@sweet sweet home

@sweet sweet home

万歳三唱


 ある式場に集合となった。
 まずモデルの進行表を見ながら披露宴の進行を確認していく。
 この時目にとまったのが「万歳三唱」の文字。
 本来なら披露宴のトリとなる両家代表の挨拶の後にこの文字が鎮座しているのが長野版モデル進行表。
 長野では万歳三唱しないことには披露宴がお開きにならないのだ。
 この習慣は長野北部いわゆる北信地域と新潟県の一部に伝わるものだそうで、次のような手順で行われる。

 1.招待客の代表が、宴会場の後方に並ぶ新郎新婦とその両親の前に立ち、2人の幸せとご両家のますますのご発展を願い万歳三唱。招待客が万歳。招いた側である新郎新婦と両親は軽く頭を下げて受ける。
 2.両家の代表として新婦の父が招待客のご健康を願い万歳三唱。この時「何分にも多勢に無勢でございますので…」の決まり文句で招待客の皆さんにも万歳を促すので、全員で手をあげることになる。

 私の結婚式でももちろんやりました万歳三唱。
 とはいえ、そんな習慣とは縁なく過ごしてきた我が父に音頭を取らせるわけにもいかず手順1のみの省略形で。
 そしてその模様を私は軽く頭を下げつつ上目使いで見ていた。
 会場の左側後方に位置する新郎の親族=長野の方々にとっては当然のこと。
 皆さん思いっきり手を上げている。
 気になるのが私の招いた会社関係の方々や友人。
 えっっ何々…と顔を見合わせつつ小さく万歳している…。
 これが最初に発見した長野の不思議だった。


© Rakuten Group, Inc.
X

Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: