システムエンジニアの晴耕雨読

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2013.01.21
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カテゴリ: 書評・読書メモ


アル・ライズ「マーケティング戦争 全米No.1マーケターが教える、勝つための4つの戦術」

アル・ライズ、ジャック・トラウト

訳 酒井泰介

翔泳社

2007年刊




≪自由市場体制とは、すなわちマーケティング戦争のことだ。

 その一員でありたければ、まず戦法の原則を学ぶ方が、賢くはないだろうか?≫





≪史上最高のマーケティング書の著者は、プロシアの退役将軍カール・フォン・クラウゼヴィッツ
 だと思う。
 1832年に刊行された彼の『戦争論』は、勝つための戦略の原則をあますところなく
 描いている。

 クラウゼヴィッツは偉大なる戦争の哲学者だった。
 その考えや概念は、150年以上が経っていまも色褪せてはいない。≫

 米国のウエストポイント、英国のサンドハースト、フランスのサン・シールレコール
 などの世界中の士官学校でもいまだ現役。


 「戦力を集結して圧倒し続けよ。
  常にできる限りの兵力を集めて進軍せよ」

 「追撃なくせば、いかなる戦勝もたいした効果はない」

 「手つかずの予備軍をどれだけ持っているかは、
  両軍の司令官が何より留意すべきことだ」

 「戦争で得る情報の大半は矛盾している。
  誤った情報は、それよりもさらに多い。
  だが、最も多いのは、怪しげな情報である」

 などの言葉は、現在も有効である。



ところで、

≪カール・フォン・クラウゼヴィッツが戦争を熟知していたのは、

 その恐怖を身をもって思い知っていたからだ。

 ナポレオン軍に大敗したイエナの地では、フランス軍の捕虜になった。

 ナポレオン軍と皇帝軍が大規模な交戦をしたポロディノにもいた。

 コサック騎兵の馬に何千人ものフランス兵が蹴り殺された、

 史上最も凄惨な戦場となったベレジナ川にもいた。

 そして彼は、ワーテルローにもいた。


 彼の偉大な戦略論は、煮えたぎる実体験から練り上げられたものだ。

 クラウゼヴィッツが勝利の大切さを知っていたのは、

 生涯を通じて、あまりにも多くの敗北の苦さを噛み締めていたからだ。

 偉大な軍事参謀はすべて、彼と同じ道をたどっている。

 彼らが戦略を身につけたのは、まず戦場で学んだからだ。

 戦略が戦術に従うのである。≫







≪戦略を立てるときに戦術的状況を十分に考えなかった司令官は、

 いざ戦いが始まると、今度はやたらに戦術にこだわり始めることが多い。

 だが戦略が戦術的な視点にしっかりと根ざしていれば、

 ひとたび戦いが始まった後は、戦略が戦術を指揮するべきである。≫


 「状況をすでに立てた計画に合わせようとするものではない」

 「計画を状況に合わせるのだ。

  司令官の明暗をわけるのは、この能力の有無に尽きると思う」(パットン)







<目次>
マーケティングは戦争である
戦争の二五〇〇年
兵力の原則
防衛の優位性
新たなる競争時代
戦場の性格
戦略の象限
防衛戦の原則
積極攻撃の原則
側面攻撃の原則
ゲリラ戦の原則
コーラ戦争
ビール戦争
ハンバーガー戦争
コンピュータ戦争
戦略と戦術
マーケティング司令官





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最終更新日  2013.01.21 22:05:01
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