よんきゅ部屋

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Sep 7, 2007
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先ほど、テレビをつけたらどういうわけか、オーケストラが映っていて、インバルらしき人がいて、何でこの曜日のこの時間に??と思っていたら、ヴィオラの方を向いていきなり始まったのがマーラーの交響曲第10番の第1楽章アダージョ。後で新聞を見たら「芸術劇場」だった。

オケはフィルハーモニア管弦楽団。冒頭のヴィオラの音がすごかった。人数分以上にしっかり鳴っているぞという感じ。弾いている格好や顔が大事だというのは、このわずかな時間を見ただけでもわかる。表現をする上で見習うべきものだ。

オケの音は比較的薄い曲だと思うが、大人数のオーケストラ。ときおり出てくるフォルテを聴くと、やはりこの規模のオケが必要なのだろうなと思う。後半部分、それも最後に近いところで、トーンクラスターのような凄まじい和音が出てくるのだが、ただ汚い音になるのではなく、ちゃんと響きが揺れているのがわかる。マーラーはそこまで計算して作曲しているわけだから、頭の中はいったいどうなっているのだろうかと思う。

その和音が静まった後は、主調である嬰ヘ長調(っていうか、何という調を使っているのか)を基本としつつも、突然遠い関係の調へと飛んでいっては戻るということを繰り返す美しい場所があるのだが、やはりここの響きはさすがプロだなと思った。

続いて交響曲第1番。こちらは何度か演奏したことがあるので、スコアを思い出しながらずっと聴いていた。うちのテレビはオーディオ的にそんなにいい音がするわけでもないのだが、それでもやはりいい音がする。冒頭のラを延ばし続ける音も美しい。特徴的だったのは、第1楽章と第2楽章の間に休みを入れずにいきなり行ったこと。これはマーラーが2つの部分に分けて書いていたことを考慮してのことだろうか。

ずっとインバルの指揮を見ながら、オケの動きがどうなっているのか、音楽の流れがどうなっているのかに注目していたのだが、そこで思い出したのが先週、市民オケに来られている指揮者と話したこと。「指揮者はほんの一瞬の時間を操作している」ということだったが、これはまさにそうだと思った。

一定のテンポで動いているようにきこえるのだが、実はいろいろと操作をしていた。ちょっとだけ早めに出てみたり、タメをつくってみたりと。また、フレーズの長さに応じて振り方をいろいろと変えていた。単純にリズムを刻んで左手で指示を出しているわけではないのだ。「それは当たり前だ」と言われるだろうが、決して簡単なことではない。とことんまでスコアを読み込んで初めてわかることだし、体で表現できることなのだと思う。

それと、さらに指揮者と話したことを思い出した。第4楽章の最後のカッコイイ旋律が途中でちょっとだけ出てくるところがあるのだが、そこに唐突な転調の仕掛けがある(ハ長調からニ長調へ)。転調する瞬間に「一瞬だけ間をあける」という指示がスコアに書かれているのだが、これが重要だという話になった。これをしない指揮者がいるのはなぜかという話にもなったりして盛り上がった。さて、これをインバルがどう振るのかを見たかったのだが、カメラが切り替わってその瞬間が映っていなかった。がっくり...。

ということで、世界の一線級の指揮者とオケの演奏を見るととても勉強になった。コンマスの動きもすごかったし、後ろの人まで音楽にちゃんと入っているのがよくわかった。いきいきとした音をオケが出すためには、全員が高いテンションを保っていい音を出すために音楽の世界に入ること、やはりそれが重要なのだなと思った。明日のオケの練習、また弾き方を工夫したくなってきた。





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Last updated  Sep 8, 2007 12:39:43 AM
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