「心の社会」を読んでいます。 喫茶店を2軒ほどはしごしましたが、なかなか進まず。 人工知能をどう実現するか・・そのベースとなる「心とは何か」「知能とは何か」・・ということを一つずつ小さな部品を500ぐらいつなぎ合わせて解き明かそうとされています。 あと5分の1ぐらいのところまで読み進めましたが、はたしてその結末は?? 人工知能の世界も、進歩すればするほどわからないことが増える問題の典型のようなのでどうなることやら。 明日か明後日あたりにコメントできれば、と思っています。 気分転換に、昨夜寝る前に読んだ「天切り松」の第二巻、先にコメントします。 昨夜は「残侠」の世界を、夢に見ました。 最近、浅田さんの世界をそのまま夢に見るようになりました。浅田次郎「残侠―天切り松 闇がたり」第二巻 副題にもなっている「残侠」「切れ緒の草履」が秀逸。 清水次郎長一家の子分衆、一の子分はもと尾州家の侍で槍の達人・大政、 体は五尺にも足らぬが長刀(ながどす)を持たせりゃ鬼より怖い居合斬りの達人・小政、 おつむは足らぬが喧嘩が滅法強い・森の石松、 色男なら増川の仙右衛門、 桶屋の鬼吉、関東の綱五郎、お相撲常(つね)、法印大五郎、追分の三五郎、吉良の仁吉・・ の小政親分の後日譚。 真偽は知らぬが、この小政親分から若き松蔵少年が、男の生き様を学ぶ。 悲しい時は、こう叫べ! 「俺ァ、男だ」 「俺ァ、男だ。俺ァ、男だ。」と。 また、兄貴分の黄不動の栄治からは、こう言われる。 「さあな。俺も学校なんぞ行っちゃいねえから、よくはわからねえ。 わかりゃしねえが、体は知っている。 こうと決めたらとことんやれ。 星勘定もするな銭勘定もするな。 盗ッ人にせえ大臣(でえじん)にせえ、それが男の心意気ってもんじゃあねえのかい」 ・・・「勝ち負けも損得もないのだ。信じた道をまっすぐにつっ走るのが心意気なのだ。 心意気は男の魂そのものだ。」 松蔵の育ての親ともいうべき、目細の安吉親分の人柄を語る永井荷風。 「なるほど。それはいかにも安吉親分らしい。 あの人は他人に情をかけても、けっして恩は着せない。 人を好いても、好かれようとはしない。 義というものを知っている。 あれは男の中の男だ。」 寝る前の御伽噺ではないけれど、 松蔵の語り口・・・六尺四方にしか聞こえない闇語りで朗読するCD が発売されたら、 ぜひ聴いてみたい、と思っています。
2007.01.22
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いま始まりましたね!NHKスペシャル「グーグル革命の衝撃 ~あなたの人生を“検索”が変える~」 事前の番宣あったので、心待ちにしていましたが、 グーグルへの潜入ルポも充実してそうで楽しみです。 テレビに、かぶりつき・・。PS グーグルアースや画像を含めた検索技術・・それを支えるオタクちっくで優秀な技術者 アドワーズ、アドセンス・・・月90万円稼ぐ若者の取り上げ方はやっかみが入っているようでちょっと疑問?! ページランクの紹介・・の後、 グーグルでのキーワード検索の順位を15位以内にすること。できれば5位以内を目指すことを目標とした検索サービス会社の様子を紹介、 後半は、このグーグルの検索の対象から意図的?!に外される 「グーグル八分」についても触れていました。・・・これはこれだけで特番になりますね! 最後は、グーグルアース等の位置情報とユビキタスで、適切な場所で適切なサービスが提供される近未来社会・・・ってこれ悪意に使えば、全ての人がタッチャブルになる「1984」の世界・・を予見させるような見せ方していました。 次回は、「プロジェクトX」みたいな切り口もみたい。 以前紹介したグーグルネタです。 佐々木俊尚「グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する」 こちらには、「15分間ビジネスセミナー」に佐々木俊尚さんご自身のインタビューを20分ほど聴くことができます。 二村高史「グーグルのすごい考え方」 「Google の理念」を読むことができます。
2007.01.21
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映画「マリー・アントワネット」 またまたやってくれました?! ソフィア・コッポラ 何を?・・・そりゃあ、オチなし?! 父親の大時代的な教訓臭バリバリのドラマと違って、 ルイ十六世の王妃マリー・アントワネットの生きた時代 18世紀のオーストリアとフランス・・・というより、 籠の鳥だったヴェルサイユ宮殿での日々を プロモーション・ビデオのように 1980年代調のどこか懐かしい雰囲気のする音楽ともに 見せてくれました。 ストーリーはさることながら、 装飾や衣装や食事を愛でるのが この映画を楽しむとってもよい方法だと思います。 「ロココ調」・・・「下妻物語」の世界じゃないか、 と気づいたら、嬉しくなりました。 ヴェルサイユ宮殿での撮影シーンがいいですね。 昔、1時間以上かけて、宮殿の庭園を一周したことがありますが 風景を眺めながら、また散策してみたいなあ、と思いました。
2007.01.21
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ラーニングエッジの清水康一郎さんが、ジャームズ・C・コリンズ「ビジョナリー・カンパニー2」を解説されているテープを聞く(せっかくなので、本を広げながら、メモする)。 普通の会社と永続する「ビジョナリー・カンパニー」の違いには、 ・規律ある人材 ・規律ある考え ・規律ある行動 の3つがある。1.規律ある人材1.1.第5水準のリーダーシップ 「ビジョナリー・カンパニー」には、 第5水準のリーダーシップが必要・・・野心は会社のためになる 第1水準 有能な個人 第2水準 組織に寄与する個人 第3水準 有能な管理者 第4水準 有能な経営者 テレビに出てくるようなカリスマ経営者 第5水準 第5水準の経営者 「個人としての謙虚さと職業人としての意思の強さ」を併せ持っていること。 1.2.適切な人材 人材が最重要な資産ではなく、 「適切な人材」こそが重要 第4水準の経営者は、カリスマ経営者の目標にあわせて、人材を合わせる。 経営者が去った後の組織はガタガタになる。2.規律ある考え2.1.厳しい現実を直視する・・・「最後には必ず勝つ」 「ビジョナリー・カンパニー」が、常に良かったわけではない。 困難を乗り越えてきた会社である、 最も厳しい事実を直視する・・ でも、最後には必ず勝つ、という確信を失わない。 2.2.ハリネズミの概念 3つの円の交わったところに集中せよ。 ・自社が「世界一」になれる部分・・・コア・コンピタンス ・「経済的原動力」になるもの・・・財務指標の中でどの数字を一番伸ばしたいのか ex. 一店舗あたりの利益(店の距離をあける) ex.昔のマツモトキヨシの例 トータルの利益を増やす(良い立地なら出店する) ex.ハワイのABCマート ・「情熱」をもって取り組めるもの 3.規律ある行動3.1.規律の文化 「人」ではなく、「システム」を管理すること。 規律ある人材があれば、階層組織は不要になり、 規律ある考えがあれば、官僚組織は不要になり、 規律ある行動があれば、過剰な管理が不要になる。 規律が自動的に生まれるような会計や評価基準、組織を作っていくこと。3.2.促進剤としての技術 新技術に振り回されない。 新技術が会社を大きくするわけではない。 技術は、良い方向にも、悪い方向にも加速する。
2007.01.21
