ぴよのココロボシ

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田辺マモル

☆ 出会い☆

田辺マモルさん。
大好きなミュージシャン。
ファン歴は2年とちょっと。
2002年4月~2003年3月、地元のFMの番組に、
電話でレギュラー出演をしていた(「田辺マモルの恋愛カレッジ」)。

その番組に出る前の月に、パワープレイでかかっていたのが「ラブストーリー」。
ラジオから流れるその曲を毎日のように聴いていて、
気にはなっていたのだが、
「恋愛カレッジ」でのそのあまりにもボソボソ、ゆるゆると、
毎回身もフタもない恋愛相談を繰り広げてゆく彼のトークにさらに興味を抱き、
そして、決定的だったのが「なかよし」という曲を聴いた時だった。
それは、独身男性が既婚女性(または彼氏がいる)と恋に落ち、
その大好きな彼女との、はかなくもほのぼのとした恋愛風景を歌っている、
あまりにもせつない曲だった。
私はこの「なかよし」で、すっかり田辺ワールドの魅力にやられてしまった。

そして、番組が始まってまだ間もない2002年4月29日、
公開生放送で地元にやって来る彼に会うために、
サテライトスタジオに向かった。

放送開始前のスタジオの前にいると、パーソナリティのIちゃんがやってきた。
「Iちゃん!」
声をかけると、初めて会ったのに、彼女は私のラジオネームを呼んだ。
もう何年も常連さんだから、バレバレなのね(゚∇゚;)
「マモさんは5時過ぎだからね」と教えてくれて、彼女はスタジオに入った。

スタジオの前には小さな公園がある。
その公園で、放送を聴きながら私は彼の登場を待っていた。
「ラジオを見る」っていうのはちょっと手持ち無沙汰な感じ。
ガラス張りのスタジオは、中が丸見えで、
その中にIちゃんとミキサーさん、ディレクターさんの3人がいて、
ADらしき人がうろうろしている。
メールを打ちつつ待っていると、
ちょっと目を引くこの辺にはいない感じのカッコイイ男の子と、
ニコニコと朗らかな顔をした男性、
そしてちょっと怖モテの長身の男性が公園の方にやってきた。
すると、スタジオの中からIちゃんがこちらを見て手を振ったりしている。
「お友達かな?」なーんてのん気に構えていたのだが、後でわかった。

そのニコニコと朗らかな顔をした男性こそが、
田辺マモルさんだったんだよ~!

そんなに近くで遭遇していたのに、お顔を知らなかった私は、
ちっとも気づかなかったのだ。
そして、最初に目に付いたカッコイイ男の子は、
今やメジャーデビューして大注目されている
「東京60WATTS」のキーボード、杉浦琢雄クンだったのだ。


そんな、超間近で会えていたにもかかわらず、
ほんとに目と目を合わせて会えたのは、
マモルさんがガラス張りのスタジオに入ってからだった。
私は、彼の目の前でガラスに張り付いていた。
ふと振り返ると、他のギャラリー達は
細い道を挟んだ反対側で遠巻きにしている。
張り付いているのは私だけ…。
ちょっと恥ずかしいけど、でも、
そばで見たかったのでそのまま張り付いていた。
電波に乗せて、Iちゃんが私のラジオネームを呼んで
マモルさんに紹介してくれた。
まだ数週間だけれど、
毎回彼のコーナーでメッセージを読んでもらっている。
彼は笑顔で私に会釈をしてくれた。
う、うれしい…
その日ももちろんメッセージを読んでもらった。
曲のイメージだけでは、彼はもっととんがった、
とっつきにくい人なのかな?なんて思っていたけれど、とんでもない。
優しくて気さくなお兄さん。
そんな感じだった。

生ライブは3曲。
恋愛相談のコーナーだから、
リスナーの10代の男の子の片思いの相談に乗りつつ、まず歌ったのは、
「トライアングルブルー」だった。

「予備校に通う僕」は、
「カナダに行った友達」の「彼女」のことが好き。
でも、友達の彼女だから好きだといえない。
自転車に二人乗りしただけでも震えてしまうぐらい好きなのに…

という三角関係をせつなく青く歌った歌。
その日晴れ渡っていた青空に、彼の歌声は溶け込んでいった。


つづく☆ミ


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