S.GRAPHICS

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2002.10.06
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Marlboroでお馴染みのフィリップ・モリス社が
ロサンゼルス市近郊に住む64歳の女性から
「同社の製品を吸ったため肺がんを患った」として
訴えられていた「たばこ訴訟」で
カリフォルニア州の上級裁の陪審は4日、
フィリップ・モリス社に280億ドル(約3兆4600億円)の懲罰的賠償金の支払いを命じる評決を出した。

懲罰的賠償とは被告側に重大な過失がある場合に
通常の損害賠償とは別に科されるモノ。

もちろん、フィリップ・モリス社はこれを不服として、
評決を新たにやり直すよう裁判所に求め、控訴する方針。
しかし、もし今回の訴訟で女性が勝訴した場合、
次から次へと「個人たばこ訴訟」が始まりエライことになる。

この女性の訴えは、17歳からたばこを吸い始めたが、
長年の喫煙が原因で、肺がんが肝臓に転移した。
喫煙を続けたのは「喫煙をがんの原因とする証拠はない
というたばこ会社の説明を信じたから」で、
たばこ会社側に過失、詐欺の責任があるというもの。
一方、フィリップ社側は「原告はたばこによる健康へのリスクを知っており、
喫煙は自らのの意思によるもの」と反論している。
私個人の意見は、まあ、会社側の意見は当然といえば当然。
喫煙は本人の意志の問題だと、私も思う。
大体17歳から喫煙している原告は法を犯している。

しかし、アメリカは陪審員制。
これまでにも、陪審団は原告の訴えを全面的に認めて、
経済的、精神的苦痛損害への賠償として先に85万ドルの支払いを命じていた。
これらの結果について、アメリカのメディアは
「損害額の大きさは、たばこ会社に対する陪審員の怒りの表れ」と分析している。

たばこ訴訟で、個人が単独企業から得た賠償額としては今回が史上最高額。






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Last updated  2012.04.16 00:30:38
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