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佐藤正美「ITコンサルタントのスキル―なにをいかに学べばよいか」ソフト・リサーチ・センター 「T字形ER手法」というデータ分析手法で有名な佐藤正美さんの本。 以前から知ってはいましたが、700ページ弱の大分の本だったので、少し逡巡していました・・・が、先週来、「提案型SE」というテーマで読んでいたので、内山力さん「ソリューションビジネスのセオリー」・・・「提案型SE」のすすめ加藤忠宏さん「提案型システムコンサルタント養成講座―システムソリューションの具体策」安達悟志さん「提案力を高めるコンサルタントSEへのアプローチ」 森昭彦さん「SEのためのIT投資効果の測り方」えいやっ!と手に取りました。案ずるよりなんとかで、左側に項目毎の要約があり、右側に図解という体裁で2ページ一組なので、目次などを外すと、300ページ。といっても、1ページあたり1冊の本が対応する、と書かれているとおり、駆け足なものの密度は濃い・・たぶんに消化不良なところを残しつつ、読み終えました(・・興奮覚めやらぬ状態)。第1章 ITコンサルタントとは第2章 会計学の基礎第3章 経営知識・経営戦略第4章 生産管理第5章 ビジネス・モデルの構築第6章 数学の学び方第7章 英語の学び方第8章 自己管理の技術 「ITコンサルタント」のために必要なスキルとして、 会計学・経営学・生産管理・数学・英語・自己管理 の6分野のポイントと学び方を、各章毎に解説されています。(あえて労務管理は外されたとのこと) 第1章で、「ITコンサルタント」の位置づけと心構えを説明。 ○「経営コンサルタント」と「ITコンサルタント」 企業が行う意思決定とその戦略は、 1.戦略的意思決定 - 企業戦略 2.管理的意思決定 - 事業戦略 3.業務的意思決定 - 業務戦略 上記1-2が「経営コンサルタント」の領域であり、 2-3が「ITコンサルタント」の対象領域である。 ○「ITに関する」コンサルタントとSE(システムエンジニア) SEとは、システムを設計(design)する技術者のことをいう。 したがって、SEは、ITを使うことを前提にしたシステムを設計するのが役割であって、 ITそのものは(あるいは、ITのツール)を解析することを役割とはしていない。」 ○ITコンサルタントのキャリア・パス 「極めて有能なSEが無能なコンサルタントになる危険性を孕んでいる。 SEの仕事の延長線上にコンサルタントが成立するのではない。 プログラマ・SE・コンサルタントは、並列であって直列ではない。」 ITコンサルタントの心得として目に留まった言葉を紹介・・ 「コンサルタントが陥りやすい罠は、事業を解析して構築したモデル(ビジネス・モデルやデータ構造など)が人為的なモデルにすぎないのに人為的でない、という錯覚を抱く点である。」 「コンサルタントの勝負点は「思考力」であって、金輪際、「経験」ではない。」 「効果的であることを忘れて、効率を追究する能力のことを「訓練された無能」という。」 「問題が正しく立てられれば、それはすでになかば解かれたのである(ヒルベルト)。 ・・・ 自ら問題を設定して、(他の人々に比べて早めに)ソリューションを用意する」 このあたり、「ITコンサルタント」だけでなく、 SEが業務分析するときも、同じだなあと読んでいました。 2章から5章までは、「経験」じゃなくて「思考力」が大切だとの指摘はごもっともと思いつつ、これまでの担当業務システムが、生産管理系と金融系(といっても広いのですが)のシステムだったので、業界・業種・業務知識の面では、初めて知ることも多々あったものの理解しやすく、佐藤さんの豪腕でよくまとめられているな~、と感心しながら読み進めました。 一番引っかかったのは、「第6章 数学の学び方」。 数学基礎論を説明した後の「記号論理学」。 「全称命題」や「特称命題」とか・・・学生の頃、自分の気にいった本の数ページの文章を記号化して提出しなさい、という宿題に苦戦したこと思い出しました。 「記号論理学や集合論を知らなくても、データベースを設計することができるしプログラムを 作成することもできる。だが、「我流に」構築したシステムの品質は悪い!」と明快に言い切る佐藤さんの口調は厳しい。 各章の末尾に、通論(通説)となる文献が入門編・中級編・上級編と紹介されているので、テーマを決めて少しずつ読んでいければと思っています。
2007.01.20
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ユナイテッドワールド証券のチャーリー嶋こと豊島信彦さんのセミナーが、大手町のサンケイプラザであったので聴いてきました。 香港のH株は、昨年は90何パーセット騰がった。 いまの相場を、日本の株式市場になぞらえて見たとき、 1970年代説 と 1980年代後半説 の2つに分かれる。 いずれの場合も、昨年を含めて3年間は、株価指数は上昇する。 しかし、その後、 1970年代説に立つならば、いったん調整後、再び成長を続ける。 一方、1980年代後半説ならば、バブルが弾けて急落する。 2~3年後のことは置いておいて(もちろん、チャーリー嶋さんの立場はお話されましたが・・)、 今年の中国株・・は、 H株の指数ベースで、50%アップを期待とのこと。 ・・といっても、中国株は年間の上下のサイクルがあり、 買い方には注意! 旧正月(今年は2月18日) 全人代(3月) 配当 (6月) 共産党大会・・5年に一度(10月) の前後は気をつけて、 下がった時を拾うようにすること。 来週早々、材料が出るかも、というお話でしたが、 あれっ!もう出てました! 「外貨準備の運用多様化決定、中国の金融工作会議」 1兆ドルの外貨準備高のうち、2000億ドル分を海外へ投資可能とした、とのこと。 これがどこに向かうのか?? 中国の株は、良い話も悪い話も3日間で織り込むので、 初日・二日目までは買ってもよいが、3日目には買い控えるように、と。 また、今年は、不動産と通信銘柄は買わないように、と釘を刺されていました。 各業界の上位3位までしか手を出さないように。 株式市場の成熟度を、富士山にたとえて、 日本の株式市場は頂上に対して、 中国株は4合目、 ベトナム株は2合目・・まだ樹海の中、魅力はあるが迷うかも、 という表現面白かったです。 この点だと、ロシア株なんてまだ1合目かもしれませんね。 四半期速報をいただいたので、 寝る前に読もうと思います。
2007.01.20
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オフィスを移動中にパチリ。ここ数日、新興株騰がってますね~。保有株の中に、一人孝行娘がいるので、いつのまにか一昨年の12月のレベルまで含み益が回復してきました。(さすがにライブドアショック直前まではまだまだですが)
2007.01.19
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映画「シャーロットのおくりもの」見ました。 友達の命を助けるために、とびきり素敵な言葉を探す。 小さな奇跡を、毎日少しずつ起こす。 そして、自分達が、特別な存在であると思う。 特別な存在であるならば、ちょっと周りの人たちにも 笑顔と親切で応えられるはず・・・ そうしたら、自分の周りが変わりだす・・・ クモのシャーロット、 子豚のウィルバー、 ダコタ・ファニング なかなか良かったです・・・って書きつつ、お子様向け(^_^) でも、素敵な話でした。
2007.01.19
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中村天風述「君に成功を贈る」日本経営合理化協会出版局今年初めての、天風先生の本。天風先生の「述」なので、親しみやすい言葉で語りかけてきます。「講演」だけでなく、「講談」での近藤勇と桂小五郎の対決シーン、これはやっぱり肉声で聴いてみたいな~。 軍事探偵になる際の選抜試験の厳しさの具体的な話は、この本で初めて知りました。 この試験の中で、いくら肉体が屈強であっても心の持ち方によって大きく左右されることを説明されていますが、 3000名の候補者に対して、200名が合格、途中3名が自殺、 日露戦争後調査の結果、戦地に派遣されて役に立ったものは113名しかいかなった、と。 そのうちお一人が天風先生なのですが、 あとの112名の方・・・(中に、柴五郎さんや石光真清さんも入っているのかなと思いつつ) もいらっしゃった方が逆に驚きでした。 以前紹介しましたが(また、カリスマ?右脳速読実践家さんにもご紹介いただきましたが)、「野田の集い」という天風研究会のHPで、毎月、過去の講演テープが聴けますので、ご興味ある方は聴いていただければと思います。ちなみに今月は、「人格の陶冶 善我の育成」という題で、69分もあります。「さあ、有意義な幸福な人生に生きるために大切なことを、 振り返ってもう一ぺん、大事なことだけ言うよ。 第一に、他人(ひと)に好かれること。 他人に好かれようと思ったら、自分が好き嫌いを言わないこと。・・ それから他人に迷惑を絶対にかけないこと。 さらに他人から受けた恩義は、どんなささいなことでも重大に考えて、 本当に心から感謝で報いるようにすること。 そうして自分の心をおおらかにし、自分の人生を心のもち方でつくり替えていくように しよう・・ さあみなさん、今日から自分をどんどん研ぎあげていきなさい。 結局、切磋琢磨という言葉のとおり、自分自身を自分自身が磨かない限り、 自分というものは本当にえらくならないんですよ。 境遇や環境が自分をえらくしたり、幸福をもらたしたりするんではないんですから・・。」 「明日死を迎えるとしても、 今日から幸福になって遅くない」
