システムエンジニアの晴耕雨読

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2007.01.08
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カテゴリ: 書評・読書メモ




「世にも美しい数学入門」
藤原正彦さんと小川洋子さんの対談。

昨年、 「博士の愛した数式」 を見ましたが、いまごろになって・・・なぜか手に取りました。


天才数学者の生まれる条件

・・・アジアでもヨーロッパでも、天才が生まれる場所は決まっている。
決して人口に比例してはいない。

 藤原さんの考えでは3つの条件がある。

 1.神または自然など何かに対して、「ひざまずく心」を持っていること

  → イギリス人は「伝統」に対し。日本人は、「神仏」や「自然」。
    南インドの人は「ヒンズーの神々」に。

 2.「美」の存在

  美しいものが存在しないと絶対に数学の天才は生まれない
  子供のころから美しいものを見ていないと、知能指数が何百あってもダメ。

 3.「精神性を尊ぶ」

  お金を尊ぶといった物欲ではなく、文学や芸術や宗教心等のもっと役に立たないものを尊ぶ。


 そして、日本は、天才数学者を輩出していること。世界的にみても、文学と数学が突出していること。

 この点について、藤原さん曰く、

「日本人というのは、ほんとうにすごい独創性、美的感受性を持っているんですね。
 欧米の国々は日本が猿真似国家だとか言って自信を失わせようとする。
 ライバルに対しては、戦略上、相手の自信をなくさせるのが一番効果的ですから。
 それを鵜呑みにして、日本人はダメだダメだと、日本人までが言う。」


 インドの天才数学者ラマヌジャンのお話や、
 「フェルマー予想」をアンドリュー・ワイルズが解くまでの数学界全体の苦闘だの
 摩訶不思議な「ビュッフォンの針の問題」に
 ただただ感心しました。


 そして、進歩すればするほどわかないことが増えるということ。

 「神様の手帖には、全部それは書いてあって、それは膨らむばかりにあって、われわれの知っていることは何万分の一どころか、想像もつかないほど少ししか知らない。
 なぜかと言ったら、二千年前より千年前、千年前より百年前、百年前より今と、どんどんわからないことが増えています。

 ・・ある段階までいくと、さらに次の段階のわからない世界がパーッと広がる。
 だから神様の手帖は、百ページ、五百ページ、一万ページといったものではないんですよ。
 無限ページかもしれない。
 気が遠くなりそうです。」

 最後に、人はパンのみにて生きるにあらず・・・藤原さんの持論ですね!

「数学や文学や芸術でもっとも大切なのは、美と感動だと思う。・・

 しかし、はたして人間は金もうけに成功し、健康で、安全で裕福な生活を送るだけで、
 「この世に生まれてきてよかった」と心から思えるだろうか。
 「生まれてきてよかった」と感じさせるものは美や感動をおいて他にないだろう。
 数学や文学や芸術はそれらを与えてくれるという点で、もっとも本質的に人間の役に立っている」




完全数

友愛数

社交数

美しい定理と醜い定理

フェルマー予想

谷山=志村予想

ゴールドバッハの問題

ゲーデル「不完全定理」


ビュッフォンの針の問題
「間隔10cmで無数の平行線が引かれている平面に,長さ5cmの針を落としたとき,針が平行線と交わる確率は、1/πである」・・・なんで、π(パイ)なの(・・;)?

ここで、シミュレーションできます。
ビュッフォンの針の問題ビュッフォンの針の実験による円周率π


バーチ・スウィナートン・ダイヤー予想

アルティン予想

リーマン予想





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最終更新日  2007.01.08 11:14:52
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