システムエンジニアの晴耕雨読

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2013.01.20
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カテゴリ: 日本史・世界史


阿部謹也「中世を旅する人びと―ヨーロッパ庶民生活点描」(ちくま学芸文庫)





 中世の旅人は、現在と異なり、とても危険な目にあうことを覚悟しなければならなかった。

 道路は整備されず、倒木や土砂崩れ、結氷、洪水などが残り、

 盗賊に襲われる危険も多かった。

 道標も不備であり、分かれ道は、そのつど、その人の運命を左右した。



≪旅人は他国の森や林を通って未知の街道を歩かねばならない。

 それはさまざまな霊が支配する空間を通過することを意味する。≫

 村の入り口で出会った黒犬は、自殺者の霊か、魔法にかけれらた人間の姿とみた。

 特に、十字路は、良き霊と悪しき霊が集まる場所と考えられ、

 十字路に経つと、霊の力で未来が見えるといわれた。





 中世の職人は、そんな中、遍歴した。

≪遍歴は十八、九世紀には青少年の人格陶冶の手段とみなされていた。

 実際に多くの同職組合規約では職人の遍歴の目的を、

 「若く未経験な職人が他国でいわば他人の飯を食い、

  新しい技術を習得するため」としており、

  親方になるなる前の修業の旅と位置づけられていた。≫

≪だから「遍歴こそ職人の大学だ」とすらいわれたのである。≫






<目次>
1 道・川・橋
2 旅と定住の間に
3 定住者の世界
4 遍歴と定住の交わり
5 ジプシーと放浪者の世界
6 遍歴の世界





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最終更新日  2013.01.20 20:32:04
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