2007.01.18
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インプレスの優待をいただいたものの使わないままでしたが、先日、インプレスダイレクトの会員へ登録し、今日ポイント利用開始の連絡がきました。早速、利用してみました。昨年の秋に、改訂版が出たので気になっていた本を申し込み。『若きエンジニア必読のブックガイド 改訂新版 コンピュータの名著・古典 100冊 』 石田晴久 編・著/青山幹雄、安達淳、塩田紳二、山田伸一郎 共著「コンピュータがおもしろくなる! 偉大な先達からのメッセージ 永遠に色あせない不朽の名著ベスト100冊のエッセンスをまるごと紹介! 「コンピュータ名著読書委員会」が、コンピュータ出版史に残る歴史的名著を選出。 今だからこそ読む価値がある--「コンピュータを読み解く」ためのブックガイドの最新版 ・Winny作者の金子勇氏、SoftEather作者の登大遊氏、「100冊」選出書の「Javaによるデザインパターン入門」著者の結城浩氏ほか、豪華メンバーのゲストコラムを新たに収録! ・巻末付録「名著・古典100冊入門ガイド-名著を読むにはまずこの10冊から-」で、専門知識がなくても古典的名著に入門できる!」 実は、改訂前の本書読んだことありますが、 100冊紹介されているうち、積読も含めて読んだものは22冊。 旧版の100冊はこちら 10分野毎に10冊ずつ紹介されていますが、 「数学/アルゴリズム」「コンピュータサイエンス」「データベース/ネットワーク」の分野は 1冊も持ってさえいませんでした(-_-;) いま見たら・・・ニクラウス・ヴィルトの「アルゴリズムとデータ構造」は・・浦先生の訳。読まないと! 改訂版には、入門編として6分野・60冊が追加されているので、 トータル160冊になりますが、 アスキーの西和彦さんの 「もし本格的にコンピュータやインターネットを学ぶなら、この100冊を各分野別に、月10冊くらい読むといいでしょう。」という言葉を杖に、少しずつでも読んでみようと思っています。9479 (株)インプレスホールディングス 権利確定月 3月末日・9月末日 優待の内容 自社グループが運営するオンラインショッピングサイト「インプレスダイレクト」のお買物ポイント(1ポイント1円)を贈呈いたします。 1株以上 1,000ポイント 5株以上 2,000ポイント 10株以上 4,000ポイント ※通常優待に加え、以下の継続保有の株主様 【1株以上3年継続保有の株主様】 自社グループ各社の出版物等のセット(約1万円相当の予定)を贈呈 【上場基準日から平成18年9月30日まで継続保有の株主様】 自社ノベルティグッズを贈呈
2007.01.18
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1月17日は、阪神大震災の日。・・・当時のことを思い出して10行ほど書いたのですが、あまり多言を弄しても・・・と思い、代わりに当時小学二年生だった村田佳奈恵さんの大好きな詩を紹介します。 がれき 村田佳奈恵 こう戸の大しんさいのニュースで がれきという言ばを知った がれきとは「あっても何のやくにも たたないもののたとえ」とじ書に のっていた でも こう戸のはがれきじゃない ぜったいにちがう こう戸の町にあるのは 一人一人の大切な こわれてしまった たからものなんだ (横浜市神奈川区・寺尾小2年 1995年3月26日)
2007.01.17
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内山力「ソリューションビジネスのセオリー」 既存の人月ベースの「システム開発」を提供するビジネスモデルから ハードウェア・ソフトウェア等を統合して顧客の課題を解決する「ソリューションビジネス」への転換。 企業レベルとその中核となる「提案型SE」についての要素・モデルを50の観点から整理されています。 その中でも、提案にあたってのユーザーへのインタビュー時の観点やその後のユーザーニーズの整理の仕方、提案書のまとめ方とプレゼンテーションでの考慮事項等改めて整理されてみると、非常に納得しました。 日頃、提案書の作成を求められ、これは営業の仕事ではないか?と疑問(不満?)を持たれているSEの方であれば、一読要だと思います。・・・内山さん、明快に、これはSE・・提案型SEにしかできない仕事だ、と繰り返し述べられています。 最後のハードベンダー、ソフトハウス、異業種から「ソリューションビジネス」への参入に当たっての課題(各々の弱点)の指摘は図星であり、思わずニヤリとしてしまいます。 ・ソリューションベンダーは、ソリューションビジネスを実現するために、 SEに「ユーザから言われたとおりに仕事を正確に早くやる」というスタンスから、 「ユーザーの課題の解決策を提案する」というスタンスへの変更を求めました。 → このSEを「提案型SE」と呼ぶ。・システム開発 : 「プログラムとデータ」に着目 ソリューションビジネス : 「データとその使い方」=オブジェクトに着目・「原価見積」=「いくらかかるか」から 「投資金額提案」=「いくら投資するのが妥当か」へ ・・・ IT分配率(=売上げ対比の投資額)で判断・「ソリューションはスポーツのようなものです。 ルール、原理・原則を知り(知識)、やり方を覚え(ノウハウ)、 そしてやってみる(経験)ことです。」・ユーザーへのインタビューの観点 「ソリューションベンダーにおけるニーズとは、 「ユーザーが抱えている課題のなかで、データを提供することで解決できる課題」 と定義することができ、 これを聞くのがインタビューテーマとなる」・「インタビューで正確に伝わるのが1/3、 忘れ去るのが1/3、 誤解されるのが1/3」 → だから、受け取ったニーズを、ユーザーに文書としてフィードバックして確認してもらうこと。・提案書の位置づけ「ソリューションビジネスにおける提案書の目的は、 「ユーザーにそのシステムを買ってもらう」ということであり、 いってみればユーザー毎に個別に作る製品パンフレットのようなものです。」「提案書はその提案したシステムを受注後に設計、開発、運用していく責任者が作るべきです。 つまり受注後にできるプロジェクトのリーダーであるSEが作るべきです。 冷静に「できること」「できないこと」を切り分けられるSEが作ることが、 ベンダー・ユーザーの双方に幸せをもたらすことは少し考えればわかることです。」・プレゼンテーションの位置づけ 「提案書を説明する」ためではなく、 「提案書を見てユーザーがわからないところ、提案書が間違っているところ」を ユーザーに教えてもらうために行う。 「意思決定者が、はかりにかけて判断をするための正確な情報(費用見積、効果見積)を 提供することにあるのです。 この情報を意志決定者が持っていないので、意思決定をためらっているのであり、 情報提供がソリューションベンダーに求められていることを肝に銘ずるべきです。」・プレゼンテーション能力とは・・「どう考えても「正確にもれなく」考えていることを相手に伝える能力のことでしょう。 ・・・内容どおりに伝達されることを考えるべきです。 逆にいえば内容以外のこと(誤解)が伝わらないことも大切です。」 ×ハッタリがきくタイプ ○まじめでやや暗いタイプ
2007.01.17
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このブログ、500回目の記事としては、たったいま読み終えたばかりで、目がウルウル状態のもの。浅田次郎「天切り松 闇がたり」 時は、大正。 松蔵という老人が、冬の留置場で、「闇がたり」という不思議な声音で語りだす。 千夜一夜物語ではないですが、 一夜一話。 浅田さんのストーリングテラーとしての面目躍如ですね。 「槍の小輔(こすけ)」の山県有朋。 妖怪といわれた山県有朋がこんな人物だったのかどうかはわかりませんが、 山県有朋の最後を看取った「おこん」のやりとりは素晴らしいです。 山県「無益なことに命を賭ける馬鹿はおらぬわ」 おこん「無益だって?・・・ふん、いいかい閣下。 世の中にゃ銭金より大事なもんが、いくらだってあるんだ。 てめえのような長州の芋侍にゃわかるまい。 どうりで薄ぼんやりと花火を見てやがると思ったら、ハハッ、 どんと上がって消えちまう無益なもんの有り難みを、 てめえは知らなかったんだねえ」 「白縫華魁」「衣紋坂から」は松蔵の姉を巡るお話ですが、 特に、「衣紋坂から」は涙が滂沱とでて止まりませんでした。 上手すぎる!!!
