ロデ ずっと一緒♪

ロデ ずっと一緒♪

第1回リーダーズシアター(5/8UP)


ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、講師は劇団いちょう座の
かめやまゆたか先生 です。
いちょう座は「リーダーズシアター」の上演で全国的に有名な劇団で、
大掛かりな舞台装置や衣装などを使わずに、声と表情、
ほんの少しの動きで芝居を創り上げているそうです。担任のM教諭が
いちょう座の大ファンで、先生の熱意で実現した総合学習の授業です。
(人-)謝謝(-人)謝謝

いちょう座では、最近増加している痛ましい子どもたちの事件の底には、
豊かに、しなやかに育っていない子どもたちの心の状況を憂え、
子どもを取り巻く環境の悪さ、特に、芸術・文化環境の貧困さを痛感して
いらっしゃるそうです。そのため総合学習等に積極的に「劇的表現活動」が
取り入れられ、子どもたちがつめこみ教育の中では味わえなかった
「豊かな人間関係」を取り戻し、本物の「生きる力」「生きる学力」を
身につけて欲しいとワークショップ等の活動をしていらっしゃるそうです。

リーダース・シアターとは、昔話しや絵本などを、脚色する事なく、
原文のまま朗読します。とってもシンプルなスタイルですが、
表現方法は多様で、『動きのあることば』を意識していく様子が
はっきりと伺えました。
演ずる子供の個性や構成方法のちがいで表現方法は多様です。
お話を聞いているうちに・・・
参加していくうちに・・・、子供達の目に、耳に、
「いつのまにかお話の世界が見えてきた!」と言い出したのには
正直驚きました。
なんて豊かな感性があるのでしょうね。
子供達はたった2時間の授業中に、想像力をおおいに刺激されて、
創造の世界で遊び、参加し、生きていました。

さて・・・実際の授業風景ですが、ポイントを追って書きますね。
(参加:児童数35名、担任1名)



1.誕生日順に並び、誕生日と名前を言う。

3分ぐらいで、完璧にできました。先生も驚いたのですが、
1年生から単学級だったので、これは完璧~~~~~~♪


2.あるモノの名前をいい、グループに分かれる。

好きな果物、好きな色など大きな声で仲間を探しあいます。
室内は子供達の出す大きな声が響き渡ります・・・。
もちろんライチやグレープフルーツなどマイナーなフルーツを
選択すれば”仲間はいない”という事で、1人グループとなるのです。
2~3分でちゃんと苺グループやブドウグループに分かれるのですよ。
聞こえないぐらい大きな音の中で、どこから聞き取るのでしょうね?
これ盲学校でやっても、100%近い確率でできるのだそうです。
言葉だけではないのですね~。
表情や雰囲気、声ではない何かを聞き取る力があるのです・・・。


3.声に出さずに、血液型毎に分かれる。

さて今度は声を使ってはいけません。
表情、口の動き、頬の動きから、相手の言葉を読むのです。
これも完璧!


4.声でジャンケンする。

向き合った二人で、相手が出したものを言う。
自分の手ではなく、相手の出したモノを「グー」「チョキ」とか言うんです。
やってみてください。
案外難しいものですよ。うふふっ(*゜v゜*)

次に目で見たものを言い換えて、話す。
グー=3 チョキ=5 パー=8
「さぁ、相手の手と自分の手の足し算をして、先に正解した方が勝ち!」
どうぞ、やってみてください。
とっても、とっても難しいものですよ。
私もやってみたのですが、
「あなたはグーで3、私はチョキで5・・・えっと8?」てなもの。
目で見たものへの固定観念を置き換えるのって難しいんですよ・・・。


5.ティッシュを使って・・・

ティッシュを1枚顔の上に載せて、「ふぅ~」って吹いてください。
これを繰り返して、落とさないようにやってみてください。
上手に出来ましたか?

次に二人でテッシュキャッチしてください。
「ふぅ~」と相手にティッシュを吹いたら、落ちる前に
魚の名前を言ってください。
難しい・・・頭も身体も使って、動いてくださいね~(爆)
これは『複式呼吸の訓練』です。
「ふぅ~」と吹いた直後に声を発するのは、腹式呼吸の基本だそうです。

次は一人1枚テッシュを顔に乗せて、「ふぅ~、ふぅ~」と合図があるまで
ティッシュリフティング?してください。
「肩!」と合図があったら、肩でティッシュを「キャッチ!
「腰!」と合図があったら、腰でティッシュを「キャッチ!
「膝!」と合図があったら、膝でティッシュを「キャッチ!
やっぱりお芝居は、全身運動ですね~ ≧(´▽`)≦アハハハ


さぁ発声練習も終わりました。

身体も解れてきました。

何よりも子供達の目が「次は何やるの?」と輝いています!

