よんきゅ部屋

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May 7, 2006
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一昨日、NHK教育テレビで放映されている「ゆうがたクインテット」の音楽を担当する宮川彬良さんと演奏を担当するアンサンブル・ベガによる「こどもの日」の演奏会に行ってきた。2回公演の1回目だったのだが、午前中開始だったにもかかわらず超満員だった。チケットをとるために妻は1時間半以上電話をし続けてようやく取れたのだと言っていた。すごい人気である。

会場は、自宅からそう遠くない場所に最近できたホール。まだホールの壁の木の色が新しい。この日は、地元のアマチュアオケによる楽器体験コーナーというのがロビーで行われていた。子供たちに楽器を触ってもらおうという企画で、開演40分前に着いたにもかかわらず、すでにどの楽器も長蛇の列だった。ヴァイオリンは家で触れるし、まだチェロや管楽器をやるには体が小さくて難しい。そこで、妻が連れて行ったのはティンパニだった。私は息子を連れて用を足しに行ったので、叩いているところを見ることはできなかったが、ご機嫌だったようだ。

いよいよ開演。テレビで毎日見ているアキラさんが登場すると、子供たちからは「キャー!」という歓声があがった。私たちが座ったのは前から6番目だったので、顔も動作も非常によく見える。「いつもはしゃべりませんが、今日はしゃべります」と言うと、これまた大うけ。私たちの年代で言えば「できるかな」のノッポさんが最終回でしゃべったことに衝撃を受けたパターンを少し思い出した。

子供向けだと銘打っていたが、演奏している曲の中にはクラシックもしっかり入っていたし、演奏も素晴らしかった。構成も飽きないような工夫がしっかりなされていたように思う。世界で一番有名な曲として「運命」が取り上げられていたが、その説明が面白かった。運命は「いたずらをして怒っている先生」と「優しく癒してくれるオネエさん」の行動を想像すればほとんどすべてそれで説明がつくという話だった。ジャジャジャジャーンという場所は、それは先生が怒っているところで、pで始まる4つの音はおこごとを言っている様子、それがだんだんヒートアップしてさらに怒りが爆発していくということだった。その後の長調になる静かな場所は「気にすることないわよ」と言ってくれるオネエさんを表していて、その後ろでジャジャジャジャンとやっているチェロとベースはそれでも遠くでしつこく怒っている先生を表しているのだという。これをアキラさんは髪を振り乱してスゴイ顔をして身振り手振りをして見せたのだ。もちろん、子供たちは大うけ、帰りの電車でもずっと「面白かったね~」と言いながらマネしていた。

静かな曲もいろいろ混ぜられていたが、会場の子供がなかなか静かにならず大変だった。アキラさんは「コンサートに行くと静かにしなさいっていうでしょ。それはね、小さい音もちゃんときこえるようにするためなんだよ。」と説明していた。多くの子供は理解していたようだが、やっぱり泣き叫んだり、暴れたりする子供はいるものである。そりゃ、千人以上会場にいれば、それもあり得る話ではある。ただ、やはり親がきっちりそれは教えなければならないことだ。いいところで2分近く泣きやまなかったというのは困った(プレイヤーもやりにくそうだった)。さすがにまわりの人はみんなそこに注目し始めた。子供が入れるコンサートと銘打っているのだから多少のことは覚悟しているだろうが、限度はあると思う。

今回のメインは「動物の謝肉祭」だった。これを「ゆうがたクインテット」では3曲のみを演奏しているが、今回はフルで演奏された。演奏のクオリティはとても高かった。国内のオケのトップレベルの人が集まっている(ほどんどコンマスかトップ)ので、当然といえば当然か。大きな会場にたったの9人で挑むのはかなりきつかったと思うが、やはりそういう場であってもしっかり音は響いていた。鳴らし方を心得ているからだろう。それを最も感じたのはホルンとコントラバスの音だった。ホルンによる弱音のロングトーンはとてもよく響いていた。あれだけの弱音でも音がまっすぐきこえるのはさすがだと思った。コントラバスもアンサンブルをきっちり支えていて、こちらもよくきこえていた。もちろん、他の楽器もいい音がしていた。

最後は、「みんな楽器になるものを持ってきて演奏に参加する」という企画。ピアニカやヴァイオリンを持ってきていた子供もいたが、うちは鍋のふた2枚に箸。シンバルとして使おうということにした。最初はハンガリー舞曲第5番。アキラさんが叩く場所を指導し、さっそく合奏開始。娘と私が1枚ずつふたを持って箸で叩く。最後は2人でシンバルのように叩いた。このふたがとても重く大きいものだったので、かなりの大音響だった。近所では一番大きい音だったように思う。子供も楽しんだが、実は自分の方が楽しんでいたかもという感じだった。それから、このコンサートのために作曲された新しい歌を歌って、アンコールは「マツケンサンバ2」、やっぱりやったかという感じ。これも楽器を鳴らしていいということだったので、ふたを箸で叩いてサンバのリズムをやっていた。やっぱり私の方が楽しんでいたかも。ホイッスルを持ってきていた人がいたが、こういうお約束を予想していたのだろうか、さすがだ...。

楽しいコンサートだった。こうしてクラシックや、アコースティックの楽器を使った音楽に子供たちが親しむ機会が増えることは素晴らしいことだと思う。そして、ジャンルは何であれ、音楽というものが底ではちゃんとつながっているということを知っている、あるいは小さな音にも敏感に耳を傾けて感動できる、そういった人々が増えていけば素晴らしいと思う。そういうところで聴く側と演奏する側との成熟した関係が作られ、ますますいい音楽が聴けるようになればなお素晴らしいことだと思った。





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Last updated  May 7, 2006 08:28:23 AM
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