2007.01.16
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加藤忠宏「提案型システムコンサルタント養成講座―システムソリューションの具体策」 先日の安達悟志さん「提案力を高めるコンサルタントSEへのアプローチ」を読んだので、「システムコンサルタント」つながりで読みました。 この本、「はじめに」にも書かれていますが、1999年に初版が書かれて以来、適宜リニューアルされていくという言葉通り、2000年、2002年、2003年と、改訂・増補改訂されています。・・といいつつ、私が読んだのは2000年版です^_^; 全部で8章の構成なのですが、 第1章から第5章までは、システム開発のライフサイクルを何度か経験したことがあれば、素直に読み進めることができると思います。 しかもかなり臨場感を持って!「第2章 システムソリューションの着手と手順」において、「はじめてコンサルテーション現場に立つと、手始めに何から手をつけてよいか悩む。 そこで本書では、システムコンサルティングのアプローチ方法から示すことにする」ということで、 「システム企画段階」 「プロジェクト統制段階」 「アフターフォローアップ段階」の各フェーズ毎に検討すべきことの説明から始まります。 その中で、財務諸表の分析の位置づけを、「経営環境や深層的な経営課題の把握、および企業の情報化投資体力を知る上で、 大変重要な資料である」とし、「戦略提案のヒントは財務諸表にあり」という項において 問題点の抽出例を紹介し、「問題を発見しただけでは、企業経営は一向に改善されない」として、 業務プロセスや業務量の観点、また経営者自身の思い込みの観点からの 改善の方向性と経営者への啓蒙を行うこと。さらに、「第3章 情報システムの費用対効果」で、 財務諸表を基に、「情報システムの費用対効果」を算出するため、 ・DCF法(キャッシュフロー) ・売上高対EDPコスト率法の2つの費用対効果測定法を説明する。 「第4章 ERP導入とBPR推進の具体策」は、「企業には人間と同様に成長過程がある。 このため、ある一定の規模に達すると、いままでのやり方では経営管理体制に齟齬をきたしたり、組織末端までの情報伝達やコミュニケーションがゆきとどかなくなる。このようなときに業務の抜本的な革新が必要になる。」として、ベスト・プラクティスとしてのERP(Enterprise Resource Planning) や、ERP導入に先立っての、業務の無駄・ムラのなくしての標準化としてのBPR(Business Process Reengineering)の推進を説く。事務作業の実際の作業時間計測の話などが出てきて、製造業でのIE・QCを思い出しました。また、ERP導入におけるコストメリットについて、さらっと「ERP開発とオリジナル開発を行う場合に比べ、システム投資額はおおよそ40%程度低減されることがわかっている」と明快です。他に「通常、売上高30億円の企業のシステム開発では、最低2ヶ月程度のシステムテスト期間を確保しなければいけない」というように、前提条件・制約条件等を考慮する必要はあるにせよ、とっても具体的な数値も出てきて、明確な手順の説明とともに、読んでいて楽しかったです。「第6章 情報化中長期計画の立案と作成」と「第7章 情報化諸元の環境分析手法」については、「ハフ分析」という手法があること初めて知りましたが、また読み返す時期がくるかもな~と思いつつ、今回のところは消化不良のまま終わりにしました。<目次>第1章 システムソリューションの現状と課題 1 間違いだらけのシステムソリューション 2 具体的な手段なきシステムソリューション 3 提案後のフォローアップと責任 第2章 システムソリューションの着手と手順 1 システムコンサルテーションの手順 2 システムソリューションの着眼点と落とし穴 第3章 情報システムの費用対効果 1 キャッシュフロー会計と設備投資 2 DCF法によるシステム導入の費用対効果 3 売上高対EDPコスト率法による費用対効果 第4章 ERP導入とBPR推進の具体策 1 ユーザワーキンググループの組織化と活用 2 業務分析結果のまとめ方と留意点 3 BPR推進と時間管理 4 リストラクチャリング推進の具体策 5 EUCの落とし穴 第5章 SIベンダー企画評価とプロジェクトマネジメント 1 SIベンダー提案の評価法 2 契約締結時の留意事項 第6章 情報化中長期計画の立案と作成 1 情報化中長期計画 2 中長期計画の構想と具体策 3 デビッドカードの導入計画 第7章 情報化諸元の環境分析手法 1 情報化諸元の調査方法とその評価法 2 地域的インフラ整備システム化計画に向けた事業化調査 3 官公庁システム指導とその留意事項 第8章 情報化資源の戦略的活用 1 新技術の活用2 データマイニングによる顧客データベース分析手法 3 ホームページ活性化戦略 4 店舗システムの具体策 5 FAX宅配事業の損益 6 IT技術の戦略的活用による経営資源改善事例
2007.01.16
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「TIME HACKS! 」が良かったので、順序は逆のようですが、原尻淳一さん、小山龍介さんの「IDEA HACKS! 今日スグ役立つ仕事のコツと習慣」を大阪から東京への車中で読みました。「TIME HACKS! 」・・の時の感激はありませんでしたが、仕事を始めて4~5年目の方向けにアイデアを出すための事前にやっておくべきこと、アイデアの逃さないための方法等がTIPS・・・じゃなかったHACKとして89も紹介されているので、既にやっているものの他に、2つか3つでも自分にあった方法を試してみようか、と思っています。携帯電話のメモを多用すること。・この本も、携帯メモでほとんど書いたとのことまた、このメモ帳の記録を使って、・探している本の一覧・今年の目標・長期目標等を登録しておいて、都度見返して思い出す。自分の頭の中の「短期記憶領域」は、メモを取って常にからっぽにしておくこと。メモを整理して「長期記憶領域」へシフトさせること。・・・アイデアは一見平凡なアイデア同士の組み合わせなので、その組み合わせの妙に気づいたら、その瞬間にメモを取ること。後で、とか、理詰めで思い出そうとしても、とっても難しい。そこで、ペンを常時携帯すること・・・という実践例として、携帯ストラップやキーケースに、水性ペンをぶら下げている写真を見ると、ちょっとやりすぎかも、と思いつつ、嬉しくなってきます。「アイデアを出す人はスケジュール管理もきっちりできている。 というのも、スケジュールがしっかり把握できていないと、いつも不安が先行し、 アイデアを出せるくらいまでリラックスすることができないからです。 だから、安心してスケジュール管理を習慣化する。」手帳に自分の辞書をつくる「わたしの尊敬する上司は「自分の辞書」を持っていました。 それは手帳に新聞や雑誌、参考文献の縮小コピーがひたすら貼ってあるだけ のシンプルなものなのですが、 内容はすべて、自分のビジネスに関係する重要な数字やモデル、競合情報等なのです。 その上司は、「覚えるというより、その場ですぐ答えられることが重要、 いちいちもう一度調べるよりも、その場でこれは必要だと思った数字や図形、グラフは 迷わず貼っておく。 さらに、自分が感動した言葉もコピーして貼っておく。そうすると、何がラクって君、 それを見ながら企画書ができるってことだよ」といっていました。 わたしはここにビジネス効率の極意を見た気がしました。」 この上司の言葉に加えて、美味しいお店の情報を手帳に貼って「自分用のミシュラン」を作ってしまおう、とも紹介されています。 昨年末、今年の手帳を準備していることをこのブログにも書きましたが、 「企画書」が書けるもとネタ・・という視点で、必要情報を手帳に追加してみよう!と思っています。
2007.01.15
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小山龍介さんの「TIME HACKS!」手に取りました。 昨年の秋ぐらいから、「ライフ・ハックス」とか「○○ハックス」という言葉聞いたり、本屋さんでも平積みされていましたが、手が出ずじまい。 今回、新幹線の中で読む本として数冊買ったものの中の1冊でした。 ・・で、読み始めて、びっくり。 この本、とっても斬新で、かつ、内容がとっても濃ゆいです。 50枚用意した付箋は、またたくまに・・・貼ってしまいました。 「ハック」とは、仕事や生活を、シンプルでストレスフリーなものにするテクニックのこと。 「TIME HACKS!」は、時間に焦点を当てた、タイム・マネジメントに関してのハック本。 冒頭、「7つの習慣」の時間管理のところでも、指摘されている 「緊急でありかつ重要なこと」と「緊急でないが重要なこと」に集中すべきことを指摘するとともに、 その裏返しの「やらなくていいことを把握する」ことの大切さを説く。 そして、このハックの実施の「目標として、3倍の効率アップを実現してもらいと思って」本書を書かかれた、とのこと。 一番斬新に感じたのは、 「時間」を別のものに変換してその価値を測る、という発想と考え方。 時間は無限にはない・・ その有限な時間を自覚する一番の方法は、その時間を別のものに換算して実感することだ。 「時間」は、 「知識」「経験」「信頼」「人脈」「友情」「愛情」 に変換することができる。 そして、何に変換するか、というところにその人の価値観が現れる。 また、 「時間」を「お金」と同様に、投資対象としてみて、 「時間」投資における ・ファンダメンタル分析 vs テクニカル分析 ・インカムゲンイン vs キャピタルゲイン 等の観点で比較し、 「家計簿」ならぬ「時間簿」の勧めていたりする点 がすばらしいです。
2007.01.15