ここから今日の本題、お芝居の稽古です。




6.パントマイム1

まず一人づつその場で縄跳びをしました。
見ていると、腕の動き、足の動きがてんでバラバラ・・・。
1~2分後にクラスを2つに分けて、大縄跳びにチャレンジです。
大繩を回す子も二人息を合わせなくてはいけません。
何度か練習しているうちに「縄が見えてきた!」「飛べるよ。」
そんな声が聞こえ、確かに一人づつでは飛べなかった縄跳びが
飛べているのです。
時にはタイミングを外し、1回2回待ちながら、確かに飛んでいます。

5分ほど練習し、お互いのチームを見ます。
「飛んでるね~」
「○君、うまいね~」
「おぉ~、3人飛びだね~」
子供たちにも、私にも縄が見えるようでした。


7.パントマイム2(ステージリーダーズシアター)

まずお芝居のように、二人向かいあってキャッチボール。
たまに送球がそれたりして、なかなか笑いを誘います。
これでは、普通のお芝居の練習ですね。
今日は役者は皆客席を見て芝居をする練習をしました。
客席に向かってボールを投げ、客席から飛んでくる相方のボールを
キャッチするのです。時には背伸びして、時にはしゃがんで・・・。
目も顔も客席を見詰めつつ、全神経は隣の相方に注がれています。


8.パントマイム3(ステージリーダーズシアター)椅子を使って道を歩く

椅子を舞台に置いて座ります。まず約束事を・・・。
客席に背を向けたら、そこに人はいないんです(黒子みたいなもの)。
歩くのも、走るのも、椅子に座ったまま演じます。

舞台の端から、一人づつ出てきて「やぁ」って挨拶したら、
普通の芝居です。ではステージリーダーズシアターで同じ場面を演ずると?

まず後ろ向きに二人座ります。
外回りに視線を外して客席を向いたら、別の方向から歩いてきたって事!
内回りに視線を客席に向けたら、同じ方向から歩いてきた二人です。
並んで歩いている表現・・・膝をちょっと同じ方向にずらす。
これだけで、そう見えるんですね~。
振り向くスピードで歩く人、走ってくる人って、見えるんです。


9.パントマイム4(ステージリーダーズシアター)椅子を使って高さを表す

一人はサル役、もう一人はカニ役でした・・・。
二人顔を見合わせて、どんな芝居にしようか・・・目が泳いでいます。
誰かが「サルカニ合戦ができるね。」と助け舟!

サル役の子は椅子に立ち、視線は斜め下、
カニ役の子は椅子に座り、視線は斜め上の天井・・・。
「おいおい、サルさん、柿を取ってよ。」ボソボソっと言いました。
「え~聞こえない~」とサル役。
恥かしいのか、なかなか大きな声がでません。
何度かのダメ出しのあと、ようやく
「お~い! サルさぁ~ん。柿を取っておくれぇ~」
そこで、ようやくサル役の子が柿を投げつけました。
思わず、このカニさん、ハサミで柿をキャッチしてしまいました!
すかさず客席から「ナイスキャッチ!!」との声が・・・
(〃^∇^)o_彡☆あははははっ

視線、声の調子、キャッチまでの時間・・・そんなタイミングが
芝居を作っていました。


10.朗読劇(ステージリーダーズシアター)椅子を使って高さを表す

「きつねとからす」という題材で、台本を読みます。
おだてに乗りやすいカラスは木(椅子)の上、
カラスの加えているチーズを狙う小ヅルイきつねは木の下、
ナレーターは椅子には座りません。

今日やった表現を実際の台本で、4人づつのグループで
試してみる事になりました。

身振り手振りのグループ、暗記にチャレンジしたグループ、
それぞれの表現があります。
グループの数だけ、芝居があるのです・・・。


11.今日の感想

「パントマイムが面白かった」
「聞こえない声を表情から読むのが楽しかった。」
2時間休む事無く課題をこなしてきた子供達。
みんなの感想を聞きながら、「たくさんの課題にチャレンジしたんだなぁ~」
そんな風に誰かを感じる、誰かを意識して読み取ろうとする、
そんな貴重な時間の共有ができました・・・。

関連記事は

http://www.ichouza.com/

http://www.ichouza.com/top.html.html"

です。

次回は、6月かな? 7月かな?
子供も、私も楽しみです。

またレポートしますね。乞うご期待!(またまた長文になると思います)


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