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阪大の入試に関する続報があったようだ。平成29年度大阪大学一般入試(前期日程)等の理科(物理)における出題及び採点の誤りについて【1月12日追記あり】追加された開設を見ると、壁での反射モードの設定ミスではなく、音叉の振動する形態(モード)が設問によって異なったいたためとなっている。具体的には問1~3では逆位相モード、問4では振動モードを特定しておらず、問5では同位相モードを想定していたらしい。これで筋が通っていると思っているんだろうか。仮に本気でこのストーリーで問題を作成したのであれば、出題者は物理学以前に論理力に致命的な問題を抱えた方だと予測する。前回述べた、「壁での音の反射形態を見誤っていました」という説明では最初の正答は不正解としなければならなくなるため、上記のような破綻した論理をひねり出したのであろう。不正解→正解 によって 不合格→合格 となるのはまだ許容される可能性があるが、正解→不正解 によって 合格→不合格 となるのはさすがに許容されないと判断したんだろう。
2018年01月15日
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昨日今日とセンター試験が実施された。今年も北海道や北陸地方などで雪による開始時間の遅れなどが発生したようだ。【センター試験】大雪などで24会場遅れ 対応誤りで3時間遅れもセンター試験:パトカーで会場の4人、無事受験 北海道さて、「センター試験当日は雪が降りやすい」という話題がよく聞かれる。本当に雪は降りやすいのだろうか?気象庁の過去の気象情報を閲覧できるサイトからデータを取り、計算してみた。わずかでも雪が降った日をカウントし(降雪量0mmもカウント)、割合を計算した。比較のためセンター試験日と、1月全体の降雪割合をそれぞれ計算した。気象庁|過去の気象データ・ダウンロード対象:1990~2017年の1月の気象情報地点:東京結果:1990年から2017年の1月は平均で6.8%の割合で雪が降ったようだ。一方でセンター試験日に限定すると12.1%の割合で雪が降った。どうやらセンター試験日は1月平均よりも2倍近い割合で雪が降っていたことになる!思っていたよりも明確に差が出て驚いている。もちろん東京だけのデータなので、他の地方での傾向はわからないが、関東一円では同様の傾向が見られるんじゃないかなーと推測する。同じデータから1月のどの日に雪が降りやすいかをグラフにした。やはりセンター試験の行われる期間は比較的雪が降りやすいということがわかる。サンプル数が少ないのでこのような傾向になったのは気象学的には偶然かもしれないが、過去のデータを見る限りセンター試験日に雪が降りやすいという噂は本当だった。
2018年01月14日
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冬場になると暖房器具と電気代の関係性についての話題をよく耳にする。自分なりに簡単に整理する。暖房の機構の種類はざっくりと3種類。①燃料系 ②ジュール熱系 ③エアコン系電気代は ①<③<② ただし①は燃料代が別にかかる。暖かさを決める他の因子として空間容積・空気の循環などがある。とりあえず1.について詳細を述べる。①石油系機構:軽油やガスなどを燃焼させて熱量を発生させるタイプ。特徴:熱と共に水が生じる(=湿度が上がる)。 暖房機能には電気はほぼ寄与していない。 電気代が安い代わりに、当然軽油やガスの燃料代がかかる。器具:石油ファンヒーター、石油ストーブ、ガスファンヒーターなど②ジュール熱系機構:電流を器具内の抵抗に流すことで生じる抵抗熱(ジュール熱)を利用するタイプ。特徴:燃料不要でコンセントにつなぐだけで使用できる。持ち運びできるものが多い。 空気中の絶対水分量は変わらないが、温度が上がるため(相対)湿度は下がる=乾燥する。器具:セラミックファンヒーター、ハロゲンヒーター、電気ストーブなど オイルヒーター(名前が少し紛らわしいがここに入る) ③エアコン系機構:室外機で外気から熱を取り込んで、室内機から熱を送り出す。 室外機から出る外気は元の外気よりも冷えている。 断熱圧縮・膨張を利用した熱サイクルで温度差を生じさせる。特徴:電気を使用するのは上記の熱サイクルの部分で、ジュール熱系よりも電力効率が良い。 空気中の絶対水分量は変わらないが、温度が上がるため(相対)湿度は下がる=乾燥する。 外気を取り込んで室内に送り出している訳ではない。器具:エアコン
2018年01月08日
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阪大が昨年度の入試の出題・採点に誤りがあることを公表した。公表内容の詳細・社会的な影響等についてはここでは触れず、その出題の誤りについて言及しようと思う。平成29年度大阪大学一般入試(前期日程)等の理科(物理)における出題及び採点の誤りについて内容の概略は下図の通り。問題〔3〕問4について、想定した正答から複数の正答が追加された。図1 公表内容の概略(上記リンクより)争点は下図において、壁に音波が到達した際に固定端反射するのか、自由端反射するのか、という事に集約される。固定端反射(反射時に音波の位相が180°ずれる)するのであれば当初の正答が、自由端反射(反射時に音波の位相がずれない)するのであれば検討後に新たに追加された正答のみが正しい事となる。図2 問題設定(上記リンクより)実際のところは、壁のような空気に対し十分に固く重い物質に対しては音波は自由端反射する。(音波の指導で気になっていること が詳しい)そういった意味では当初の回答は誤りであり、検討後に追加された回答のみが正しい事となる。正解としていたものを不正解とする場合の影響を考慮して、いずれも正答としたというのが裏事情としてあると推察する。Google Home Mini チョーク
2018年01月06日
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