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週末、大阪の実家に顔を出す。 70を越えた親がいまはまっているのは、 昨年9月23日「つま恋ライブ」(吉田拓郎&かぐや姫 Concert in つま恋2006 )。 BSで放送された総集編1・2それぞれ2時間ずつと 特集「今日までそして明日 から~吉田拓郎・35000人の同窓会~」を しっかり一緒に見ました^_^; 拓郎さん60才。 特集でも重松清さんだったかが言ってましたが、 40~50代の中途半端さが抜けてて良かった、と思いました。 その中で、なんと言っても良かったのは、 拓郎&みゆきのデュエット・・「永遠の嘘をついてくれ」。 この曲こんなに良かったのか?! と思いつつ画面に釘付け・・ 耳をすまして聴くと、 字余りだらけの歌詞が、すご~くいい。♪この国を見限ってやるのは俺のほうだと 追われながらほざいた友からの手紙には 上海の裏街で病んでいると・・♪なのに 永遠の嘘をつきたくて 探しには来るなと結んでいる 永遠の嘘をつきたくて 今はまだ僕たちは旅の途中だと 君よ 永遠の嘘をついてくれ いつまでもたねあかしをしないでくれ・・ この曲、みゆきさんから拓郎さんへのラブレター・・という表現を聴いたこともありますが、そんな雰囲気がした曲でした。PS この曲にまつわるお話として、このHPに、「中島みゆきは拓郎が好きだったって話がある。」で始まる、とっても感動するエピソードが載っていました。
2007.01.15
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浅田次郎「霧笛荘夜話」 横浜を髣髴とさせる港町の近くの運河そばに佇む年代物の洋館。 そこに住む6人の住人の人生を、中国人の老女、老太太(たいたい)が狂言回しとして紹介する。 すっと読めてしまいますが、 その夜、夢に見ました。 なんとも不思議な感覚でした。 眉子という女性が、幸せな家庭生活が昨日、今日、そして明日もそのままに進んでいくということにある日突然気づき、夫と二人の子供を捨てて出奔する。 霧笛荘での生活は貧しくとも毎日ドキドキして幸せだという眉子に対して、隣の住人のくすぶりの若者に、 「幸せの青い鳥を探しに旅に出ましたっけか。 そんなお伽話があったっけな。 だがよ、ねえさん、 探しに出たっきり帰り道がわからなくなったんじゃ、 シャレになんねえぞ」と図星され呆然とするシーン とか、 地上げの不動産会社の社員に対していうセリフ・・・も、すごくいい「500万あれば人生変わるってか。 そりゃそうだろうけど、それじゃ太太の人生はどうなるんだい。 あんたら、勘違いしてるね。 老いさき短い人生は安いか。そんなのは保険屋のセリフだ。 いいかい、少ないものほど重いのはあたりまえだろう。 ・・・ どいつもこいつも、無一文で、偏屈で、ちょいと頭がおかしい。 中でもあたしが一番。 でもね、人間の根っ子はちゃんと持ってる。 たしかに幸せは金で買えるよ。でも、金で買えないものも、この世にはたくさんあるんだ。 太太は、そのことをみんなに教えてくれた。・・・」
2007.01.15
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住宅顕信「全俳句集全実像 ~夜が淋しくて誰かが笑いはじめた」11月に注文して、やっと手に入りました。 俳句そのものは、「未完成」や絵本「ずぶぬれて犬ころ」で読んでいましたが、佐々木ゆりさんの取材による 23歳の誕生日直前に、白血病を発病し、1080日間の闘病の後、26歳の誕生日の一ヶ月前の1987年に亡くなるまでの 住宅顕信さんの一生の記録とあわせて、一句一句味わいました。 厳しい闘病記としての俳句の中、 ふとこんな句を見つけるとホッとします。 幸せ、満ちあふれる湯の中につかる 笑顔うかべたお湯が流れる 頭剃ってもらうあたたかな陽がある あけっぱなした窓が青空だ ハマチの握りが大好きで、桶全部がハマチの寿司4千円相当・・だった話等を読むと嬉しくなります。 私も、顕信さんと同じ歳の頃には、ハマチの握りだけを20貫ぐらい食べたことを思い出しました。
2007.01.13
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2月12日(月・祝日)、大和証券主催の「ダイワの投信フォーラム2007」がある、との案内メールがきていました。 ジム・ロジャーズさん、榊原英資さん、島田晴雄さんの3人が登場。・・でも、抽選の上、お一人しか聞けないようですが。 ジム・ロジャーズさんにエントリーしてみようかな。以下、案内メールから転載。_______________________________◆投資と人生設計の“今”がわかる、基調講演会【事前登録制(無料)】_______________________________□講演A: 10:30~12:30 第一部:「日本経済の現状と今後の見通し」 大和総研 取締役理事長 清田 瞭 第二部:「How I see the world today」 著名投資家 ジム・ロジャーズ氏 □講演B: 13:30~15:30 第一部:「株式市場は“雌伏”から“至福”への07年へ」 大和総研 専務取締役 東 英冶 第二部:「人生90年をどう生きるか」 早稲田大学教授 榊原 英資氏□講演C: 16:30~18:30 第一部:「景気回復はいつまで続くのか」 大和総研 チーフエコノミスト 原田 泰 第二部:「経済の長期展望と豊かさを自分で創る時代」 慶応義塾大学教授 島田 晴雄氏※基調講演は、事前登録制(無料)となっております。◇◆◇◆◇◆◇◆お申し込みは、今すぐ、こちらから◇◆◇◆◇◆◇◆
2007.01.13
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安達悟志「提案力を高めるコンサルタントSEへのアプローチ」 昨日読んだ、森昭彦さんの「SEのためのIT投資効果の測り方」の中で、 IT投資が企業戦略やビジョンに合致しているかを確認するための方法論として、「バランスト・スコアカード」が紹介されていたので、積読していた「提案力を高めるコンサルタントSEへのアプローチ」を読みました。 この本、IT投資・・ソリューション提案に先立って、 顧客の経営戦略や経営課題・施策を体系的に整理する方法として、バランスト・スコアカードのフレームワークの適用する方法を説明しています。 面白いのは、バランスト・スコアカードを使うためには、分析に必要な情報がどういうものであるかを知ること、その情報をどのようにして得るかを説明しています。 さらに、顧客から必要な情報を引き出すためには、ロジカル・シンキング・・MECE、ピラミッド思考を使え、と。 バランスト・スコアカードを活用し、 ビジョンと組織目標 を踏まえて、4つの観点で経営課題を整理します。 財務の視点 ↓ 顧客の視点 ↓ 内部プロセスの支店 ↓ 学習と成長の視点 4つの観点で各々整理したバランストスコアカードを、相互に関連付けて戦略マップとする。 さらに、各課題を、それぞれブレイクダウンしていく。 そのブレイクダウンされた課題に対して、提案すべきソリューション事項と紐つける。 ・・・その投資対効果を記述する。できるだけ定量的に。金額面だけでなく、システム化によって短縮する時間や向上する事務処理件数等も、指標化することを進めています。 順次整理されていく、ダイアグラムを見ているだけでも楽しい。でも、実戦でいろいろ頭を使って整理すると気持ちいいだろうな、と思います。 次回の提案活動時、ない知恵を絞りながらトライしてみたいと思います。
2007.01.12
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「Java新時代のスキルアップ術」というタイトルが目に留まったので、久しぶりに、「月刊Java World」2月号を手に取ったら、あれあれ、この号が最終回・・休刊になっていました(12月25日なので、半月以上知りませんでした)。Java系の雑誌、以前は、「JAVA Developer」や「Java Press」があったように思いますが、いつのまにやらどれも休刊になってしまいました。「Java World」だけは、年に数回は買っていたのですが、たとえば、今回は最終回のためかもしれませんが、タイトル・・「Java新時代のスキルアップ術」に興味湧いて手にとっても、有名な方が一言づつコメントされているパンフレットのような記事をパラパラと5分もはぐっていると、あえて買わなくてもよいかも、と思ってしまうし、また、もう一つの特集記事「総復習! 現代Java開発の必修技術」も、これまでの技術記事の総集編といったところで、これまでの焼き直しの印象が否めません。毎月毎月の特集も、かなりダブリ感があったように思います。逆に、1年前の特集記事であっても、内容が充実しているのがわかれば、バックナンバーを買ってもいたので、雑誌というより、本的な位置づけだったのかもしれません。今回IDG社は、「Linux World」も休刊したし(「Java World」ともども「ITアーキテクト」へ統合とのことのようですが)、他社も「C MAGAZINE」「オープンソースマガジン」等も休刊が相次いでいるので、ITの基本技術がコモディティ化し、IT系雑誌も再編が進んでいる、ということなのでしょうか。・・一方、技術評論社が、新書を発売しだしたのは、楽しみです。
2007.01.12
