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2026.04.04
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カテゴリ: 正法眼蔵

〔『正法眼蔵』原文〕

 いま仏祖の大道を行持せんには、大隠小隠 ダイインショウイン を論ずることなく、

聡明鈍癡 ソウメイドンチ をいふことなかれ。

ただながく名利 ミョウリ をなげすてて、

万縁 バンエン に繋縛 ケバク せらるゝことなかれ。

光陰をすごさず、頭燃 ズネン をはらふべし。

大悟 ダイゴ をまつことなかれ、大悟は家常の茶飯 サハン なり。

不悟 フゴ をねがふことなかれ、不悟は髻中 ケイチュウ の宝珠 ホウジュ なり。

たゞまさに、家郷 カキョウ あらんは家郷をはなれ、恩愛 オンナイ あらんは恩愛をはなれ、名あらんは名をのがれ、利あらんは利をのがれ、田園あらんは田園をのがれ、親族あらんは親族をはなるべし。

名利 ミョウリ 等なからんも又はなるべし。

すでにあるをはなる、なきをもはなるべき道理あきらかなり。

それすなはち一条の行持なり。

生前 ショウゼン に名利をなげすてて一事を行持せん、

仏寿長遠 ブツジュ チョウオン の行持なり。

いまこの行持、さだめて行持に行持せらるゝなり。

この行持あらん身心 シンジン

みづからも愛すべし、みづからもうやまふべし。

〔『正法眼蔵』私訳〕

 今、仏祖の大道を行持するには、街中で行持するのは大隠であるとか、山中に引っ込んで行持するのは小隠であるとかを論じてはならない、また聡明とか愚鈍とかを問題にしてはならない。

(いま仏祖の大道を行持せんには、大隠小隠を論ずることなく、

聡明鈍癡をいふことなかれ。)

ただ永く名聞や利養を投げ捨てて、

諸縁万事に繋ながれ縛られることがあってはならない。

(ただながく名利をなげすてて、万縁に繋縛せらるることなかれ。)

時間を無駄に過ごさず、

頭髪についた火を払い消すように急いで修行すべきである。

(光陰をすごさず、頭燃をはらふべし。)

大悟 ダイゴ を待ち望んではいけない、

大悟は日常の当たり前のことである。

(大悟をまつことなかれ、大悟は家常の茶飯なり。)

不悟 (大悟にも用はないこと) を願ってはいけない、

不悟は髻 モトドリ の中にある宝珠である。

(不悟をねがふことなかれ、不悟は髻中の宝珠なり。)

ただまさに故郷のある者は故郷を離れ、恩愛のある者は恩愛を離れ、名聞のある者は名聞を逃れ、利養のある者は利養を逃れ、

田園のある者は田園を逃れ、親族のある者は親族を離れるべきである。

(ただまさに、家郷あらんは家郷をはなれ、恩愛あらんは恩愛をはなれ、名あらんは名をのがれ、利あらんは利をのがれ、田園あらんは田園をのがれ、親族あらんは親族をはなるべし。)

故郷・恩愛・名聞・利養・田園・親族等がない者も、

またそれらのないことからも離れるべきである。

(名利等なからんも、又はなるべし。)

すでにあるものを離れるのであるから、

ないものをも離れるべき道理は明らかである。

(すでにあるをはなる、なきをもはなるべき道理、あきらかなり。)

それがすなわち純一無雑の仏祖の行持である。

(それすなはち一条の行持なり。)

生きている間に名聞・利養を投げ捨てて、

仏祖の行持を行持するのが仏の寿命を長久にする行持である。

(生前に名利をなげすてて、一事を行持せん、仏寿長遠の行持なり。)

今この仏祖の行持は、

必ず仏祖の行持によって行持させられるのである。

(いまこの行持、さだめて行持に行持せらるるなり。)

この行持がある身心を、自らも愛し自らも敬うべきである。

(この行持あらん身心、みづからも愛すべし、みづからもうやまふべし。)

         合掌






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最終更新日  2026.04.04 09:06:16
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