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2006.12.04

中村天風「心に成功の炎を」

(2)

テーマ：いい言葉(571)

カテゴリ：カテゴリ未分類

中村天風「心に成功の炎を」を読み終えました。

「成功の実現」「盛大な人生」の後の位置づけになるものと思いますが、
「盛大な人生」の先に手にとりました（分厚いので、先にやっつけちゃわないと？！と思ったため）。

この「述」も、
天風先生の「べらんめぇ調」の語りが、どの話をとってもいいです。

第２章「絶対積極」のインドでの修行を含め８年ぶりに、師匠の頭山満宅を訪問した時、天風青年へ語ったやりとり等は、なるほどすごいな～、とただただ感心しました。

以下、自分自身のための覚書で、失礼します。

「私は口癖のように言ってますが、人間はだれでも、男でも女でも、学問があろうと、なかろうと、みんな一様に一角（ひとかど）の人間になれるようにできているんです。にもかかわらず、とかくすぐれた人が少なくて、すぐれない人が多いというのは、結局、それが生まれつきのように誤解してるがためなんです。」

・「意志の力」を強くすること

・神経過敏にならないためには、衝動やショックが生じても
　「神経系統の生活機能」に悪影響を与えないこと

　その３つの方法（＊１）

　「観念要素の更改」

　「積極観念の養成」

　「神経反射の調節」

「ソリロキズム」・・つぶやきの自己暗示法

「安定打座法」

　心には５つの種類がある。

　肉体　　物質心：物の芯をなしている。形あるものには、形を形成する芯がある

　　　　　植物心：意識領域に出て活動しない心

　　　　　本能心：
　　　　　　　　　「不要残留本能心」への対処・・本能心の掃除が必要（＊１）。

　精神生命　
　　　　　理性心：善悪・是非・邪性・曲直を分別する心
　　　　　　　　　→　変転変化する。

　　　　　霊性心：インスピレーション

　理性心で、本能心を統御することはできない。
　理性心・・万能主義は、理性心を超えた問題に直面すると破綻する。

「私なんかも若いときはね、自分が無学だから、大きな出来事に直面すると、
　もう人知れない悩みを深く感じたんです。
　その頃は、わからないことが多いから悩むんだ、苦しむんだと思っていた。
　そのわからないことをできるだけ少なくするには、勉強するしか方法がないじゃないかと思って、
　一生懸命勉強しだしたら、勉強するにつれて、わかることはわかってくるけれども、
　わかると同時に、苦しみのほうがまた分量が増えちまう。」

　上記の心を統御するのは、
　霊魂から出ずる「意志の力」。

「認識力の養成」の方法

　１．官能の啓発
　　・「勘」を良くすること

　２．精神内容の浄化と整理
　　・「観念要素の更改」
　　・「積極観念の養成」

　３．神経生活力の鼓舞
　　・「神経反射の調節」

「本当のことをいうと、この世の中に恐ろしいことはない。
　本当に恐ろしいことはね、自分が知らない、感じなくなることだ。・・

　「ああ、恐ろしいな」と思っているうちはまだ恐ろしかねえ。
　「ああ、恐ろしいな」と思っている時は、まだ自分は生きてるだろ。
　死んじゃあ恐ろしくも何ともねえ。本当に恐ろしいことは死んじまったときなんだ。
　生きている以上は決して本当に恐ろしいことはない。」

「とにかく、命の一切は正体であるこの「気」にお任せしなさい。
　これが命のかぎを握ってんだから。
　この正体が、もうすでに心をつくり、肉体をつくってくれて、その命を活動させる大根大本なんだから。」
　自分の正体というものは傷つけられないもの。
　頭が痛くても、霊魂は痛かないんだよ。
　心に心配があっても、霊魂は心配しないんだよ。

　だから、断固として、それを信念なさい。」

中村天風述「心に成功の炎を」

目次

「積極の篇」
第1章　　生きる心構え
第2章　　絶対積極
第3章　　強い生き方

「研心の篇」
第4章　　心の正体
第5章　　理性心と霊性心
第6章　　勘をよくする

「強靭の篇」
第7章　　虚心平気
第8章　　生き生きと勇ましく
第9章　　心に成功の炎を

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