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森昭彦 「SEのためのIT投資効果の測り方」 企業がITシステムへ投資する際の費用対効果について説明した本。 「IT投資の目的はシステムを構築することではなく効果に結びつけることである」 「SEのための」という言葉が題についているとおり、 常日頃いかにシステムを構築するかにばかり意識が集中し、 作った後のシステムの効果については目がいかない・・・それはユーザが考えること、と思いがちな「SE」「ベンダー」の立場に向けて書かれたもの。しかし、RFPの作成や案件の起案時にユーザー部門から相談受けたりすることを思うと、ITシステム化案件の立案に携わる方、全般向けの本になります。 ITシステムへの投資結果を測定するための目標・指標の考え方、手法の説明は当然想定どおりなのですが、内容的には、 ・B/S、P/L・・投資に関する経営分析指標 ・バランススコアカード ・ABC分析 ・PMBOK、CMMI、COBIT 等についても各々の説明量は少ないですが、盛りだくさんです。 システム投資のステップ論への説明の中で、将来のあるべき姿と現状との差を踏まえて一歩ずつ進めていくEA(Enterprise Architecture)のことに触れたりと、理解しやすい構成です。 第2章で、システム開発のライフサイクル・・基本構想から要件定義・基本設計、開発、テストまでの個々のフェーズを取り上げ、IT投資効果の観点で再点検されています。・・・はじめは、ちょっとくどいように感じましたが、IT投資プロセスの成熟度を測るCOBIT(Control Objectives for Information and related Technology)のKPI(key performance indicator)やKGI(key goal indicator)の観点でおさらいされているので、一読の価値ありか、と思いました。
2007.01.11
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10月1日から12月31日まで実施したウォーキング・マラソンの後日談・・・東海道53次、全長540キロ、一日1万歩=約6kmで、3ヶ月間で歩こう、ということで、ついでに、切りがよいところで100万歩が目標にしていましたが・・最終的に、トータル歩数:958494歩一日平均 : 10418歩100万歩は到達できませんでしたが、一日平均10000歩以上だったので、健康保険組合から賞品がいただけることになりました。家族分それぞれなので、ツインバード工業の「肩叩きマッサージャー EM-2195W(ホワイト) ハンディーホットマッサージャーF」 と「OMRON 足いーきもち 低周波治療器 HV-F012」 にしようと思っています。「足いーきもち」は、不思議な感覚がするよーですね。
2007.01.11
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元民主党・副大統領のアル・ゴアさんの「不都合な真実」の映画が、ようやくロードショーになりますね。少し大判のこの本を読んだ時、温暖化で雪がなくなったキリマンジャロや氷河、海面が6メートル上昇し、水没してしまうであろう世界各地の地図を見て、ゴアさんがいうとおり、これは政治的な主義・主張の問題ではなく、モラルの問題だ、と思いました。再来週の日曜日から、「エコサンデーキャンペーン」ということで、5館限定なのが残念ですが、500円で映画を見ることができるとのこと。六本木か川崎に足を運んでみようかな。「テトラパックpresents エコサンデーキャンペーン決定!!」“エコ活動”に積極的に取り組んでいる日本テトラパック株式会社のサポートにて、「不都合な真実」が500円で鑑賞できる「エコサンデーキャンペーン」を行なうことが決定いたしました。「地球温暖化」へのメッセージを一人でも多くの方にご覧頂きたく実現した画期的な企画です!●エコサンデーキャンペーン 開催日●2007年1月21日(日)2007年1月28日(日)2007年2月 4日(日)2007年2月11日(日)●対象劇場●TOHOシネマズ六本木ヒルズTOHOシネマズ川崎TOHOシネマズ名古屋ベイシティナビオTOHOプレックス TOHOシネマズ二条
2007.01.10
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「実録 SEの履歴書」 SEライフ編集部 電脳会議の紹介ページに、「達人SEは恵まれている?!」・・・でも、最初から恵まれていたわけじゃない。「自分の履歴書を作るのは自分だけ」という指摘もその通りなんですが、なかなか思う通りにいかないですね~。9名の方のインタビュー読みながら、結局、自分自身の来し方行く末を考えてしまっていることに気づきます。山下達雄さん・・トム・ピーターズの言葉「会社員としての自分がすべてではない。 自分はあくまでも一技術者であって、今の会社にいるのはたまたま助っ人で来ていて、 自分の専門知識を会社を助けるために使っているんだ、という気持ちを持ちましょう。」鵜飼文敏さん「新しく勉強しなくてはならないことはたくさんありました。 自分で本を読んだり文献をあたったりして勉強しました。 誰かから教えてもらうことはありません。 それが研究というものでしょう? わかっていることをやっても研究にはなりませんから」石井達夫さん「若い人が新しいことをやろうするときにいちばん困難なのは、経験がなくて先が読めず、自信を持てないことです。その点、私はつねにバクチを打っているので、たとえ自信はなくても強気に行くべきだというのはわかる。だから、自信がないときでも根拠のない自信をつけてあげる、それが私の仕事かなって思っています。・・・失敗も経験に値するんだ、それがあっての話です。」原田洋子さん「私は仕様書とソースコードっていうのが勉強の2大ツールだと思っています。」伊藤直也さん「前に読んだ本に書いてあったのですが、「その人の転機はいつも会っている同じ考えの人からではなく、あまり接点のない人とのつながりから訪れる」というのがあって、自分のこれまでの人生に照らし合わせると、まさにその通りなんですよ。」工藤智行さん プログラマーの立場を離れて、部長職をした後、再びプログラマーへ戻ったとき、最初はリハビリのつもりでそろそろと始めようとしたところ・・「ところがですね、作業を始めてすぐに気がついたんですが、そうじゃないんです。衰えているどころか、成長している。以前より明らかに開発ペースが速くなっている。自分でも驚きました。うれしかったですね。「やった!」と思いましたよ。」50後半のハッカーでバリバリの人もいらっしゃるので、こういう話を読むと、元気がでますね~。ところで、大規模プロジェクトの業務アプリケーションSEや、プロジェクトリーダー、プロマネ出身の方が一人もいないのが、正直残念です。・・・はっきりいって、泥臭すぎるからでしょうかねぇ~。 一部の天才プログラマーやITアーキテクトの方々とは、エンタープライズ向けにアサインされている多くの人たちの世界とは明らかに違っています。あなた方もその一部を目指せ、という理屈もよくわかるのですが、いま頑張っている世界の中で一流を目指す、というのがあってもよいのに、と思ってしまいます。・・・板倉さんや岡村さんの本でも読み返そうかな。
2007.01.10
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一昨年末に発生した、 みずほ証券の誤発注を巡る裁判が2006年12月15日に始まったことを受け、情報システム学会が、「東証における誤発注問題に関する提言」をアップされています。 昨年来「東証問題検討プロジェクト」を発足させ、404億円の被害を発生させたシステム障害に対して、学会としての見識を示されたかたちです。耐震偽装問題時には、建設業界においては学会からの提言が即座に出された一方、情報処理・情報システム系の学会からは、実プロジェクトの問題への提言がなかなかされない、ということを聞いていたので、とても画期的なことだと受け止めています。 東証問題においては、証券会社、東京証券取引所(東証)、システム開発会社の三社各々毎にあった問題点を指摘し、その原因を根本原因にまで掘り下げて、業界としての再発防止に真摯に取り組むべきことを示しています。 その中で、今後裁判において明らかになるであろうとしながらも、ソフトウェアに不具合はつきもの、障害の責任追及は「現場の士気をダウンする」云々の逃げ口上でごまかすのではなく、ソフトウェア開発業界が社会のインフラ形成のための産業として「インダストリ・アイデンティティ」を形成していくためにも、「専門家の倫理において最も重要な規範の一つ」である「説明責任」を果たすべきである、と提言しています。 この繰り返し指摘されている「説明責任」・・特に、ベンダー側の責任である「プロダクトプロセス管理」の部分については、決して他人事ではなく、日々の業務にどう取り組んでいくべきか、を考えさせられます。日頃から、障害や不具合発生時の対策、再発防止策に苦慮する身としては、一つ一つの指摘事項は身につまされます。謝罪・・の感情面での慰撫だけで終わらせず、根本原因を踏まえての改善策の議論の積み重ねこそが、一プロジェクトだけでなく、業界そのものを変える力にもなるのでは、と思います。関連記事はこちら。日経ITpro「情報システム学会が東証での誤発注問題に提言、説明責任を重視」東証誤発注損害発生問題連関図
2007.01.09
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深沢隆司さんの「SEの教科書 成功するSEの考え方、仕事の進め方」。SEの教科書・・・というよりは、SEの「コミュニケーション」教科書とした方が、より受け止めやすいと思います。まあ、PMBOKでは、プロ・マネはコミュニケーションに9割以上を費やす、と言われているので、プロジェクト推進におけるコミュニケーション能力・技術を高めることを教科書と位置づけるという考え方も、ちょっと無理があるような気もしますが、ないではないかな、と思います。「大昔から指摘されている業務システム開発の本質的な問題のほとんどは、コミュニケーションの不足・失敗に起因しているといえます。」「したがって、コミュニケーションの改善策は、本来、基本的にシンプルです。発信者と受信者が、相互に理解したことを確認できるまで、 「確認する」「説明する」「議論する」ということです。 そしてそのために、発信者・受信者どちらの立場にあっても、SEという立場において、「目標達成に必要な情報で、自分や相手のそれぞれ知らないことと、 知っていることを常に明確に区別しながら話をすること」・・・ そしてそれを「明るく、そして滑舌よく」行える必要があります。」顧客からの要求事項抽出において、ヒアリング能力が必要といってしまえば、当たり前な表現なのですが、深沢さんがユニークなところが、そのための会議の方法です。会議の場では、プロジェターとノートPCを2台以上用意し、1台のプロジェクターで、プレゼンや仕様確認のための資料を表示して議論・ヒアリングしつつ、もう1台のプロジェクターで、会議の議事録を同時進行で記述していく。記述した内容は逐次読み上げ、全員の承認事項として記録する。・・確かに、これができていれば、「言った言わない」や「○○さんが△△といったから」等ということはなくなります。 さらに、会議を録音し、ビデオに収める・・・ということまでやられています。また、その前段として、顧客側体制の確立についても、初顔合わせ・キックオフ時に、顧客側のキーマンが要求事項抽出の会議やレビューの場に必ず出席してもらうことを顧客組織の上長にコミットさせることの大切さを繰り返し説かれています。一度言って拒否されたとしても、プロ・マネであれば納得してもらうまで説明する義務がある、と。ということで、「コミュニケーション」面については、これまで獏としながらもできていなかったことを具体的に指摘いただいていています。後半は、開発プロセスについて、深沢さんの23年にわたる実践に基づいた説明があるのですが、正直、MVCモデル(Model - View - Controller)でいう、View(入出力)部分に特化したもので、Model(業務ロジック)部分やController(制御)部分についての開発の視点が乏しいことに注意が必要だと思います。入出力については、画面・帳票レイアウトや画面遷移図、紙芝居やプロトタイプで、仕様の確認をすることはできるし、していなければ即実施できるかと思いますが、業務ロジック部分は、顧客・・特に、エンドユーザであるほどブラックボックスのことが多いし、ここでは課題のままですので、業務分析・データ分析等別途必要です。制御部分等の非機能要件部分については、顧客に尋ねて(訊かないより訊いた方がもちろん良いですが)も答えが出ないことの方が多い、ベンダーマターかと思います。また、ドキュメントについての考え方には、議論が残ります。フロント系の開発時、JAVAによるコーディングの後、javadocを自動生成しプログラム仕様書の一部にする、というようなはしょり方をすることに対して、無駄なドキュメントは最初から作らない、ということはわかりますが、プログラム仕様書そのものが不要・・というのはかなり限定されたプロジェクトだと思います。ということは気になりましたが、顧客側と開発側のコミュニケーション体制・ルールを確立した上で推進することの重要性、・・・実際のところそれができていれば、問題発生時も協力して処理できるので、成功プロジェクトの条件を提示されていると思います。
2007.01.09
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荒井玲子さんの「UMLは手段」。 UML(unified modelling language:統一モデリング言語)についての本・・・ですが、UMLの表記法へ説明は一切なく、UMLを適用したプロジェクトを成功させるために必要な組織として持つべき目的・体制・要員・プロセス・教育の視点を説明しています。特に、UMLの研修への誤解について紙面を割いており、「表記法」としてのUML研修や導入教育に対して、設計方法論や場合によっては分析方法論、さらには開発プロセスについてまで修得できるはず、という淡い期待を持ってしまう点を注意すべきことを指摘しています。・・・この点、ERD(Entity Relationship Diagram)やDFD (Data Flow Diagram) の導入の時と同じ議論をしているな、と思いましたが、 UMLについては、膨大なUMLの修得範囲を、プロジェクトでの役割・階層で3つに分けて整理されています。 ・資産構築技術者 :企業資産の構築にUMLを適用する技術者 抽象度の高いモデルを構築。特定のプロジェクトに非依存のフレームワークの開発。 必要なUML能力 UMLのスキルはフルスペックで、 (1)抽象度の高いモデリングセンス (2)方法論、技法の熟知 要求される能力 「創造力」 ・第一線技術者 :プロジェクトの第一線でUMLを適用する技術者 開発するシステムのモデル。プロジェクト依存のモデル。 必要なUML能力(1)抽象度の高いモデルを、プロジェクトの個別性に応用するスキル (2)システムアーキテクチャを構築するスキル 要求される能力 「実装力」 ・構築技術者 :プロジェクト資産の利用にUMLを適用する技術者 第一線技術者が用意したプロジェクト資産を利用し、組み立ててシステムを構築。 必要なUML能力(1)プロジェクト資産を理解し、利用するスキル 要求される能力 「構築力」 「資産構築技術者」「第一線技術者」「構築技術者」というのは耳慣れない言い方ですが、現在の混乱は、企業ニーズが各々、1割・8割・1割の比率で必要だというのに対し、実態は、0.1割・1割・8.9割であり、圧倒的に「第一線技術者」が不足していること。しかし、そんな中で、「構築技術者」レベルが「第一線技術者」として苦労してプロジェクトを推進している、という。 企業及び組織として、上記の実態を踏まえて、必要なスキル要員の育成・教育が必要と説く。 その後、企業及び組織が、どのコアコンピタンスを持つかによって、必要なスキル類型を説明しているのがわかりやすい。 後半は、最近、荒井さんが講演会や雑誌等で展開されているITアーキテクトの育成論でした。
2007.01.08
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この3連休前に注文していた「技評SE新書」でしたが、遅ればせながら、今朝届きました。喫茶店で、2冊読みました。 その1冊目は、 柴田芳樹さんの「ソフトウェア開発の名著を読む」。 『Software People』のVol.1~8号までに連載されていたものです。 まさに・・、古典というべき8冊が紹介されています。 「Code Complete」以外は、一度は手に取ったことがあるものですが(・・全部読んだとは言えません^_^;)、はや10年ほど経っているので、いま柴田さんの解説を読んでみると、改めて気づいた点も多かったです。 でも、いま読んでみると、書いてみると至極当然の指摘も、なかなか手厳しいです。 たとえば、 『プログラミングの心理学』だと、 第一線の管理者で、部下のプログラムを読む努力をしなくて、どうして部下の力量を正しく判断できるのか・・いや、できない。 とか、 『人月の神話』の主張の根幹にもあたる主張ですが、 「・・誤った考え方は、見積りとスケジューリングに使われる仕事の単に、すなわち「人月」そのものである。コストは実際に人数と月数の積に比例する。が、進捗はそうではない。したがって、仕事の大きさを測る単位としての人月は、疑うべき危険な神話なのだ。人月は人と月とが互いに交換できるという意味だからである。」・・・「人月」ではなく、「付加価値」で、勝負すべきなのでしょうが、苦戦の日々・・。 『ソフトウェア職人気質』 「学習時間はプロセス改善のための投資である」の項で、 開発者自身がスキル向上のため、毎週5%未満程度の時間を投資し、チーム全体の生産性を向上させよう。そして、管理者を含め、全員が講習やセミナーに参加するべきこと。 「学習に対する態度は、ソフトウェア職人気質とソフトウェア工学を区別する上で最も大きなものだからです」 『プログラミング作法』 第2章の「アルゴリズムとデータ構造」の章は、解説を読みながら、きちんと読み直さないといけない、と思いました・・・・。 柴田さんが、自社での勉強会使用するメモが提供されています。「The Practice of Programming 勉強会ノート」 この本で終わるのではなく、原典・・・(柴田さん自身は原書で大半が読んでらっしゃいました)にあたるべき、・・というか、ありがたいことに日本語になっている本なので手に取ってみないと。 せっかくの機会なので、コードについては、柴田さん訳の『Effective Java プログラミング言語ガイド』の方から読んでみようかな。ジェラルド・M.ワインバーグ『プログラミングの心理学―または、ハイテクノロジーの人間学』 フレデリック・P・ブルックス,Jr『人月の神話―狼人間を撃つ銀の弾はない』トム・デマルコ/ティモシー・リスター『ピープルウエア 第2版 - ヤル気こそプロジェクト成功の鍵』トム・デマルコ『デッドライン―ソフト開発を成功に導く101の法則』ピート・マクブリーン『ソフトウェア職人気質―人を育て、システム開発を成功へと導くための重要キーワード』アンドリュー・ハント/デビッド・トーマス『達人プログラマー―システム開発の職人から名匠への道』スティーブ・マコネル『Code Complete第2版〈上〉―完全なプログラミングを目指して』スティーブ・マコネル『Code Complete第2版〈下〉―完全なプログラミングを目指して』 ブライアン・カーニハン/ロブ・パイク『プログラミング作法』PS 柴田芳樹さんのHPを教えていただきました!
