システムエンジニアの晴耕雨読

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2008.01.14
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カテゴリ: 日本史・世界史

図説古事記と日本の神々

吉田邦博「図説 古事記と日本の神々」・・古代日本社会の成立史



 本居宣長さんの「古事記」の再発見・・の話を、

 松岡正剛さんの「日本という方法」で読み、いたく感動したものの・・

 「古事記」上・中・下の3巻を取る気にならず、ビジュアルな本書を手に取りました。



 冒頭にある「日本の神々と古代天皇の系譜」・・

 見開き2ページ×2=4ページに整理された表が、すごいです。


 「古事記」の裏読み・・のポイントになるかと思いますが、

 神話のかたちを借りて、日本社会成立の過程で起こったであろう史実を

 織り込んだと思われる部分・・その解釈が面白い。


 特徴的なエピソードを2つ。 


 アマテラスオオミカミが天岩戸に引きこもったため、世界は闇に包まれる。

 その後、ウズメが踊って神々が喜び笑うのを不信に思ったアマテラスが、

 岩戸を少しあけたところ、タジカラオがこじ開けて、世界に光が戻る。

 また、二度と岩戸に戻らないように注連縄をしたという話。

このエピソード、日蝕との関連性もさることながら、

 時の為政者であるアマテラスと、スサノオという侵略者との権力闘争として捉えて

みる。すると、アマテラスが岩戸に引きこもったのは、侵略者スサノオに敗れたことを

暗示し、注連縄は、追放されたアマテラスをそのまま封じ込めるためのものであったのでは、という。


 二つ目は、オオクニヌシノミコトの国譲りの話。

 オオクニヌシが平定・支配していたのは出雲の国。

 一方、高天原(タカマノハラ)という神々の住む世界に住んでいたアマテラス・・・

 これは、時の天皇家を核とする中央政権を暗示。

 この中央政権が、出雲をはじめとする地方都市をいかに懐柔・侵略・平定していったか、

 を描いている。

 最初、中央政権側は、出雲の土地や出雲の人々に近しい人を派遣するも、出雲側に手なずけられる。

 次に、アメノワカヒコという若手指揮官を派遣するが、オオクニヌシの娘を差し出されて

 骨抜きにされる。

 そこで、アメノワカヒコへ翻意を促すが、拒否されたため、刺客をはなち、暗殺する。

 最後に、中央政権側の政府軍が大挙押し寄せ、降伏させたのが、

 「国譲り」の真相だ、と。



<目次>
1 『古事記』の世界
(『古事記』とは何か
 天地のはじまり
 イザナキとイザナミの国生み
 イザナキとイザナミの神生み ほか)
2 日本の神々
(記紀に登場する神々
 神になった人々)





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最終更新日  2008.01.14 10:50:20
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