風を感じて(着物の不思議)

風を感じて(着物の不思議)

2023.08.26
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カテゴリ: 着物のこと
昔は着物のメンテは各家庭で行われていた。
洗い張りから仕立てまで。
その為、現在でも呉服店には置いてある反物の値段は
反物のみの値段。
これに仕立て代が乗る。
反物は袷の場合、胴裏、八掛(裾周り)、仕立て代がのる。
この金額も合わせて5万から12万と、呉服店によりかなり差がある。

胴裏や、八掛の種類も色々で、
呉服店と取引きのある悉皆屋さんによって異なる。
着物により、八掛の種類も異なり、
訪問着などの柔らか物につける物と、紬などに付ける物は違う。
表と裏の収縮率が違いすぎると、袷の着物はどちらかがたるんで来る。これは、合わない裏地を付けた為に起こる現象。
着物を解き、洗っていると、この収縮率の違いや、品質が良く分かる。

現在の呉服店はそこまでの知識はなく、色しか選ばない。
裏に付けた生地の質も、経験が物を言う。

同じ呉服店にお願いした物でも、悉皆屋さんにより、胴裏の質は違う物が付いて来る。

本来なら呉服店が細かい指示を出さなくてはならないのに
そこまでの知識が無い為に指示が出来ない。
大手の呉服店は、仕立て屋さんに任せている為、胴裏、八掛にも利益を載せて仕立て代金を呉服店に請求する。
そうすると反物に12万の仕立て代金が乗る。
質の良い物が付いて来るなら良いが、海外製品などを付けられると、その時は分からなくても、後々に黄斑などのシミになる。
物創りへのポリシーをとるのか、経営をとるのか。
これは経営者の考え方による。

自分の扱う商品への知識。
現代では、そんなあたりまえのことも無くしてしまったのかと、悲しく思う。





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Last updated  2023.08.28 15:10:41
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