2007.01.08
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「世にも美しい数学入門」藤原正彦さんと小川洋子さんの対談。昨年、「博士の愛した数式」を見ましたが、いまごろになって・・・なぜか手に取りました。天才数学者の生まれる条件・・・アジアでもヨーロッパでも、天才が生まれる場所は決まっている。決して人口に比例してはいない。 藤原さんの考えでは3つの条件がある。 1.神または自然など何かに対して、「ひざまずく心」を持っていること → イギリス人は「伝統」に対し。日本人は、「神仏」や「自然」。 南インドの人は「ヒンズーの神々」に。 2.「美」の存在 美しいものが存在しないと絶対に数学の天才は生まれない 子供のころから美しいものを見ていないと、知能指数が何百あってもダメ。 3.「精神性を尊ぶ」 お金を尊ぶといった物欲ではなく、文学や芸術や宗教心等のもっと役に立たないものを尊ぶ。 そして、日本は、天才数学者を輩出していること。世界的にみても、文学と数学が突出していること。 この点について、藤原さん曰く、「日本人というのは、ほんとうにすごい独創性、美的感受性を持っているんですね。 欧米の国々は日本が猿真似国家だとか言って自信を失わせようとする。 ライバルに対しては、戦略上、相手の自信をなくさせるのが一番効果的ですから。 それを鵜呑みにして、日本人はダメだダメだと、日本人までが言う。」 インドの天才数学者ラマヌジャンのお話や、 「フェルマー予想」をアンドリュー・ワイルズが解くまでの数学界全体の苦闘だの 摩訶不思議な「ビュッフォンの針の問題」に ただただ感心しました。 そして、進歩すればするほどわかないことが増えるということ。 「神様の手帖には、全部それは書いてあって、それは膨らむばかりにあって、われわれの知っていることは何万分の一どころか、想像もつかないほど少ししか知らない。 なぜかと言ったら、二千年前より千年前、千年前より百年前、百年前より今と、どんどんわからないことが増えています。 ・・ある段階までいくと、さらに次の段階のわからない世界がパーッと広がる。 だから神様の手帖は、百ページ、五百ページ、一万ページといったものではないんですよ。 無限ページかもしれない。 気が遠くなりそうです。」 最後に、人はパンのみにて生きるにあらず・・・藤原さんの持論ですね!「数学や文学や芸術でもっとも大切なのは、美と感動だと思う。・・ しかし、はたして人間は金もうけに成功し、健康で、安全で裕福な生活を送るだけで、 「この世に生まれてきてよかった」と心から思えるだろうか。 「生まれてきてよかった」と感じさせるものは美や感動をおいて他にないだろう。 数学や文学や芸術はそれらを与えてくれるという点で、もっとも本質的に人間の役に立っている」 完全数友愛数社交数美しい定理と醜い定理フェルマー予想谷山=志村予想ゴールドバッハの問題ゲーデル「不完全定理」ビュッフォンの針の問題「間隔10cmで無数の平行線が引かれている平面に,長さ5cmの針を落としたとき,針が平行線と交わる確率は、1/πである」・・・なんで、π(パイ)なの(・・;)?ここで、シミュレーションできます。ビュッフォンの針の問題ビュッフォンの針の実験による円周率πバーチ・スウィナートン・ダイヤー予想アルティン予想リーマン予想
2007.01.08
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「知の愉しみ 知の力」白川静さんと渡部昇一さんの対談です。昨年10月にお亡くなりになられた白川静先生の本、ということで手に取りました。白川静さん・・・と高橋和巳「わが解体」 まず、白川さんが研究された文字の研究の一端が垣間見ることができます。 たとえば、鳥の漢字と鳴き声の関係・・音で擬態的に表わしたものとして、 鳩 ・・・ クックと鳴くから、「九」 雉 ・・・ チーと鳴くから、「矢」 鶏 ・・・ ケケケと鳴くから、「奚」 のような例が紹介されたりしながら、「まあ、学問をするのにそんなにお金はいらんということですな。 理工系は別としても、人文系の学問は手仕事でやれることが結構ある。」と語る。 途中、論語の中での孔子と、孔子が生きた時代の状況等の話が面白いのですが、このあたりについては、また「孔子伝」を読んだ時、感想を紹介できればと思っています。 渡部さんが、漢文を通して生き方を学んだ良い話として、 柴野栗山の「進学三喩」を紹介しています。「春のうららかな日に京都の近くの神社にお参りする人がゾロゾロ歩いてきた。 自分もそのとき江戸に行こうと思って同じ道を歩いていた。 ところが、一緒に行く人たちは近くの神社まで行くものだから、お互いに話し笑いながら楽しげに歩いている。自分は江戸まで行かなくてはならないからサッサと歩いた。ときどき隣の人と話しては先に進み、前の人に追いついてはその人と話をする。 そういうふうにしてしばらく行くと、最初に話をした人はずうっと後ろにいる。 半日ぐらいたつと、もう消えて見えなくなる。 夕方にもなれば、もうどのくらい離れたかわからなくなってしまう。 学問というものもそういうものではないだろうか。 目的が近ければ、さんざめきながら歩いていてもいいければ、自分の希望が遠くにあればサッサと歩いていかなくてはいけない。 そして、いつの間にか大きな差がついてしまう。 だから志を高くしよう、というような話です。 表現が実にうまいんですね。 なるほど同じ楽しくやっているようでも、志がある人とない人の違いはじわじわと出てくる。その漢字を柴野栗山はうまく書いているなと思いました。」さらに、「林羅山のほうは、大晦日にある人が羅山に 「来年から私は漢文を勉強するからよろしくお願いします」と言ったところ、 「来年からなんて言うな。すぐにはじめよ」と言って大晦日に講義をはじめたという話でした。 こちらは学問というものは思い立ったらすぐやりなさいということですね。」という話を受けて、白川さんが、「今お話にあったように、漢文教育をやると大人になれるんです。 漢文というのは、科挙という試験を通って地位についた一番有力な知識階級の連中が、自分の知的な力を尽くして書いている文章ですから、それを学ぶことによって、人間的な修為に役立つ。」と、古典教育の回復の必要性を説く。西欧でも、ラテン語・ギリシャ語の教育が廃れてから同じような状況になっている、とのこと。 このあたりは、浅田次郎さん「蒼穹の昴」第一巻の科挙、特に、八股文(はっこぶん)に、受験生が悪戦苦闘し、遂には神の啓示を受けるようなシーンが出てくるので、強く印象に残っています。 白川さん、小学校卒業後、進学できず、働きながら書物を通して学び、33才で大学を卒業。それ以降も貝塚茂樹さんや吉川幸次郎さんの京大閥とは無縁の世界で、コツコツと研究を続けてこられたこと。 その50年間の結果が開眼するのは、60才を過ぎ、70才を越えて、字書三部作に結実した、 最後に、白川さん93才、渡部さん70才で、白川「70歳なんて、まだまだこれからですよ。 中国の考えではね、上寿は120歳とします。大体120歳を一応の限度としております。」 ・・中寿は100歳。だから、僕もまだ30年ある。ましてや渡部さんは50年もあります。 前途洋洋、まだまだ若造ですな(笑)。 しかし、真面目な話、今、実際自分で気をつけながら現代の医学を使ってやれば、よほどのことがないかぎり、100を越えても仕事はできるはずです。」渡部「やはり目的がなかったらいけないですね」 白川「それがなければね。歩くのでも目標がいります。 目標を失うといかん。目標なしには一歩も歩けません。 だから、なるべく具体的に、大体手の届く範囲の目標を立てること。 80歳のときには、5年計画ぐらいでやる。まあ90越えたら大体は3年計画ぐらいでやる。 目標があると、そんなに弱るものじゃないですよ。」 「字通」が素晴らしい・・との評判ですが、一方、難しすぎるとの話をあるので、まずは「常用字解」ぐらいから、手にとってみようかな・・・ その前に、中公新書の数冊からと思っています。
2007.01.07
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昨日の竹中さんの講演メモをまとめましたので、こちらを竹中平蔵「日本経済の展望」・・「インヴァスト新春経済講演会」ご覧いただければ。竹中平蔵さんの講演会を見つけたのでお知らせです。外為どっとコムの主催で、竹中平蔵さん、蟹瀬誠一さん、そして、タイガースのシニアディレクター・星野仙一さんの講演会があります。抽選になりますが、興味ある方は応募していただければ! ●「TOKYO GAITAME SHOW 2007」【日時】2007年3月4日(日)12:30~17:00 (開場:11:30)【講演内容】 ◆第一部(12:30~13:50) 「竹中改革」 慶応義塾大学教授・前総務大臣 竹中 平蔵 氏 聞き手:ジャーナリスト 蟹瀬 誠一 氏 ◆第二部(14:10~15:10) 「特別講演」 阪神タイガース・シニアディレクター 星野 仙一 氏 ◆第三部(15:30~17:00) 「為替ディーラーサミット」 ~現・旧ディーラー、今後のマーケット徹底討論~ 酒匂・エフエックス・アドバイザリー代表 酒匂 隆雄 氏 FX湘南投資グループ代表 野村 雅道氏 カリヨン銀行東京支店資本市場本部外国為替部長 伊庭 剛 氏 三菱UFJ証券株式会社 金融市場グループ 塩入 稔 氏 住友信託銀行 チーフ為替カスタマーディーラー 松本 三郎氏【会場】東京国際フォーラム ホールC 東京都千代田区丸の内3?5?1 ●地図:http://www.t-i-forum.co.jp/function/map/index.html【参加費】無料です。 【セミナー詳細】 http://www.gaitame.com/seminar/special/0304.html
2007.01.07
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