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「ファクトチェーック」!!!これ。これ。これ。そういえば、私も ファクトチェック しまくりながら読んだ本がありました。250ページもない本なのに、出てくる人物、事件、事象は、本当めかしたフィクションなのかどうかが気になって、読書を中断して手元のスマホでつい検索するということを繰り返して読むのに随分時間がかかった本です。これほどスマホやウィキペディアの便利さに感謝しながら読んだのは初めてでした。好事家好みの本だとは思いますが、骨董や古書にはまる人の気持ちも少し想像できました。それは次の本です。
「黒服に、厚紙を切り抜いて作った勲章をぶら下げて、直筆の「勅語」を新聞記者たちに売りつけていた。内閣が変るつど、「声明」を発表し、世の中の動向を「託宣」した」 「芦原(あしはら)将軍」 の話題が出てきます。そこでまず検索をかけると、昭和12年に87歳で亡くなった実在の人物で、皇位僭称者、明治天皇巡行の折、「やあ、兄貴」と声をかけたこともある。などと出てきます。
「古本屋はいわゆる「本屋学問」があればよい。うわべだけの学問である。本当の学問は客がする」 とか、
「古本屋の経験上、未刊といわれていた本が刊行されていた話がざらにある」 とか、
「古切手は使用済(消印あり)の方が価値が高い。当時の郵便事情がわかるので」 とか。
古本探しは根気仕事だが、まことにスリリングで、サスペンスがあり、この味わいを知ると、病みつきになる。さながら推理小説を読む楽しさである。-(中略)-と書いている。
現代はどんな「幻の本」でも、その存在はインターネットで、即座に検索できる。スリルも、ドラマもない。何の醍醐味もない。-(中略)-
「バブル」は何もかも破壊した。土地だけでなく、人の心を毀した。
それは書物も同様である。ただ便利というだけで、電子書籍が誕生した。実体のない電子書籍には、人間くさいドラマは生まれない。紙の本の魅力を知ってほしくて、このような小説を書いた、ともいえる。
追記
外にも「ファクトチェック」したくなるようなことがいくつもでてきましたが、長くなってしまいました。お忙しい方は、このあたりで。ご興味のある方はお付き合いください。
追記2024・02・16
100days100bookcoversChallenge
の投稿記事を
100days 100bookcovers Challenge備忘録 (1日目~10日目)
(11日目~20日目)
(21日目~30日目)
(31日目~40日目)
(41日目~50日目)
( 51日目~60日目))
いう形でまとめ始めました。日付にリンク先を貼りましたのでクリックしていただくと
備忘録
が開きます。
追記
ところで、このブログをご覧いただいた皆様で 楽天ID
をお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)
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