☆心の中には宝物がいっぱい☆

うえへまいりまぁす(絵本)

青い本

うえへ


書籍名:うえへまいりまぁす
著者名:長谷川義史 
出版社:PHP研究所

★「今日はちょっと近くでみてなー」いつもは自分の席に座って読み
 聞かせしているけど、今回はみんなを前に集めて本の側に座っても
 らう。「細かーいとこまでおもしろい物がかくれてるから、いっぱ
 い見つけてな~」というとみんな本を開く前から必死で怖いくらい。
  この本ではデパートへ行った家族が各階でいろいろ買い物をして
 エレベーターで移動するときに何を買ったのかが紹介されている。
 話は小さい子にも理解できるし、絵はインパクトの強いおもしろい
 絵。売り場の絵の中には楽しい発見が山ほどあって、隅々までじっ
 くり眺めていたい本だ。
  まずおもちゃ売り場で「あーっ・・・こんなん絶対買わへんわー」
 と一人の子が指差した。《オバハンロボ》おっちゃんなのかおばち
 ゃんなのかよくわからない、いかつい顔のエプロン姿のロボットだ。
 「ほんまやなー、かわいくないもんなー」と私が言うと「買わんで
 もうちにおるし」と別の子が言う。ふぅ~・・・私もこんな風に思
 われてるかも。
 「お相撲売り場」「忍者売り場」そして「神様売り場」まであって
 この家族はついつい買い物をたくさんしてしまい、最後には重すぎ
 てエレベーターは動かない。ふんふん、欲張るなってことやね。
  デパートって子どもの頃は非日常的な空間だった気がする。人が
 たくさんいて、いろんな匂い、音に囲まれ「何を買ってもらおうか」
 と頭の中で精一杯の駆け引きをして・・・。そんなデパートに子ど
 もたちは引き付けられ、口々に「こんなん欲しいな」「この間行っ
 てなー・・・」とどんどん会話も弾む。
  途中で中断するのを許せる本は少ないけれど、これは例外。それ
 ぞれの思い出を交えながら、デパート談義している子どもたちをな
 がめているのも結構楽しかった。


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